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【罰ゲーム】腐・シチュエーションボイス
⚠️こちらの記事はFANBOXから移行した記事です。 10月22日の白昼夢コラボ配信の際の罰ゲーム シチュエーションボイスです! ⚠️腐っています 台本は『モブ氷』 製作者/防波堤てと 台本下に貼るのでお楽しみください ↓↓↓ 放課後、今日も音楽室に忍び込んでピアノを弾いていた。三曲ほど弾いた辺りから目蓋が重くなっていく、今日久々に体育で大はしゃぎしたせいか。それとも昨夜のバイトの疲れが抜けきっていなかったのか。 (少しだけ、少しだけなら) 僕はピアノから離れ音楽室の椅子を長椅子のように並べ、十分ほど仮眠することにした。夏の残した暑さはまだ残っているが今日は風が気持ちいい、窓を開ければ仮眠くらいは寝ることが出来そうだった。 静かに音楽室の扉を開ける。 こっそりと覗き込むと並べた椅子の上で氷河が眠っていた。スヤスヤと寝息をたてている、起きる気配は全く無さそうだった。 そのまま音を立てないように教室に入ると、氷河の真横に立つ、それでも氷河は起きる気配が感じられなかった。 そっと寝ている頬に人差し指を滑らせる、もちもちとしていて、少しだけ汗で湿り気を帯びていた。びくっと顔をわずかに動かす、慌てて距離をとるが目が覚めたよな感じはなく。触れた反射で軽く反応しただけのようなだった。 またこそこそと近づき、その頬に触れ、指を頬の上から唇に向けて走らせる。指先にふにっとした柔さかさが伝わる、肌とは違う熱が指先に流れ込んでくる、唇を何度かつついてみる。つつく度に弾力が返ってきて、それが愛おしい感じすらしてくる。 「うーーーん」 氷河が大きく動く、これはさすがに起きそうだ。眠りから醒めそうな微睡む顔を最後に見つめて、姿を見られる前に急いで音楽室を後にした。指に感じた感触だけを何度も反芻した。 音楽室を慌てて後にする足音を聞き届ける。がばっと上半身を上げて、少し開いた音楽室の扉を見つめる。 (唇さわる度胸はあるのになぁ…) 僕はまたピアノへと足を向けた、あと二曲くらい弾いてから。 それで少しだけ心を落ち着けてから。 少しだけ遠回りをして帰ろうかな。 夕暮れが夜へと移る、夏はきちんと終わっていたようで風が肌から熱を奪う。