こだわることをやめてみたら光が差した ~年賀状を作ってみた 其の弐~
こんにちは!
縄文人にも大人気!土顔料「べんがら」染め屋さんです。
前回のnoteで
其の弐では技法についてお伝えします!とお伝えしました。
ごめんなさい。お伝えできませんでした。
FBの動画を張りつけたかったのですが、やり方がわかんね。オラ、わかんねぇだ。
だもんで、気を取り直して、今回は技法ではなくマインドのお話をしようと思います。
ものづくりの作家さんの悩みです。聞いてください。
僕は「べんがら」という顔料の染め屋さんです。
ゴシゴシこすって
重みのある、カラフルな色を出しています。
生地を染めることがお仕事でした。
無地表現が基本でしたが、むくむくと「柄を出したい!」気持ちに駆られ、
できたのがこちらの年賀状。
型染めという古典的な技法を、沖縄で学んでいます。
(沖縄の型染めは「紅型染め」と呼ばれています。
学んでいる工房もご紹介したいので、また別の機会に…)
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こうしてかまきちは、無地で「色」を出す表現から、「柄」を出す表現を手に入れ、年賀状を作ることができたのでした。めでたしめでたし。
って単純な話ではないのです!
年賀状は、ジャンルで言えばはがき。ポストカードです。
染めですか?ポストカード染めているんですか?
いんや、染めてねぇです。印刷ダス…。
さぁ、ここで問題です。
年賀状=ポストカードを作る作家さんは染め屋さんなのでしょうか?
答えはYES!!!
年賀状は、染めてません。
ですが、
・染めの技法で作った作品を印刷したもの
・作品の表現方法の一種
であることは間違いないわけでして。
なによりお客さんが喜んでくれることが大きいのです。
手染めの作品なら、数千~数万の値段になります。
年賀状なら二百円くらい。
コンビニのおにぎりよりちょぴっと高いくらい。
気軽に買えるお値段ですよね。
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でも、できなかったんです。
ポストカード作ることができなかったんです。
ハコニワ初めて7年目ですが、ずーっと「オラ、そんなの作んね!染め屋の仕事でねぇ!」って突っ張っていたんです。
手染めにこだわっていたんです。
め~~~~っちゃこだわっていたんです。
ところがどっこい、今働かせていただいている紅型染めの工房「紅型雑貨 虹亀商店」にて。
かわいいな~、とポストカードを手に取ってくださるお客さんたちの顔を見て。
あれ、こだわるところ間違っているんじゃね?
染め屋の作品って、そんな間口の狭いもんなのかね?
と目から鱗が滝のように落ちたのでした。
(とっても素敵な「紅型雑貨 虹亀商店」については、ちゃんとお伝えしたいのでまた別の機会に…←2回目)
手染め、手作りにこだわる作家さんもいらっしゃいます。
それはとても素敵ですばらしいことです。
僕は、ハコニワを切り盛りして、染め屋さんとして、楽しくおいしくご飯を食べていくため、表現としてビジネスとして、
自分の作品を手放して、印刷=量産することを受け入れることにしました。
染め屋としてのこだわりと、お客さんの喜ぶ顔を天秤で計った結果です。
作ることは楽しいだけでなく、こだわるから色んな悩みも生まれます。
ねずみちゃんは「そんなのいいからさ、楽しもうぜ!たくさんの人に見てもらおうぜ!」って言ってくれます。
ねずみちゃん、ありがとう。
気づきを与えてくれた虹亀商店ありがとう!
そして今。
手染めにこだわることをやめた今。
あれっ?
アレもできるし、コレもできる!
めっちゃ楽しいやーん!!!
と妄想が爆発しています。
そう!こだわることをやめたら、アイディア爆発、ぼんやりとやりたいと思っていたアレコレが形にできると気づいたのです!
なのでもう一度、言います。
ねずみちゃん、ありがとう!
虹亀商店…うぅ、グスッ…
あ、ありがとう~~!!!!!
商品づくりに悩んでいる作家さんにちょっとでも伝われば嬉しいです。
それでは、今日はこの辺で。チャオ!
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