書籍レビュー「ランディングページ最強の3パターン」
昨今のデジタルマーケティングに置いて、コンバージョンを左右する重要な要素がランディングページである。
WordPress、ペライチなど様々なサービスによってランディングページを簡単に作ることができる時代になった。しかし、適当に作ったページではコンバージョンを獲得できない。
本書は、ランディングページの情報設計からデザインまで、これ一冊で一通りを学べるという点で便利な書籍だと感じた。
ランディングページというとデザインばかりに気を取られがちだが、重要なのはそこに記載する情報の設計である。本書では特にこの情報設計の方法を詳しく紹介している。
この内容に沿って作っていればすぐにランディングページの情報設計ができるような具体的なフレームワークであると思う。
LPの作り方として3種類の商材に沿った作成フレームワークが書かれているが、おそらく最も一般的なのは、LPを見たユーザーがすでに困っていてすぐに問題を解決したいと考えている、問題解決型:Pモデルかと思われる。
それよりもユーザーの欲求度が低い、欲求充足型のDモデルや潜在需要型のLモデルについては必ずしもLPで訴求するのではなくメルマガや広告等他の媒体を使って欲求度を高めてからLPへ誘導する、という手法も考えられるため、必ずしもこのタイプのLPを作らないケースもあると感じた。
一方で、本書で丁寧に解説されているLPの情報設計はLP以外のマーケティングコンテンツの製作にも生かせるものであり、むしろDモデルやLモデルのLPにおける情報設計を、他のコンテンツに流用することができるという点で本書は有益だと思う。