箱根の自粛生活に「おいしい!」を届けたい。

フリーマガジン「まいにち箱根暮らし。」の休刊から約1年。
コロナの影響で観光業全体がダメージを受け、
自分たちの生活にも影響が出始めた。

町外に向けて箱根の現状だとか、
町内に向けて支援金や補助金の話とか、
なにかを「書く」ことで役にて立てることがあるんじゃないかと。

そんなふうに思って「まいにち箱根暮らし。」のnoteをスタートさせた。
本当はもっといろんなことをダラダラと書くつもりだったんだけど、
いろいろあって現状では【「うちで食べよう。」箱根ver.】の
サイトとして飲食店の情報を掲載している。

いまはスピードが最優先だと思い、
いま手元にあるものを活用するのが最善であるとの判断。
おかけでサイトとしては少し使いづらいところがあるけど、
あっという間に参加店舗は15店舗まで増え、
今後の、クラウドファンディングの準備などへ時間が割ける。

「3密回避」「外出自粛」の流れのなかで、
同じようにテイクアウトのお店を紹介するサイトが増えた。

「町の飲食店を守ろう」
「飲食店が潰れないようにテイクアウトで協力しよう」

もちろん、間違いではない。
「うちで食べよう!」に参加しているお店の中には、
フリーマガジンの時からお世話になっているお店もあって。
そういうお店も含めて「潰れて欲しくない」という思いはある。

しかし。
「うちで食べよう!」で一番大切にしたいのは、
「町内で自粛生活を送る人たちにおいしい食事を届けたい」
という部分だ。

周囲を山に囲まれた箱根町には、
スーパーとドラッグストアが1店ずつ。
しかもどちらも安くない。
大手外食チェーンは進出しておらず
ファミレスも牛丼もデリバリーのピザもない。

個別のキッチンがないような寮で暮らす若者がいっぱいいる。
そして彼らの多くは車を持っていない。
寮の狭い部屋で一人、毎日コンビニのお弁当だけで自粛生活を送る。

そんな彼らに、せめて「おいしい!」というエネルギーを届けたい。
そのために必要なのがテイクアウトができるお店で、
だからこそ、いまテイクアウト営業を続けてくれているお店に
潰れずに頑張って欲しいのだ。

「箱根にはテイクアウトを必要としている人がいます!
 だからテイクアウト営業をしているお店を応援したい!」

ここが箱根版テイクアウト情報サイト、
「うちで食べよう!」箱根ver. の原点なのである。

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