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エンジニアポートフォリオに読んだ技術書を書くのは良さそう
エンジニアのポートフォリオとは
新卒やジョブチェンジで初めてソフトウェア開発会社へ転職活動をする場合、成果物(作ったアプリケーションやgithubのコード)や勉強内容、アピールポイントなどを載せたポートフォリオを作成して、提出資料として使うのが比較的一般的になってきています。
ここではこのような目的で作ったエンジニアのポートフォリオの話をしています。
この記事で言いたいこと
結論から記載すると、前述のポートフォリオに今まで読んだ技術書の一覧とその感想や学んだことを書くと効果的かもしれない。というアイディアの話になります。
ポートフォリオ関連でよく聞かれること
私はエンジニアの転職や成長のためのサポートを仕事にしているのですが、ポートフォリオ関連でよく聞かれる質問としては次のようなものがあります。
どんなアプリケーションを作成するとアピールに繋がりますか?
独自性のないアプリケーションを作っても評価に繋がりませんか?
アプリケーションはデプロイやストア(App StoreやGoogle Store)に出したほうがいいですか?
githubのREADMEにはどんなことを書いたほうがいいですか?
etc
この様に基本的にポートフォリオ(=作成したアプリケーションやそのソースコード)と捉えている人が多い印象です。
アプリケーションを見せる(そのソースコードを見せる)ことの難しさ
アプリケーションを作って実力をアピールすることは、決して悪いことではありません。
エンジニアとしての力を示すために、実際に作った物を見せるというのは理にかなったアピールではあります。
一方で、転職のアピールとしてアプリケーションを作るだけでは、効率が悪いのではないかとも感じています。
採用担当がソースコードを詳細に見ることはおそらくない
採用側の観点で見たときに、作成したアプリケーションのソースコードを提出してもらっても、時間に限りがある採用工程において、じっくりとコードを見ている暇がない人も多いのかなと思います。
僕個人がこのような目的でコードを見る場合、長くても2,30分程度かなという感覚です。
具体的には以下のような工程で流し読みすることが多いです。
作成されているアプリケーションの機能を確認して、どの程度の難易度でどんな技術背景があるかを確認する
READMEを読んで、技術スタックとアーキテクチャなど確認する
コアの部分だと想像できるコードを一部見てコーディングの雰囲気を確認する
※ 非常に高機能だったり、ユニークなものであればもっとじっくり読むこともあります。
これだけでも割と十分なアピールにはなるような気もしますが、数週間、数ヶ月を掛けてアプリケーションを作っても、20分程度しか見られないとすると、本当にアプリケーションを作ることが正解なのか?と疑問に思うことが時々あります。
総合的な技術力がわかりにくい
また、作成するアプリケーションによっては、特定の技術に偏っており、総合的な技術力を判断するには不足しているという点があげられます。
採用としては、アプリケーションを作れるということだけでなく、データベースやネットワークなど基礎的な知識や設計の考え方など、コードからすぐには確認できない技術についても確認したいはずで、そのような総合的な観点ではアピールできない部分があります。
読んでいる技術書を書くことで伝えられること
これらの不足点を補うために、今まで読んだ技術書をポートフォリオに記載すると以下のような良いことがあります。
読んでいる本の内容で現在の習熟度がある程度想像できる
技術書というのは、現在の自分のレベルに合わせて読む本を選択するため、読んだ本を見るだけである程度「どのくらいの知識を持っているのか」「どういう技術に興味があるのか」を知ることができます。
名書と呼ばれるような技術書は、多くのエンジニアが読んでいる印象もあり、採用側のエンジニアも自分が読んだ本であればどの程度の難易度かも理解しやすいですし、質問の幅を広げすぎなくて良いというのもメリットです。
趣味趣向も知れるため会話もしやすい
「どんなことが勉強したいのか?」「どういうことに興味があるのか?」も読んでいる本から知ることができます。
相手の興味が知れるということは、会話もしやすくお互いコミュニケーションがとりやすくなるというのも良い点です。
まとめ
ポートフォリオを作るときに、一番大事なのは
自分の出来ること、できないことを正確に伝える
自分が興味があること、これからやりたいことを伝える
だと思っています。
作成したアプリケーションやコードの他に、自分のレベルや興味を伝える補助として、技術書をの記載するのは上記のような内容を伝えるアピールとして面白いのではないかなと思います。
もしポートフォリオに記載する内容について、迷っている方がいれば参考になれば幸いです。
おまけ
私はソフトウェアエンジニアの成長サポートするコーチのような仕事をしています。
※ 現在は初学者やエンジニアへの転職希望者のサポートが多いです。)
このようなサービスにもし興味があれば気軽にご連絡いたけると嬉しいです。