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ミニ財布改良中!

こんにちわ、HAKUです。

今年5月に製作し動画をUPした「ミニ財布」。型紙公開のリクエストも頂いていたのですが、もうちょっと使い勝手を検証したかったので、この3ヶ月半あまり自分で普段遣いをしてみました。

結構ラフに使ったので、傷がつき、ほんのり表面に艶が増しました。イイ感じ♥

これから改良プランを作成するにあたって、使ってみた感想や気がついたことを書きとめていこうと思います。

「小さいは正義」も分かる気がした

まず、率直な感想として「小さいお財布っていいな」と思いました。軽くて嵩張らないので持ち歩くのに困ることがほとんどありません。

お風呂上がりに「あー、無性にアイスが食べたいっ!」とTシャツ&ハーフパンツ姿でコンビニへ、なんていう時も部屋着のポケットにパッと入れて出かけられる。長財布を使っていたときには感じることのできなかったメリットです。

また、財布が小さいことのメリットは荷物の総量というか、総容積が減らせる点だなぁとも思いました。

出かける時に財布だけを持つというのは実は稀。スマートフォン、家や車の鍵と他にも持ち歩きたいものはありますよね。特に最近は小売店でビニール袋が有料化になったのでエコバッグを持ち歩く方も多いのでは?

他の持ち物との兼ね合いを考えると、ある意味小さいは正義。小さくてコンパクトな財布が流行りと言われるのも頷けるなぁと思いました。

使ってみて良かった所

小さいという点以外に、実際に使ってみて「こりゃいいな」と思った点を挙げてみたいと思います。

①外ポケットはやっぱり便利だ

セキュリティの面ではあまり良くないかも知れませんが、財布の開閉をせずに使える外側ポケットは非常に便利だと感じました。

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普段はSuicaを入れていましたが、電車に乗る時はもちろん、有料の駐車場に停めたときの駐車券を入れておいたり、車の降車時に抜いたETCカードを一時的に入れておいたりと大活躍。

最近は電車に乗る際に切符を買う人もそういないでしょうけれど、映画やスポーツ観戦時の半券とか、ちょこっと何かを入れておきたいって時に便利ですね。製作プロセスは煩雑になりますが、この外ポケットは活かしたいと思います。

今後小物の設計をする際は、アイテム自体のサイズや厚みを抑えるという方向性と併せて、こうやって使う際のアクションを減らす方向でも構造を考えてみるのも面白いかも。


②カードの収納はまとめてOK

内側には、2枚ほど収納できるカードスロットと、5,6枚まとめて収納できるカード入れスペースがあります。これは「普段あまり出し入れしないカードはまとめて収納」というコンセプトに基づく設計でしたが、大正解だったなと思いました。

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例えば免許証や健康保険証などは頻繁に出し入れしませんので、まとめて収納で問題なし。銀行のキャッシュカードも現金の入出金はそこまで頻度が高くないですから「取り出しやすさ」は特に必要としません。

私の場合は、前面にあるカードスロットにメインのクレジットカードを入れて使っていましたが、特に不便を感じることはなく快適でした。カード段がない分、スペース(厚み)の抑制にも繋がりますしね。


③小銭使いのカギは視認性

このお財布の特徴でもある小銭収納ですが、使用感はまずまずでした。現金決済もやってみましたが、やはり視認性が高いので「あー、小銭あったのに紙幣で会計しちゃったョ」みたいな事はほぼなかったです。

キャッシュレスがより普及すると、小銭入れ自体の需要が今後は下がってくると予想されます。そうなると余計に「容量」よりも、如何に視認性を良くして余計な小銭を発生させないか、という考えの設計が求められそうですね。

④カードお客様控えの収納場所

こちらの財布は「現金」「キャッシュレス」両方に対応というコンセプトで設計したので、小さいながらも札入れがついています。

使ってみて感じたのは、札入れスペースがクレジットカードの「お客様控え」の一時保管に便利ということ

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コンビニのレシートくらいだったら、あまり気にせずレジでポイっと捨ててしまいますが、クレジットカードの利用控えとなると、所構わずポイッと捨てるのにはちょっと抵抗があります。別に個人情報は載っていないし、カード番号も伏せ字になっているので、慣れてくれば、ポイッとできるのかもしれませんが…。

私には札入れスペースが、こうした控えやレシートのありがたい一時収納場所となりました。クレジットカードの控えだけでなく、振込票の控えなどの保管にも結構重宝したので、札入れ機能もあってよかったなと思います。

ちょっと気になった所

逆に使っていてちょっと気になった点についても挙げてみたいと思います。

①小銭入れのマチの開き
なるべく厚みを抑えられるように設計したのですが、使ってみると小銭入れのマチの開きがちょっと中途半端な感じがしました。

マチが小さめなので1円玉などの軽い硬化はマチに挟まって上手くスライドしてくれないことが時折ありました。もうちょっと開いてくれるとさらに小銭入れの視認性が向上してさらに使いやすくなりそうな気もします。

当初はコンパクトに収納して、使う時は小銭をカブセ側にスライドさせて出し入れすることを想定していましたが、マチをさらに広げるならばいっそのことギャルソン型にしてしまっても良いかもなぁと思い始めています。

こちらはキプリスさんの長財布ですが、小銭入れ部分がガバっと大きく開くギャルソンタイプ。マチがジャマにならないように設計を気をつけなければいけませんが、中途半端な開きのマチをこうしてしまったほうが使い勝手が良いかもなぁと思いました。

キプリス

②収納したお札の折ジワ
気になった点の2つ目は、収納した紙幣の折ジワです。この財布は基本キャッシュレス派向け。紙幣はあくまでも「予備」なので、小ささを優先して二つ折りで収納します。

さらに、全体のサイズを「カードサイズ」に合わせているので、フタを閉めるとさらに紙幣が折られる構造になっています。ゆるやかな四つ折りといったら伝わるでしょうか。

こうして収納した紙幣には結構な折ジワがついてしまいます。どのくらいついてしまうかというと、コンビニやスーパーの自動精算機で何度か弾かれてしまうくらい…。あ、あとATMに入金しようとしたらエラーになったこともありました。しっかりと紙幣を伸ばしてあげれば大丈夫でしたが…。

一応、下の写真のように札を収納しておくと、ある程度折りグセはマシになります。ちょうど十字に折り目が入るような感じです。

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私の動画をご覧くださったwood&leather のriku ohshimaさんがひとつの改善案を具現化してくださいました。この三つ折り形式でしたら、少し全体の厚みは増してしまいますが折りジワ問題は解決できそうですね。

私も色々と検討をしてみましたが、今の所良い改善策はみつけられていません。気にはなりますが、メインはキャッシュレスで、念の為に紙幣を持ち歩くという感じであれば大丈夫な気もします。

時の流れは恐ろしい…

そんな事を考えつつ、いざ型紙を修正しようとCAD画面を開いて作業を進めようとしているのですが…めちゃめちゃ進みが悪い。

作業がはかどらない理由の一つには、以前つくったものの作り直しになるのでモチベーションがそれほど上がらないということもあります。

ただ、それ以上に当時検討したことが綺麗サッパリとリセットされてしまっていることに我ながら驚きました。CAD画面に引いてある補助線が「何のためだっけ?」っというのはまだカワイイもの。

「あ、ココをこうしたらいいんじゃない?」
 ↓
「あれ、これ確か前にも検討してボツにした仕様だな…」
「ん?これは確か作りが煩雑になるから見送った機能だ…」

みたいなことが度々あって堂々巡り。他にも、「アレ?この寸法ってどういうロジックで導き出したんだっけ?」とか、最初に設計した時に考えたことがスッカリ忘却の彼方に…。

約3ヶ月前、アレコレと考えていた当時に「思考の深さ」が全然追いついていない感じがします。みんなそういうモン?それとも年のせいかなぁ…。

結局、今は以前動画にした型紙を参考にしながら、もう一度ゼロから作図をして型紙を作り直しています。実際に手を動かして作図をしながら記憶を辿りつつ型紙を作っています。「修正」ではなく「作り直し」なので、めちゃめちゃ効率悪いなぁ…。

そういえば以前、L字ファスナー財布を型紙公開用に改良した時もそうだった…同じ過ちを繰り返してしまったらしいぞ。

使ってみて始めて気づく問題点とかもあるので、「実際に使ってみる」というのはとても大事だと思うのですが、使い込んでいるうちに設計思想を忘れてしまう…なかなかに悩ましいですねぇ。今度からはしっかりとメモを残すなりして対策しておこう。

そんなこんなで修正版も無事完成。さぁ、後は動画撮影だ!

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みなさんも、過去に作った作品をリメイクする際はお気をつけあれ。


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