サステナブル・クリエイターを目指して~BenQさんのレビュー案件を引き受けたワケ~
こんにちは、HAKUです。
先日、台湾に本社のある有名な電化製品メーカー「BenQ」さんより商品提供&レビューのご依頼をいただき、動画をUPしました。初めてのレビュー動画、自身も色々と勉強になりました。
今回は「何故こちらのデスクライトのレビュー依頼を引き受けたのか?」という背景をご紹介をさせていただこうと思います。
最近よく考えていること
実は最近考えていることがありました。それは「サステナブル(持続可能)なクリエイターでいたいなぁ」ということ。
「身体が資本」を痛感
キッカケは以前noteにも書いた、腱鞘炎のような症状が出てレザークラフトを半月ほど自粛したこと。
この時はおそらくパソコンのマウスが合わなかったのが原因だろうと思いますが、「あぁ、身体の不調でやりたいことができないって辛いなぁ」と心底思いました。
と同時にショックも受けました。若い頃は「マウスで手が疲れるなんてアホか!どれだけ軟弱なんだよ!」って思っていたハズなのに…と。私ももう若くないなぁ、と…。
何事もそうですが、健康一番・身体が資本。レザークラフトはこの先もずっと続けていきたい。そのためにはまずは自分の身体が健康でいなければ。そんな風に思って、健康にも配慮した作業環境の構築を検討するようになりました。
最近、水性ボンドを積極的に使い始めたのもその一環。有機溶剤を使う機会をなるべく減らして安心・安全な作業環境を作るためです。
キリで縫い穴を開けながら手縫いを行う「クウジュ・セリエ」。なかなか難しい技法ですが、慣れてくると手縫いの際に身体に負担が少ないことに気づきました。そういう面を考えても、ぜひともマスターしたい技法だなと思います。
机や椅子についても最近はヒマさえあれば色々と検討中。作業時に負担のない高さの机や、長時間座っていても姿勢が崩れない椅子など、どういう環境が自分にマッチするのかを考えています。
クラフト仲間のメロディさんも、最近スタンディング兼用のデスクに変えられたそう。腰痛持ちの私としては使い心地を根掘り葉掘り尋問しなくては!と思っているところです。
BenQさんのオファーは渡りに船
そんな問題意識を持っている中で頂いたのが、BenQさんの「WiTアイケア」のレビュー依頼だったという訳です。目に優しい光で、細かい作業でも目の疲労を軽減してくれるという点にものすごく興味を持ちました。
目の疲れというのは、ある意味現代人にとっては当たり前になりつつあると思います。パソコン、スマートフォン、タブレットと目を酷使することも多いですよね。それに起因するストレートネックや、肩こり、頭痛に悩まされている方も多いとか。
私自身、根詰めて作業をすると首から肩にかけてゴリゴリに凝ってしまい、後頭部や目の奥がジンジンと痛くなることもしばしば。これはイカン、と思っていたところでした。
まさに「渡りに船」だったという訳ですね。
同年代の同士たちのためにも
もうひとつは私のYouTubeを観てくださっている視聴者さんの存在。
私のチャンネルを見てくださっている方は、30代後半~60代前半の男性がほとんど。健康診断の結果が気になるお年頃のナイスミドル達です。
レザークラフトは刃物もよく使いますから怪我に気をつけている方は多いと思いますが、何気なくやっている作業・使っている道具による身体への負担を意識している方はまだまだ少ないのではないかな、と。
「健康的に長くレザークラフトを楽しむためにも、カラダへの負担にも気をつけなきゃなぁ」―視聴者さんがそんなことを考えるキッカケになるかもしれないと思ったこともレビューのご依頼を引き受けた理由です。
目を患った私の叔父の話
すでに他界してしまいましたが、私には大好きな叔父がいました。母親のお兄さんにあたる方で、家業の雑貨店を営んでいましたが晩年は目を患い、ほぼ視力を失ってしまいました。
叔父はとても器用な人で、家を修繕したり、お店の陳列棚を作ったり、何でも自分でこなしてしまう「スーパーDIYer」。電動工具を一切使わずに作業小屋や、商品の資材倉庫も自作してしまうほどでしたから、大工さん顔負けの実力だったのでは、と思っています。
私も小学生の頃は夏休みになると叔父の家に遊びに行き、宿題の工作を手伝ってもらっていました。無口で、決して愛想の良い人ではなかったのですが、叔父に子供がいなかったこともあって甥っ子の私をかわいがってくれました。
一緒に工作をしながら「ちゃーんと寸法測らないとダメだべ」「ホレ、ノコ引く時はもっと腰いれれ、へっぴり腰」と”ご指導”を賜ったのは良い思い出。今思うと、むしろ叔父の方が楽しんでいたような気も…。きっと私のクラフト好きは叔父譲りですね。
そんなモノづくりが好きな叔父が視力を失ってからは、見ていてとても痛々しかったです。目以外は至って健康。手先も器用。根っからのDIYerなのに目が見えなくて身の回りの事ですら自分一人でできない。相当ストレスもあったと思います。
温厚で、どちらかというとノンビリした性格の叔父が叔母に対して声を荒げたり、暴言を吐くようになったのも目が見えなくなってから。叔母も相当大変だったと思います。
もっと頻繁に訪ねていって話し相手になってあげればよかったな、とか、また叔父の”ご指導”のもとでアレコレ手伝ってあげればよかったかな、と今更ながらにちょっと悔やんでいます。
…っとちょっと湿っぽいお話になってしまいましたが、お伝えしたかったのは目に限らず、カラダ大事にしようぜ!そして長くレザークラフトをみんなで楽しもうぜ!って事です。
やりたいことができている今ってとてもありがたいこと。
長い人生、思わぬ病気や怪我で好きなことができなくなってしまうこともあるかもしれません。でも日々の暮らしの中で少しでもそういったリスクを回避できるのであれば、備えておくに越したことはないと思います。
今回のレビュー動画やこのnote記事が、持続可能な作業環境、「からだにピースなレザークラフト」を考えるキッカケになれたら嬉しいな、と思っています。