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図書館に行ってきた 2
読書感想文といえば子供の頃、原稿用紙のマスを埋めるためにあらすじをひたすら書いていたけれど、 noteに気ままに書く分には感想のみでいいかなと思っている。おすすめしたり読書意欲を沸かせるような目的はないし、能力もない、、、
「沼地のある森を抜けて」梨木香歩
ぬか床を育てるのは家庭を守るのに似ている。というところからたくさんの菌や微生物にまで話が進み、生の根源へと辿り着く過程が、納得しつつも専門的過ぎて、描写されているものを頭に描き切れずに読み終えた。無念。
「ワタシは最高にツイている」小林聡美
「過去の出来事が記憶喪失レベルに無い。記念写真で確認するしかない」という話に、ようやく仲間を発見したという感動に震えた。
長期滞在にあたり、家から持ってきたスーツケースふたつで生きていける驚きと、家にあるたくさんの物の意味。
私の理想の暮らし方をありありと描けた。私も「島病」にかかりたい。
「ごはんぐるり」西加奈子
西さんの食事とお酒への熱量が、食に興味のない私には眩し過ぎた。
「魂手形 三島屋変調百物語七ノ続」宮部みゆき
このシリーズもずっと読み続けている。図書館で予約したら、6より先に7が手元に。おちかが好きだったので、富次郎に代わってしまっていて少し残念。三島屋の奉公人たちとの絡みも少なくなっていた。
「クローゼットファイル」 川瀬七緒
この作家さんは大好きな方で、以前の記事にも書いた通り。
この本はシリーズ2作目。
相変わらずの小春の、ゲーム攻略に置き換える物言いは楽しい。
推理小説からは離れると言ったけど、川瀬七緒さんの本は別。
専門知識による推理という新しさ、ブレないキャラクター、すぐ思い描ける人物描写と風景描写、こんなにバランスよく読みやすい作家さんには滅多に出会えないと思う。
図書館までの道のりを覚えるため、2度ほど夫に連れて行ってもらった。夫は図書館にいる時間が長ければ長いほど、ぐったりしてくる。
もう1人で行けるので、ゆっくり本を選べるようになった。
ちなみに私は電気屋さんにいるとぐったりしてくる。