「天地人三才から三数を考える」
今回は
三数に拘って書いて見ました
天地人思想
算命学の土台部分に
天地人三才思想があります
天地人思想と三才思想は同じ意味です
この世界(宇宙)を三数的な構造として
理解するのが天地人思想です
天があり地があり
その間に人が存在しているという世界観が
天地人思想です
陰陽論では天と地になるのですが
そこに人間を入れて
天・人・地になっています
陰陽論は陰がなければ陽も存在せず
陽が無ければ陰も存在しないという
相対的関係です
人が存在していようがいまいが
客観的に天地は存在しています
それが陰陽論です
そこに人を入れて天地人にしているので
天地人思想は人間目線だとも言えます
天と地の間に人が立っているという事は
天と地に助けられるとも言えますし
天と地に制約されているとも言えます
三歳のお祝いの意味
天は人間にとっては
宇宙であり天空です
地は地球であり地上のあらゆるものです
人間は自分を取り囲む環境を
天と地と人として理解しようとするのです
つまり
自分に影響を与えるものを
三点で整理しているわけです
気で言えば
天の気と地の気と人の気の影響を受けて
人は成長するという考えになります
その流れで言えば
赤ちゃんは一歳で天の気をもらい
二歳で地の気をもらい
三歳で人の気をもらうと考えます
※十二大従星で言えば
天印星の時期にあたります
四歳以降は天貴星という
有意識の時期になり
自意識が備わっていると見るのです
なので
三歳で三つの気をもらって
一応人としてのスタートラインに立ちます
七五三のお祝いの意味の元とも言われます
三数的理解
天地人思想は
全ての物事を三数的存在(現象)として
理解する方法ともなります
人間はあらゆる物事を三点で整理すると
理解しやすいようです
※この宇宙が
天地人という三層(数)構造ならば
あらゆる場面(局面、現象)も
三数的な構造になっていると理解します
例を挙げれば切りがありません
動物・植物・鉱物
固体・液体・気体
光や色の三原色
生け花でも
天地人という三角形で
花を活けるという事です
物が安定するのは三点です
三脚はどんな地面でも安定します
少し寄り道になりますが
諺にも三数を用いたものが多くあります
仏の顔も三度
二度あることは三度ある
三度目の正直
石の上にも三年
三人集えば文殊の知恵
三というのは
どうも
人にとって親しみがある数字のようです
時間的経過も三数で区分けします
ホップ・ステップ・ジャンプ
原因・過程・結果
始まり・興隆・終わり
これらは人間目線での整理区分ですね
算命学での三数的理解
算命学は陰陽という区分けをしますが
三数での区分けも使っています
算命学に関わる三数を見てみましょう
例えば
十二支で春の場所にあるのは
寅・卯・辰ですが
これは春を三段階で表していると言えます
寅は春の始まり
卯は春の中心(頂点)
辰は春の終り
始まりを「生」といい
中心を「旺」といい
終わりを「死」といいます
宿命にこの三つが揃えば三方位となりますね
同一分野での広がりの運勢です
各季節の中心(旺)である子・卯・午・酉の内
三つが宿命に揃えば四正格となります
純粋で何事も極めようとする宿命です
有名な人ではあのゴーン氏
始まり(生)の寅・巳・申・亥が三つ揃えば
四生格となります
勢いのある宿命で威勢が良い人です
有名な人では梅沢富美男さんや小林幸子さん
終わり(死)の丑・辰・未・戌は全て土性ですが
この土性が三つ揃えば四鎮貴格となります
運勢が粘り強くしぶとい人です
有名人では小池百合子都知事
始まりと中心と終わりの十二支が
全季節にわたって一つずつ揃い
十二支盤に正三角形が出来れば
これが三合会局です
生旺死が揃った形です
器が大きく
スケールの大きな宿命になります
また
三分法では人生を
初年期・中年期・晩年期に分けて考えます
エネルギーも
身強・身中・身弱と分けます
五行の相生・相剋・比和という
三形態の区分けも非常に重要です
そもそも
算命学は年月日で見ますから
三柱で見る占いです
それ故に人体図が
縦横三つに星が並ぶあの形になるのです
井形ですね
算命学の基礎構造は三数だ
と言えるでしょう
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最後まで読んで頂き
ありがとうございました