見出し画像

【#4 小学生のころの日記】タンポポのわた毛をとばしたよ。

1992年5月22日(金)はれ

学校の帰りがけ、サクラの並木を歩いていると、白いふわふわのものが飛んできた。

パッと手ですくってみると、たんぽぽのパラシュートだった。

よくよく見ると、100本はありそうな白いわた毛と、茶色いたね。この2つが合体してパラシュートになっている。

これからも元気に成長してね、という気持ちをこめて、そぉっと吹いた。

パラシュートはUFOみたいに私の目の前をジグザグに飛んでいった。

サクラ並木をすぎて信号を渡ったとき、静かな風がサーーっと吹いた。

今ごろ、どこを飛んでいるだろうか。

**********

【昔の日記の公開について】

私は、小学校時代から40代にいたる現在まで、ずっと日記をつけています。

最近、初めて小学生時代の日記を読み返してみました。

そこには、大人になった私には思いつかないような子どもならではの言葉づかいや発想があって、「子どもっておもしろいなーー」と思いました。

たとえば今回の記事だと、たんぽぽの綿毛が「UFOみたいにジグザグ」という比喩は、今じゃ、とても思いつけません。

そんなわけで、昔の日記をちょこちょこと公開しています。

読んでくださる方が、どこか懐かしい気持ちになってくださればうれしいです。

いいなと思ったら応援しよう!