「呪術廻戦考察」真希と真依の関係から考える宿儺と虎杖

双子は、呪術師にとって凶兆である。
それは何故か。
真依曰く、呪術的には一卵性双生児は同一人物と見なされ、利害が正常に成立しないからだという。

真希が強くなりたくても、真依が強くなりたくないから強くなれないなんて言ってましたね。
その真依が亡くなり、真希は完全な強さを手に入れました。

ところで宿儺といえば、両面と言われるように目や手の数が常人の2倍ありますよね。
また忌み子と言われていたような表記もあります。あの見た目ですから仕方ないかもしれませんが。
また術式も切断術式である御厨子以外に、火の呪術である開をもっていると思われます。
なんか、なんでも2人分持っているようですね。

真希真依のよう……と言いたいわけではありません。何故なら呪術的に1人と見なされるわけですから、何があったとしても術式を2つ持ってるなんておかしいですもんね。

ですが、これが二卵性双生児だったとしたらどうでしょうか。

漫画内でも双子ではなく、一卵性双生児は同一人物と見なされると書いてあります。

例えば、本来産まれるはずだった二卵性双生児の双子のうち、片方が死産となり、片方が異形として産まれてきた、なんてことがあれば忌み子と言われるのも理解できる気がしませんか。
また、亡くなった片方の呪いを引き継ぐなんてこともあるかもしれません。

さて、少々飛躍してしまいましたが、この考えに至ったのには、間があります。

それは虎杖の出生の秘密についてです。
まだ明かされていないこの点について分かっていることは、

元々虎杖のパパンは奥さん(香織)との間に子供を望んでいたが叶わなかったこと。
香織が亡くなった後、つぎはぎ頭の香織そっくりの女性との間に子をもうけたこと。

くらいです。

つぎはぎ頭の羂索さんは、なぜこの夫婦を狙い、子をもうけたのか……。
ここは色々な考察がされているところかと思いますが、私は奥さんとの間に子供をもつことが叶わなかったという点に着目しました。
この表現には色々な解釈があるかと思います。ただ単に子宝に恵まれなかった。または恵まれたが、産むことができなかった……。

もしかしたら何かの前例を知っていた羂索が、同じ状況を再現する実験を行ったのではないか……。

すなわち、宿儺を自分自身で作ろうとしたのではないか。そうして産まれたのが虎杖なのではないかと思ったのです。

ところで、私は虎杖と真希にはいくつかの共通点があると思っています。
強靭な肉体もそうですが、呪術師には珍しいと言われるネアカであるということ。これを言われていたのは虎杖ですが、真希も相当なネアカだと私は思います。それに比して、真依は少々根暗というか腹黒に描かれていたように感じます。

これはつまり宿儺を目指し、呪いが引き継がれると思ってやったものの、実際は呪いが持っていかれた真希パターンとして虎杖は産まれたのではないでしょうか。

ちょっと戻りまして、宿儺は兄弟を犠牲にして生まれ落ちたという結論になるならば、他者を省みない圧倒的な自己なども納得できるなと思いました。また何をおいても生き延びるという姿勢も、犠牲になった者の呪いによるものかもしれません。

以上です。

現時点では、ほとんど情報がない部分を勝手に付け足した妄想になってしまいましたが、宿儺自身が双子だったという可能性はありそうだなーと思いました。




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