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鬼滅の?パスケース

こんにちわ。HAKUです。

『鬼滅の刃』が大人気だそうですね。「だそうですね」と言っている時点で既に乗り遅れているなコイツ…という感じですが(汗)。『キングダム』は読んでるんだけどなぁ…。

こんな感じでトレンドに乗り遅れている私ですが、マンガは大好きです。小さい頃はご多分に漏れず「マンガばっかり読むな!」と怒られたクチですが…今はマンガ家さんってホントにスゴイなーと思います。マンガは日本の誇る文化だと思うし、それを生み出すマンガ家さんは尊敬の対象。アマゾンプライムで、ドラマ『重版出来』をもう5回くらい観ていますが、毎回ウルッときています。

「マンガばっかり読むな!」なんてトンデモナイ!「もっとマンガを読め!マンガを、そしてマンガ家をもっとリスペクトしろ!」と言いたいくらいだ!っと個人的には思っていたりします。

残念ながら『鬼滅の刃』は最後までしっかりと読んだことが無いのですが、そんなに人気なら改めてちゃんと読んでみなきゃな!っと思っています。それと同時に…鬼滅の刃➔市松模様➔「そうだ、イントレチャートを作ってみよう!」って思い立ちました。これって、レザークラフター「あるある」ですよね?え、違う?ウソだぁ~。

というわけで、今回はイントレチャートに初挑戦してみました。

思い出のイントレチャート

イントレチャートを作るのは始めてなのですが、私にとってイントレチャートはちょっと思い入れのある造形です。

私がレザークラフトを始めた頃は、ちょうどボッテガ・べネタのイントレチャートがとても人気でした。「お財布はケチるとお金が入ってこない」なんて聞いていたので、ちょっと背伸びをしてボッテガの財布を買おうかな、なんて思っていた記憶があります。

そしてほぼ同時期にレザークラフトという趣味を知り、「ブランドのお財布を買うか、レザークラフトを始めて自分でお財布を作れるようになるか」…そんな2択で迷っていました。まぁ2択にする必要はないんですが…。どちらを選んだかは言わずもがなですね😁

既に使っていたお財布がボロボロだったので、私はノーブランドの安いお財布に買い替えて、浮いた予算でレザークラフトの道具を買い集め始めました。そして、ボッテガ・ベネタのような「イントレチャートのラウンドファスナー財布を自分で作ること」を目標にしてレザークラフトをスタートしたのです。なんて無謀な目標。無知とは恐ろしいものなり…。

いつの間にかイントレチャート熱は覚めてしまい、ラウンドファスナー財布を作ることが目標に変わってしまいましたが、もしあの時に「レザークラフトはまた今度でいいや。やっぱりブランドのお財布を買おう!」という選択をしていたら、今こうしてレザークラフトをテーマにnoteも書いていないかもしれない。そう思うとなかなか感慨深いものがあります。

結果論ではありますが、あの時に「レザークラフトをやろう」と決断した自分を褒めてやりたい気分です(笑)もちろん、最初の頃はうまくいかないことばかりだし、挫折もしたし、「ボッテガの財布何個買えるんだ?」って位にお金もかかりましたけど、本気になれる趣味に出会えたのはプライスレス!(最近の若い子は分からないか…)使ったお金、費やした時間以上に価値のあるものだったなぁなんて思います。

最近はあまりイントレチャートのアイテムを持っている人も見かけないので一時期より人気がないのかな、という気もしますが…そんなことは気にせず制作開始です。

いざ、製作!

今回は初挑戦のイントレチャートが上手くいくか分からなかったので、アイテムの構造は至ってシンプル。レザークラフト初心者の方が作るような簡単なパスケースでデザインしました。

そしてイントレチャートを作るために新しく導入した道具がコチラ。「突っ切り」とか「突きノミ」と言われる、革に切れ込みを入れる道具ですね。

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私の購入したものは両刃で、安かったけれど最初からちゃんと研がれていました。これで一定幅の切れ込みを入れて、その切れ込みに細く切った革のレースを編み込んでいくわけです。

切れ込みを入れるパターンはCADで作成しました。切れ込みが整然と並ぶように型紙を固定し、型紙越しに切り込みを入れていきます。

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ここが歪むとキレイな網目にならないので、「全集中!」です。(おじさんは話題のフレーズとかスグ使いたがります。”オレはまだ時代遅れじゃないぞ”アピールです。)

一本一本編み込んでは形を整えて…を繰り返し

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でけた。

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やっぱり編み込み模様はカッコイイなぁ。ホント言うと、同じ革色で編み込む方が好み。その方がイントレチャートの表情を楽しめると思っています。でも、今回は『鬼滅の刃』が発端ということで、主人公の「炭治郎」カラーに。その方がYouTubeでウケもいいかなぁと。YouTubeも始めてから1年半くらい経ちますからね。ボチボチこういう「流行に便乗するあざとさ」も身につけたいところです😁

というわけで、「鬼滅のパスケース」が完成!網目と平行になるようにコーナーを角ばらせたのが個人的にはデザインのツボです(^^)v

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コバはフェニーチェというイタリア製の顔料を使ってみました。クラフト仲間のメロディさんの動画を見たら、マットな仕上がりがめちゃめちゃカッコ良かったのでずっと気になっていました。こちらの動画を観たら誰でもそう思っちゃうでしょ?

今練習中のサーマルコートよりも粘度がありそうだったので使い心地を確認・比較してみたかったというのもあります。私のメンターの一人、ATSUSHI YAMAMOTOさんも使う塗料の粘度との相性は重視されていたので、私も違う粘度のものを試してみようと思ったのです。

『鬼滅のパスケース』の制作過程をもっと詳しくご覧になりたい方は、是非こちらの動画をお楽しみください。


作ってみての感想

始めて挑戦した割には、そこそこ見られる出来で安心しました。編み込みに使う革の厚みを変えたり、今後も色々と探求してみたいところです。

当初はコレに、四つ編みの革紐(ミサンガのようなもの)をつけて編み込み三昧にしてやろうと企んでいたんですが、ちょっとそこまでは手が回りませんでした…。革紐は白とブルーで作って、マンガの主人公の刀をモチーフにしてやろうかな、なんて構想はあったんですけどね。それはまた次の機会にとっておきましょう。

今回の制作を通じて痛感したのはやはり自分の色彩センスの無さ…。使った革の色はたったの2色ですが、イントレチャート部分は黒とグリーン、どちらをベースにするか。カード入れの部分は前段を黒にすべきか、奥見附を黒にすべきか…結構悩みました。結局、コバと糸のグリーンが映えるようにとイントレチャートのベースと、カード前段を黒にしましたが…。多色使いをあまりしたことがないので制作前に頭の中で色彩のイメージをリアルに描くことができませんでした(T_T)

それからフェニーチェの顔料はとても塗りやすくて仕上がりもキレイなので気に入ったのですが、同じ「グリーン」でも革色とちょっとかけ離れてしまいました。今回はお試しで1色しか購入していなかったので、今後はコバ塗料の調色なんかにも挑戦したいなぁと思います。

うーん、色使いって結構露骨にセンスが出る部分なんで、怖いなぁ。

今度、事前にイメージが湧くようにCADで作った型紙にドローソフトで色でもつけてみようかな~。やればやるほど、色々な課題やアイデアが生まれる…レザークラフトってホント奥が深くて楽しい!

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