海外就職 - 勤怠打刻がない世界線
日本では6年間で4社に勤務した。中小企業から大企業まで様々である。裁量労働だった1社も含め全ての会社に勤怠打刻システムがあった。
業務開始時刻にボタンをポチ。退勤時にもボタンをポチ。
私の使っていたシステムは休憩時間を手入力などであった記憶だ。
社会人になってからずっと勤怠打刻と共に働いてきたので労働とはそんなものかと思っていた。
* * *
今の会社はベルリンで2社目。どちらの会社も勤怠打刻システムはない。
ふらっと会社に行って仕事を開始。
ふらっとチャットツールをオンラインにして仕事を開始する感じだ。
チーム内で希望的意味合いで朝何時までに出勤して欲しいなぁという空気感はある。なのでチームに入った時はみんなが何時くらいに出社するのかを聞いて何となくそれに合わせて出社するようにしていた。
ところが、これが退勤となると少々むず痒かった。
いつ帰ればいいのだろうかと戸惑いに近い感覚があった。
よく思い返してみると学生時代にはホームルームがあってそれが終わったら帰宅だったり部活動が終われば帰宅。大学でもその日の最後の授業が終われば帰宅。日本での労働は8時間お仕事をしたら(プラスX時間の残業で)帰宅。
今までは何かしら帰宅のきっかけが与えられていたなと感じる。
ある日、同僚になぜ勤怠打刻がない会社が多いのだろうかと聞いてみた。
返ってきた言葉は
「ヨーロッパは信頼ベースで仕事が回るから勤務時間は計らない。勤務時間を計る行為が社員を信頼していないと捉えられかねない。そもそも計ったところで働かん奴は働かん。」
という感じだった。(IT業界の話)
一人のヨーロッパ人の言葉なのでそんなに鵜呑みにして欲しくはないが、あながち大外れでもないと私個人は思っている。
これが成果主義かという気持ちにはなった。
ただ、「信頼が土台にある成果主義」は私には合っている。
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