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「良き運勢の人は幸せな人なのか?」

算命学を学ぶ目的の一つには
自分は果たして良い運勢なのか?
いつが運勢の良い時期なのか?
そんなことを知りたい
ということがあるでしょう

対面鑑定をしていると
当然のことですが
自分の運勢の良し悪しを
知りたいという方が多いです

そして
おそらくですが
運勢が良いと幸せになれるのだと
思っているのだと思います

なので
今年の運勢は良いですかという質問は
今年の私は幸せになれますかというのと
ほぼ同義なのだと思います

運勢が自分の幸不幸を決めていると
どこかで思っているのでしょうけれど
果たしてどうなのでしょうか?

今回はそんなことを
あれこれ考えてみたいと思います

陰陽論

算命学は陰陽論がベースにあります
あらゆる物事や現象などを
陰と陽という概念で捉えるのです
人間で言えば
「男性(陽)と女性(陰)」という捉え方や
「心(陽)と体(陰)」という捉え方から
人間を分析していくわけです

陰陽論では
目に見えない心や精神を陽と捉え
目に見える身体を陰と捉えます
算命学においては人間を
「精神(陽)と肉体・現実(陰)」という
理解の仕方をします

なので
陰占というのは
肉体的な面や現実的な面を
見ようとするものであり
陽占というのは
精神的な面を見ようとするものなのです

ザックリ言えば
肉体的な状況(健康)や
現実的な状況(財・名誉)をチェックするのが
陰占です
つまり
現実的な運勢の判断は陰占を主に使います

心や精神的な状況をチェックするのが陽占です
つまり
精神的な性格の判断は陽占を主に使います

例えば
男女の相性鑑定をして
陰占は良くても陽占は良くないという場合があります
二人が一緒になると
財運には恵まれても性格的にはギクシャクする関係だな
という鑑定になります
逆の場合もあります
経済的に不十分でも
心は充実する関係だなという場合もあります

このように見ていくと
運勢(財・地位)が良くても
必ずしも幸せとは限らないようですね

精神と現実

このブログでも以前に書いていますが
心(精神)と体(現実)を見た場合には
心(精神)が主体です

心がなければ
心が充実していなければ
いくら財や名誉を手に入れても
喜びは感じません

心が死んでいれば
億兆万の財があろうと何の意味も持ちません

反対に
外的な環境(現実)が整っていなくても
心の持ち方や考え方
あるいは創意工夫で
十分な満足感を手に入れる事ができます

人生の目標は人それぞれですが
多くの場合には具体的で現実的な姿を
思い描いていることと思います
年収◯◯◯とか
社長や役員になるとか
店舗を何件出すとか

しかし
これらの目に見える目標は
突き詰めれば
自分の心が喜ぶための目標と言えるでしょう

心の充実や満足感を得るための
一つの手段というか条件が
この外的な目標になっているのだと思います

なので
究極的な人生の目的は
やはり
心の円熟というか人間性の向上にあると
思うのですがどうでしょうか

運勢と人生

二十代の若い大運で
守護神が回ったり
良い運勢に巡り合ったりすると
大いに伸びていくことになります
若くして天運に恵まれ
成功することも可能です

しかし
算命学のテキストには
若い時期にはあまり良い運勢に
恵まれない方が良いと述べられています
むしろ
厳し目の運気の中で
揉まれた方が良いとのことです

ことわざでも
「可愛い子には旅をさせよ」
「若い時の苦労は買ってでもしろ」
と言われるように
若い時はその時の成功よりも
後々のより大きな成功と
人間性を練ることを
優先した方が良いという考えだと思います

生涯を通じて
常に良い運勢ということはありえません
山もあり谷もあるのです
であるならば
柔軟性もあり身体的にも充実している若い時に
困難な環境を経験することが
後々から見れば
良き試練であったということになるでしょう

一度も揉まれることなく
中年期・晩年期を迎え難しい局面に立たされると
耐性が弱くエネルギー消耗は激しいです
人生そのものが折れかねません

※逆に晩年期には宿命と環境は
 できるだけ一致していた方が良いでしょう

精神の主体性

困難な運気の中にあっても
その時の経験を自分の人間性の向上の
肥やしにできれば
困難な運気を逆手にとって
自分の糧として取り込んでしまったという
立場になります
つまり
精神の主体性が重要ということですね

良い運勢に恵まれることが
却って仇になることもあり得ます
一平さんも折角の良い運勢であっても
コントロールができていなかった
ということでしょう
精神の主体性が確立していなかったと
言えるでしょう

算命学が目指すところは
運命の改良ということではありますが
その更に奥には
宿命や環境を通じて運気の波を体験し
己の魂を磨くことがあるのではないでしょうか

***

ということで
良き環境や運勢が必ずしも自分の幸せに
なるとは限らず
困った環境や運勢が不幸をもたらすとも
言い切れないという話でした

こういうことも
条件によってはあるという話です
通常は
素直に良い運勢を喜んでいいと思います

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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