世界一美味しいだし巻き卵のレシピ
今朝、珍しく少し早起きしたので、お弁当用にだし巻き卵をつくった。
現在昼休み。自分でつくっただし巻き卵の美味しさに感激しながら、いてもたってもいられず、会社の食堂でこれを書いている。
我が家の食事事情
うちの母は、あまり料理が得意ではない。
毎日3食、家族全員分の食事を用意してくれていたが、基本的には料理の素かインスタントで、お弁当のおかずもほとんどすべて冷凍食品だった。
そういうわけで、我が家の"母の味"は?と聞かれるとちょっと困るのだが、ひとつだけ答えられるものがある。それがだし巻き卵だ。
最後の晩餐は、母のつくっただし巻き卵と白ごはんがいい。
実家を出て後悔したことは特にないけれど、強いて言うならお金が貯まらないことと母のだし巻き卵が食べられないこと。
それくらい、わたしは母のつくるだし巻き卵が好きだ。
受け継がれし、唯一の"母の味"
先月、ふと母のだし巻き卵が食べたくなって、そのためだけに実家に帰った。
コスパ悪、、と思いませんでしたか?わたしは思いました。
そこでようやく気がついた。自分でつくれるようになればいいんだ!と。
母は、「お母さんだってつくれるんだから、あんただって簡単よ!」とか言いながら(自覚があるタイプ)、一緒につくりながらレシピを教えてくれた。
備忘のために、我が母より受け継ぎし秘伝のレシピをここに書き残しておく。
世界一美味しいだし巻き卵のつくり方
お察しかもしれないが、母もわたしも完全なる感覚派であるため、レシピはだいぶしっかりとアバウトである。
でもなんとなく、このアバウトさがあの味を出しているように思う。きっと、うちの母のだし巻き卵に関しては、きっちり計量してしっかりつくってはならない。
コツは"適当にやること"だ。
"手間暇"とはかけ離れた大雑把すぎるレシピだけれど、わたしの世界では本当にこれがいちばん美味い。空腹時も、それほどでもない時も、朝食で出されても夕食に出てきても、元気な時も風邪を引いた時も、これだけはいつだって食べる気が湧く。
将来家庭を持つことがあれば、わたしも母のように料理に時間をかけない母親になると思う。「簡単だし失敗しないし、いいことしかない」という母の意見にも同意する。
でもだし巻き卵だけは自分でつくりたい。これが世界でいちばん美味しいから。
(ちなみに、母が唯一だし巻き卵だけは自分で作る理由は「甘い卵焼きが許せないから」だそう。
チョコより煎餅、デザートよりコーヒー、日本酒も辛口派の我が母、ブレない。)
娘のわたしも、チョコより煎餅、日本酒は辛口。
好きな食べ物は甘くないだし巻き卵。
あさぎり