FAR: Lone Sailsをクリアしました(ネタバレなし)

いつだったかSwitch版発売のPVを見て気になっていたゲームなのですが、先日Steamでセールになっていたので良い機会だと思って購入し、クリアしました。クリアまでのプレイ時間は3時間ちょっとでした。

以下、紹介とたぶんネタバレなしの感想です。

いわゆる雰囲気ゲーに分類されるようなゲームです。登場するのはプレイヤーが操作する主人公と、主人公が乗る陸上を走行する船だけです。他のNPCや敵などは一切登場せず、ひとり船に乗って荒廃した世界を旅するゲームです。道中にはちょっとしたパズル要素があり、パズルをクリアして船をアップグレードしたり進路を確保したりして旅を進めていきます。

船を走らせるには、道中に落ちている燃料(木箱やドラム缶)を補給し、エンジンを始動、エンジン稼働中にたまった蒸気を排出、燃料が尽きてきたらまた補給・・・という作業の繰り返しになります。これが結構手間のかかるもので、燃費も悪く頻繁に燃料補給が必要だったりします。
ただし、追い風が吹いている場所ではエンジンに頼らずとも帆を上げることで帆船のように風の力だけで進むこともできます。こちらの場合は船内での作業は一切無いのでゆっくりと風景を楽しむことができます。
個人的にはせっせと作業をする移動も、屋上に登ってのんびりと景色を眺める移動もどちらも好きでした。

パズル要素については、特別難易度が高いものはありません。だいたい分かりやすい場所にスイッチが用意されていてそのスイッチを押すか、船に装備された設備を利用したギミックが用意されています。船の装備は道中で少しずつ追加されていくので、それらをうまく活用することになります。

道中には木箱やドラム缶のような燃料以外にも持ち運べる小物がいくつかあります。拾わずそのままにしてもよし、旅の思い出に船に持ち込んで運んでもよし、燃料として燃やしてしまうことさえできます。船内にはいくつかフックがあり、燃料や小物はフックに引っ掛けておくことができます。私は見つけた物はとりあえず拾って船内に持ち込んでいました。

旅は終始孤独なもので、この世界に何があったのか、そもそも主人公は何者なのかなど明確な説明はありません。少々手間のかかる相棒の船を操り、淡々と、たまにハラハラしながら遠くへ遠くへと進んでいきます。
その中で目にした様々なものから、この世界について想像を巡らせることになります。

荒廃した世界というのがちょっと絵画っぽくもあるグラフィックと素敵なBGMでとてもよく表現されています。
スリリングなアクションゲームも良いけれどたまには静かなゲームをやってみたい人、とにかく一人になりたい人、「荒廃した世界」「スチームパンク」辺りのキーワードに心惹かれる人におすすめです。

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