4月の終わり、△△駅の改札で
5月から週に1回、都心まで出かけて仕事することになった。
ここ数年完全在宅だったので、電車で会社に出かける生活は久しぶりすぎてできるかどうか正直不安気味だ。
着ていく服に悩んだけど、とりあえず汚れや破れがなくて、ツルツルした素材の服を着て、時々しか履いていない20年ものの革靴をひっぱり出して、片道1時間半の電車旅。
5月からの業務開始準備としてPCとスマホを配布してもらい、設定や使い方を教わったり、仕事の内容を説明していただき、社内のいろんな部署や設備の使い方などこまごましたことを案内して頂いてみなさんにご挨拶。
新入りだけどフレッシュじゃなくてごめんなさいねと心の中でなんとなく謝りながら、基本年齢層高めの会社なのでみなさん落ち着いていて、あたたかい雰囲気で迎えて頂けて嬉しかった。
夕方帰宅中、出社日の晩ごはんは全日作っておくかな~と考えながら電車を降りて改札に向かっていたら、目の不自由なおじいさんが白杖で一生懸命壁を触りながら行ったり来たりして人にたくさんぶつかりそうになっていた。
さすがにちょっと心配だったので、「どちらに行かれますか」と聞いたら、改札へとのことだったので、改札にお連れしたけど出たところでもまた同じような感じだったので、目的地を聞いたら「〇〇線に乗りたい」とのことだったので、改札口までお連れした。
「私は別の路線なのでここまでですけど大丈夫ですか」と聞いたら、「ああ」といってそのまま行ってしまわれた。これまで会った目の不自由な方は点字ブロックに沿ってゆっくり歩かれている方が多かったけれど、点字ブロックがうまく見つけられないような感じで、ちょっと見ていて心配な方だった。無事におうちまで辿りつけるのか心配だなと思いながら見送った。
普段は介助の方がいると思いたい。
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