コーディネーター・アラジンのブログ #129 卒業生講話2024(2)
Alumni talk about her university experiences
卒業生講話の第2弾。
今度は静岡県の公立大学に進学したNさんが、大学の話や留学の話をしてくれました。
国際観光科3期生のNさんは現在大学3回生。春から4回生になり、教職課程も学んでいるので、6月には教育実習で白馬高校で英語を担当する予定です。
今日は、そんなNさんの講話を彼女の用意してくれたパワーポイント画像と一緒に紹介します。
まずは自己紹介で、石川県出身であること・白馬高校時代は寮で過ごしたこと・白馬でスノーボードが好きになったこと・甘いものとカフェ巡りが好きなこと。大学では一人暮らしで、寮と違って食事や門限や他の人の目など来にせず自由なのが今はいいと思っている。
文化政策学部国際文化学科で学び、いくつかのサークルにも入っている。リトルアースというフェアトレード活動をするサークルで、中南米からのコーヒー豆をフェアトレードで輸入し、イベントで販売したりしている。メンバーには美術系の学生がいて、ポップのデザインをやってくれたり、スペイン語専攻の学生が輸入手続きの翻訳をしてくれたりと、多様な学科がある大学は色々と出来ることが広がる。陶芸のサークルにも所属。また、アリシアというNPOのボランティアサークルや、アルティメットというバスケやサッカーのようなルールでフリスビーを使って行うスポーツサークルにも関わっている。
次に留学に行った話をしてくれました。
結局、Nさんは、協定校の一つのブルゴーニュ大学の国際フランス語センターに留学をしました。
各国からフランス語を学びに来ている人たちと一緒に過ごせたことがレベルアップにつながったようです。沢山の友人ができて、困ったときも、例えば寮の継続の契約が手違いで突然退寮を言われた時も、友達の家にステイさせてもらったり、それをチャンスと各地を旅行したりと、前向きになれたことが困難を乗り越える自信に繋がり、大きく成長できたようですね。
高校生時代のことに話が移り、寮生活が門限や食事の予約のことなどで厳しく感じていたことや、休みの日には、遊びに行く感覚でいろんなボランティア活動に参加したことを話してくれました。私が当時もボランティアの担当だったんですが、Nさんたちの学年の人は特に気楽にボランティアに参加してくれる人が多く、地域から感謝され、長野県から「おもてなし大賞」もいただきました。
講話では後輩の白馬高校生のためのキャリアガイダンスとして、どうして進路を決めたのかを話してくれることになっています。
自分で考えると言っても、ほとんどの場合は、他人の考えの断片の寄せ集めではあるのでしょうけれど、まずは、自分の中にある程度まとまった考えというのを整理してから、他人に投げかけ意見を聞くというのは本当に大事ですね。特に今の時代、SNSなどでの情報の氾濫とタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する価値観に圧倒され、自分の考えというのをじっくり時間をかけて考える前に、「いいね」を押すだけで終わっているような気がします。どこがどう「いいね」なんかはおかまいなし。
講演のあと、大学に進学を決めた時、どういう勉強をしましたか?という質問がありました。Nさんは、確かに白馬高校では地域独自の「白馬学」という授業があったりして、大学入試に必要な科目の時間が他校に比べて削られていたので、不足を補おうと公営塾に通っていたことを話してくれました。
確かに、このブログ#45でも触れましたが、こんなに懇切丁寧にしかも破格の費用で教えてもらえる塾が独立棟として、校地内にあるという恵まれた学校はほとんどないでしょうね。
Nさん、今年の教育実習でも後輩にいい影響を与えてくださることを期待しています。本日はありがとうございました。
(見出し画像は、3年前の白馬高校卒業式の日のクラスメイトの写真)