ENCODYAをクリアしました(ネタバレなし)
発売前から気になっていたENCODYAをクリアしたのでご紹介。
ENCODYAはポイント&クリックタイプのアドベンチャーゲームです。ディストピアな世界観の2062年のネオベルリンを舞台に、9歳の孤児ティナと護衛ロボットのサム(SAM-53)の2人が様々な人物との対話を通して重要な使命を果たすこととなります。英語音声のみですが、日本語UIに対応しています。
ゲーム開始時に難易度選択があり、イージーとハードの2段階から選択できます。イージーの場合はゲーム内でヒントを得られたり、拾うことができるアイテムをハイライトする機能を使うことができます。ハードの場合はヒントやハイライトの機能が使えず、一部のギミックが追加されるようです。
私は難易度イージーでプレイして、初見プレイ時は外部情報を入れずにクリアまで約9時間半かかりました。その後、実績全解除目的の2周目はSteamコミュニティに載っていたガイド(英語)を参照しながら進め、2時間半程度で実績全解除を達成できました。
ディストピア&サイバーパンクな街の作りがとても良くできていると思いました。ネオベルリンということでドイツがベースとなっていますが、サイバーパンクな世界観によくある変な日本語のネオン看板などもバッチリです。
ストーリーは、少女とロボットの2人組が陰鬱な世界で逞しく生きていく様が現れていてとても良かったです。そしてちょっぴりしんみり。
プレイヤーはティナとサムのどちらかを切り替えながら操作することができ、どちらでアクションを起こすかでNPCとの会話の内容やオブジェクトにインタラクトした時の結果が変わります。NPCとの会話はついついティナとサム両方で話してしまいました。
ポイント&クリックのゲームシステム面は賛否両論な感じがしました。
こういうジャンルなのである意味当然ではありますが、インタラクトできるアイテムが背景に馴染んでいてとても見つけ辛かったり、あるアイテムを特定の人物に渡したり特定のオブジェクトに使うといった場合に、「それをそこに使うの?」という若干の理不尽さを感じることがありました。
また、人物との会話の中で選択肢が出てくる場面も結構多く、ストーリーを進めるために正しい選択肢を選ばないといけないこともありますが、どれが正解なのか手がかりがなく、実質的に総当りを強いられることもありました。昔ながらの作りといえばそうなのですが、せっかく素晴らしい世界観なので手がかりを集めて正しい選択肢にたどり着ける仕組みになっていたらもっと良かったのになぁと思いました。
難易度イージーで利用可能なヒント(ティナがサムに話しかけると聞けます)については、個人的には「思ってたのと違う」感じでした。
次に何をすべきかは推測できていて、そのためのアイテムの在処や使用場所が分からないといった場合には役に立たない可能性が高いです。サムが教えてくれるヒントは「次に何をすべきか」であることが多そうです。
例えるなら、「東京から大阪に行きたい」という目標があったとして、サムは「新幹線を使うとよいでしょう」とは教えてくれますが、切符をどこで手に入れたらよいかは教えてくれません。
不満点の記述の方が多くなってしまいましたが、素晴らしい世界観とキャラクター、ストーリーだったのでトータルでは満足しています。(でなければ実績全解除までやりませんね…w)
ストアのトレーラームービーを見て世界観に惹かれた方にはおすすめです。