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猫に翼

村井理子さんのハリー闘病日記を読んで、私も残して起きたいと思った。ハクが最期まで頑張っていること、してくれたことを忘れないために。

ハクは2007年生まれのロシアンブルー
猫らしく、気高い無口なおじ様猫だ。
結婚前に家族になり、ハクと共に嫁入りした。

気に入らない事があると、よく嫌がらせのように粗相をした。旦那が買ったソファーは爪研ぎ用になり、高かったベッドはハクに陣取られ、ご飯は気に入らないと見向きもしない。妊娠中は里帰りするも、なくなく留守番させると嫌がらせがひどく結局実家に連れて行った。

実家ではよく脱走し、身重な体に鞭を売って早朝マタタビをエサに探し回った。

ハクが家族になってから振り回されっぱなしだが、今思うと幸せな思い出ばかりだ。2024年あと1ヶ月でハクは17歳になる。

4月12日突然大量の吐血。嘔吐するような音もせず、前肢に付いた血の足跡で気が付く。
病院では暴れて、詳しい検査は大きい病院でないと出来ない。しかも高齢でこれだけ暴れては体力の消耗が心配と。これからどうするかは家族で話し合ってくださいとの事だった。応急措置の注射をして、帰宅。
美味しいものをたくさん食べて大好きなお家で家族に看取ろうと、話し合った。
その日の夜から書き始めたメモのような日記。


4/13
深夜ハクのほうを向いたまま寝落ちしたので、体が痛い。
スポイトで水をあげ、寝かせる。昨日散々私のハク愛を本人に伝えたし、散々泣いて、後悔したり看取り関連の事を調べたりしたから今日は案外気持ちが楽になった気がする。
本人も今日は何だか調子がいいのか、起き上がる時間が多かった。自力で水を飲み、移動しておしっこもした。しかも、一回はシートから一滴もはみ出さずに!
シュークリームの中身はスプーン一杯。あとは水。食べられなくなったペットが、最期まで食べてくれたとXにあったけど本当だ。ありがたい。歩くとふらふら、それでも買い物から帰ってただいま、と声をかけたらわざわざキッチン近くまでよろよろと歩いてきてくれて、泣きそうになった。
今日は暖かいから、カゴごとワープしていつもの日向ぼっこの場所へ。目を細めて気持ち良さそうにしている

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