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遺伝の不思議~引き継ぎ事項は資料になくても~

遺伝とか、血が引き継がれるとか、もちろん、
DNAによって情報はつながっていくのだけど、
まだまだ不思議なことがたくさんある。

年をとったらじいさんと同じ頭になった父さんとか、
同じ場所にイボができてきたおじさんとか、
何もそこまで…と本人たちも思っているに違いない。
姿形だけではない。
私が不思議だと思ったのは、嗜好(趣味)だった。

物心ついたときには日本フィルに入ると言っていたらしい私は、
音が好きだった。
音楽だけではなく、雨の音、風の音、静まりかえった夜のキーンとした音、
UFOが近づいてきた音(勝手にそう思ってた)など、興味があった。
もちろん、音楽は好きで、転勤族で田舎育ちだったから叶わなかったけど、ピアノを習いたくてオルガンをもらったり、ギターをもらったりして、
テレビで聞いた音をまねては弾いたりしていた。
やっと高校で念願の吹奏楽に入ったものだが、卒業後は演奏とも縁がなく、聞くこともなかった。

上の子が2年生になったとき突然、「おら、吹奏楽やりたい」と。
学校に少年団としてあったからだが、正直、びっくり。
自分がやっていたことも、勧めたこともなかったから。
自宅でもアニメソングしか流れていなかったし。
結局下の子も入団して、それから息子は音楽まっしぐら。
私の妹も、高校時代違う学校で、私と同じ楽器を選択。
その子供たちも、みんな、勧めたわけでもないのに、入部。
私の高校時代、演奏を聴きに来てくれていた年の離れた従兄弟も、
後に入部。そしてその子供も、音楽まっしぐらとなり、吹奏楽のみならず、YouTubeでも活躍するほどに。

親父そっくりの頭になったきたとぼやいていた父もつぶやく。
おれも若い頃、トランペット吹いてたんだ。。
え、それは、知らなかった。そうだったんだ。

別に、たいしたレベルではないものの、これだけそろったら、
ちょっとした音楽一家だ。(ほぼ吹奏楽ならフルパート揃った) 
各々が日常生活に、少しも気配をかもし出していなかったにもかかわらず、
鮭が川に帰るように、何かの遺伝子が引き継がれたのだろうか。

精通しているわけじゃなく、好きな曲が、好きなだけ。
何の講釈もできないし、背景やら手法やらもわからない。
でも、癒やされるのは事実で、今日も、タイミングが合い久々にふらっと、
某大学の定期演奏会に行ってきた。
もしかしたら、死んだご先祖様にも好きな人がいて、
たまに聴かせろやとお達しが出ていたのかもしれない。
直感は、大切に。 迷わず、動くと、わりと良いことがある。

ほかにも何か共通点はないか、探してみるのも、面白いかも。。

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