Best tourism villages
今回は、白馬村が、国連の世界観光機関UNWTOから、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選ばれたことの報告会がウイング21で開催され、白馬高校生徒たちと、その記念報告会に参加してきた様子をお伝えします。
オープニングムービーのあと、丸山村長の挨拶があり、続いて、国連の世界観光機関駐日事務所代表で初代観光庁長官の本保義明さんが、ビデオメッセージを寄せられました。この中で、ベスト・ツーリズム・ビレッジ賞(以下BTVと略記)がどういったものかが説明されました。
それは、国連の世界観光機関UNWTOの国際認証制度で、人口1万5000人以下の自治体・地域で持続的可能な優れた農漁村観光地を評価するもので、2021年よりスタートしました。
これまで、
2021年は、
2022年は、
今年2023年は、
選定基準は厳しく、9つの評価項目があります。
選定過程では、文書・動画の国内審査を通過したら、英語版の詳細文書と関連動画を提出しなければなりません。
そのために白馬村では次のようなプロジェクトチームが立ち上げられました。
そして、それぞれのチームで活躍された皆さんの代表の方々が紹介されました。
続いて、国連世界観光機関からいただいた賞状とトロフィーのお披露目があり、白馬村のマスコットキャラクター「ヴィクトワール・シュバール・ブラン・三世」も登場してお手伝い。
このあと、どんな点で白馬をアピールし、評価してもらったかの、評価コンテンツの紹介がありました。
大きくは3つ。
①自然の豊かさ、美しさ(山岳景観、田園風景)
②人々の生活の営み(民宿発祥の地・山岳案内人・農業とスキー)
③文化的遺産の保全、自然環境の保護
提出文書の中には、白馬高校生の活躍も触れられていました。
さらに、これらのコンテンツに関わって、先人の代から白馬村の山岳景観や環境、歴史文化、地域産業の振興と敬称に尽力された、それぞれの分野の功労者・団体への感謝状が授与されました。そして記念写真。
次に、UNWTO駐日事務所の小西さんや、衆議院議員(3名)、県知事、県議員、日本ユネスコ広報の末広さんから、祝辞がありました。
記念報告会後半は、「持続可能な世界水準のマウンテンリゾートに向けて」をテーマにパネルディスカッションが行われました。
パネルディスカッションでは、
司会者から、パネラーに次々と質問が投げかけられました。
それぞれの質問に、パネラーが答えていきます。
必要な要素について、ヘルマンさんが答えられた、4つのことが印象に残りました。
それは、「美しい水、新鮮な空気、本物の体験ができる場所、地元の人にとって持続可能な営みであること」でした。
会場内の聴衆にも質問の機会が与えられ、4人の人が質問に立ちました。
うち2人が白馬高校生でした。
彼らがした質問とそれに対するパネラーの回答は次のようなものでした。
2時間半におよぶ報告会ですが、受賞の喜びとこれからの決意が参加者にも共有された明るい会となりました。
報告会の報告は以上ですが、私が印象に残ったのは、
ある議員さんが祝辞の際に、「クマと共存できる環境が大切」というようなことを述べられました。何百年も前に熊を絶滅させたヨーロッパと比較して、この「人と野生動物とが共存できること」の意味は本当に大きいと思いました。
もう一つは、レッヒのヘルマンさんや他の方も述べられていた、「観光客のための観光地ではなく、地元住民のための観光業であること。オーバーツーリズムに陥らず、訪問者の人数制限をしてでも、観光の質を守り、高め、生活者とともに持続可能なツーリズムを目指す」と言うお話でした。
おまけですが、
生徒の質問にもありましたが、私も学校関係者として、この賞の受賞にふさわしい今後の学校の取り組みについて、どういうことが考えられるかを、
とりあえず(!?)、AIに質問してみました。
Q.
A.(ChatGPT)
このAIの返答はどれもその通りだと思うと同時に、これって全部、白馬高校で取り組んできていることじゃないかと、安心しました。
あとは、その質と量を高めることですね。ここが難しいんだけど。