代々木体育館で遭遇した、触れる"岡本太郎"作品
イベント大好きな家族がいるため、週末は平日以上に忙しいです。
ということで、バスケットボールの試合を観戦しに、代々木体育館へ行ってきました(Bリーグです)。代々木体育館の外観は、これまで何度も見てきました。ただし、館内に入るのは初めて。なので、試合よりも体育館自体を見るのを、ちょっと楽しみにしていました。
原宿駅方面の歩道橋の上から代々木体育館の全景を押さえておこうと、スマホを向けると……普段はカメラに撮られるのを嫌がる息子が「ちょっと待って! 下から手を振るから、写真を撮って!」と言って、駆けていきました。なぜだか分かりませんが、代々木体育館を目の前にして、謎にテンションが上がったようです。
中へ入ると、こういう天井なのかぁ! とびっくり。外観から想像できるとはいえ、本当にテントみたいな形になってる! バレーボールの中継とかで、きっと何度も見ているんでしょうけど、実際に館内に入って体感すると、新鮮な気持ちで驚けます。
そしていよいよ試合が開始!!
と同時に、息子のテンションはどんどん下がっていくのが分かります。買っておいたポテチとコーラを、ひたすら交互に口へ運んでいます。そして食べ終わると「外に行きたい……外の空気がすいたい……」といういつものセリフ……。
わたしは彼の気持ちがとてもよく分かるのですが……子どもの頃のわたしも、スポーツを“する”のは大好きなのですが、ひとがスポーツをしているのを“見ている”のが退屈すぎるんですよね。見る時間があるなら、身体を動かしたい! と思い始めると、体中がむずむずしてきちゃう。
ということで、元バスケットボール部の妻を席に置いて、息子と館内を散歩することにしました。
中継カメラの後ろから見るのは、楽しかったようで、しばらく熱心に試合をみていました……って、もしかするとカメラ自体を見ていたのかもしれません。
トイレへ行こうと階段を降りようとすると……その先にあったのは……。
「ねぇ……あれって岡本タローじゃない? 太陽の塔のさ」と息子に話しかけると「おっ、そうかもね」と、さして感動する風でもないのですが、駆け寄っていきました。
近くまでいくと、やっぱり「TARO」と書いてあります。
隣の階段を見に行くと、先に走っていった息子が「あったよぉ! こっちにも変なのがあったぁ!」と叫んでいます。
そこに何かがあれば触りたくなるお年頃なので、べたべたと触っています。わたしも汚いものでない限り、触って肌で感じた方が良いと思っているので、特に「触るな」などと書かれていなければ、放っておきます。さすが岡本太郎です。「触るな」などとはどこにも記されていません。
念のために体育館を半周して、逆側へも行ってみました。すると、そっちの階段にもタローが!
「なんだこれは!」と叫ぶ息子。写真で振り返っても、何かわかりません。
僕にはさっぱり分かりませんでしたが、息子は「目がたくさんある!」と言っていました。「え? どこに?」と聞くと、コレコレと指差します。これが目なのか…。
目立たないところに壁画の解説パネル風なのが貼ってありました。
「朝日麦酒株式会社」とか「東洋レーヨン株式会社」、「富士写真フィルム株式会社」など、今は社名が変更された会社名が並んでいます。というか、びっくりなのですが、「富士写真フィルム株式会社」って、社名表記が間違ってるじゃないっすか! よくそのままで通しましたね。ただしくは「富士写真フ“イ”ルム株式会社」ですよね? このあたりの間違いは、恒例のようにあるはずなのに、誰も気が付かなかったのかなぁ。
改めて考えると、岡本太郎の作品って、あちこちにありますよね。いわゆる芸術家の作品で、こんなに街中で遭遇する確率が高い芸術かもいないよなぁと思います。
そう考えると、岡本太郎って、やっぱり偉大ですね。
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