ハコベ舎

団塊ジュニアのおじさんが膵臓癌になりまして、それをきっかけに、13年付き合ってきた団塊のおじさんとほぼ同居する事になりました。 その後、団塊のおじさんも白血病になりまして、二人とも癌になりました。癌になって気付いたこと、思うこと、不幸だけじゃ無いことなんかが書けたらと思います。

ハコベ舎

団塊ジュニアのおじさんが膵臓癌になりまして、それをきっかけに、13年付き合ってきた団塊のおじさんとほぼ同居する事になりました。 その後、団塊のおじさんも白血病になりまして、二人とも癌になりました。癌になって気付いたこと、思うこと、不幸だけじゃ無いことなんかが書けたらと思います。

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二人で一緒に

二人で一緒にいつまでも幸せに とか、そんな話しでは無くて、どうして二人で一緒に? という話です。 まず最初に言うと、僕とほぼ入れ替わりのように入院し、今も入院中の彼ですが、長いゴールデンウィークが明けてやっと病名が判明しました。 急性リンパ性白血病 血液の癌でした。 膵臓癌の私と急性リンパ性白血病の彼 二人で一緒に癌になりました。 彼が入院した当初は肺炎になって入院しているという事で聞かされていて、まぁ、歳が歳なので肺炎も十分に危険ではあるんだけど、まさか最終

    • 大盛はこの人だけ

      その昔、東札幌に住んでいた頃、家から駅までの途中に、ウチはランチ営業のみで売り上げています!っていう感じの喫茶店があった。 でも、僕にはコーヒーを好んで飲むっていう習慣が無いので、メシを食うっていうチョイスだけだとしても、喫茶店っていうだけで選択肢からは外れちゃうんだよね。 南郷通を越えればパチンコ屋の向かいには美味くてお気に入りの中華料理屋があったので、だいたいそこがメインだったしね。 でも、とある病み上がりの平日の午後、会社を休んだけど腹も減ったし、なんか食べ

      • 君は友達

        今も時々思っては、どうして先に死んじゃったんだろう…と虚しくなるよ。 元カレから君が亡くなったって聞いた時には、本当に信じられなかった。 だって、ほんの2週間前、物凄く暑い中、汗だくになって家まで会いに来てくれて、膵臓癌の僕を励ましてくれたばっかりだったし、「秋になったらまた遊びに来るよ」って言ってくれたじゃないか。 だから、「どこのMろうが亡くなったの?」って聞き返しちゃったよ。 君以外の「Mろう」は、僕の友達には勿論、知り合いにも一人もいないけれど、それくらい信じ

        • 僕と貴方のフォークダンス(1)

          2023年の5月、結婚を夢見て占いによる運命の人との出会いを信じる50歳のおっさんゲイの、運命の日の24時間を描いたラブコメ風ドラマの発表があってから、僕はこのドラマの開始を凄く楽しみにしていた。 それと共に知ったこのドラマのテーソング、灯さんが歌う「フォークダンス」を聴いて、勿論、ますますドラマへの期待も高まったのだけれど、実はそれ以上に、この曲そのものへの思いを深くしていったんだよね。 というのは、このフォークダンスのメロディがとても心地よく、単純に良い曲だなぁと思っ

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        二人で一緒に

          最後の手段 - イベルメクチン -

          2022年の暮れ、自分がまだ癌に罹って無い頃の事なんだけれど、Twitterに流れてきたニュースで下のリンク先の記事を見つけた。 この時、この記事が凄く気になって、僕は以下のようにツイートしてる。 ================= 自分が末期癌になったら、壺は買わないし、藁にもすがらないし、神頼みもしないけど、これはやろう。 医者が打つて無しだと言うなら、最後にこれをやる。 どうせ死ぬんだし。 覚えておこう。 ================= これがね、こ

          最後の手段 - イベルメクチン -

          幼馴染の中華そば

          去年のクリスマスのこと、彼が仕事で仙台に出張するという。 この時、何故か凄く仙台に行きたくなって、僕も一緒について行く事にした。 ところで、僕がこれまで何処で暮らしてきたかというと、大雑把に言えば、仙台で20年、札幌で20年、東京で10年という感じ。 なので、仙台は学校を卒業するまでに20年程も暮らして育った街ではあるんだけどね、でも、先に「仙台に行きたくなった」と書いた通り、「帰りたい」という感じでは無いんだよね。 まぁ、それには理由があって、仙台には近寄りたくも無

          幼馴染の中華そば

          この日記の意味…的な?

          ここで記事を書き始めてから暫く経ったんですけど、そろそろっていうか、今更なんですけど、この辺でこの日記(記事)を書いている意味みたいな事を書いておこうかと思いましてねぇ…。 要らない? まぁ、そうかとは思うんですけど、少し(長い)お付き合い下さいませ。 最初にね、以前ひっそりとTwitterをしていた別のアカウントから今の新しいアカウントへと移行するにあたって、ほぼ最後となったツイートを引用して説明するのが楽なので、そのツイートを少し加筆修正して載せる事にしますね。

          この日記の意味…的な?

          忘れてるかと思ってさ〜

          今の自分は体調も悪くなく、実は癌は治って来ているんじゃないか?なんて思うくらいの時もある。 でも、先日、ある人のお父さんも癌で亡くなったんだけれど、亡くなる一週間前までは毎日のように自転車で近所のお店に買い物に行く程に元気だったけど、一週間前に突然調子が悪くなり、そのまま亡くなられたという話を聞いた。 そうかぁ。 僕も同じように、具合の悪い期間がなるべく短いと良いなぁ等とぼんやり考えていたんだけど、Google様はそんな僕の心もお見通しらしく、この辺とか見といた方が良い

          忘れてるかと思ってさ〜

          貴方も私もチョコになろう

          よく見るYouTubeのチャンネルで、これまた結構タイプの準司が、とびきり良い事を言っていて、本当にそうだなぁと関心してしまった。 それは、人を好きになるって事は、頑張って好きになるって事じゃ無いっていう、とても単純な話。 なんか、その例えが良くて チョコレートやケーキを好きになったのは、頑張って好きになったの? そうじゃ無いでしょ? 頑張って好きになったのは、ピーマンだったり、人参とかなんじゃ無いの? って…。 そうだよなぁって。 好きになるって、究極的には

          貴方も私もチョコになろう

          6/13 病院に呼ばれた日のこと

          朝飯を食べ終えて、ルンバの放流をしたり、食後の洗い物をしていたら、彼の入院している病院から電話が入った。 病院の電話番号は登録してあるので、着信名で彼の病院からの電話だという事は一目で分かる。 ヤバい…と思った。 連絡が来るってことは彼に何かあったって事だから。 最悪の事態も頭をよぎる。 電話の向こうでは、医師に代わりますとの交換の女性の声。 代わった担当医師が、彼の病状の説明をしたいので、これから病院に来て欲しいという。 彼のお姉さん方もいらっしゃるので同席し

          6/13 病院に呼ばれた日のこと

          代わったって…ねぇ?

          なんか、このnoteを当初思っていたように使って無いなぁ。 ここには単純にTwitterの140文字を超えるようなテキストを書こうと思ってたんだよねー。 もっと、日記的な感じで。 って事で、今日から軌道修正。 僕が退院してからも彼が入院してからも1カ月以上が過ぎている。 彼の場合は、一旦、三日だけ家に戻って、またすぐに入院になったので、実際には、ほぼ二カ月も入院してるんだけどね。 長い。 自分が退院した時、まさかこんなに長い間一人で彼の家で留守番をしてる事になる

          代わったって…ねぇ?

          二人に一人が癌になる

          某ガン保険のCMで初めて聞いた時には、そんなにみんな癌になるの?と驚いた。 1/2なんて、聞いただけでも十分にインパクトのある数字だと思う。 でも、癌の専門病院に来て、実際の患者を目の当たりにして、それは現実を伴って更に本当に凄く恐ろしい数なんだと思い知らされた。 初めてこの癌専門病院に来た時には、冗談かと思った。 一階のロビーに溢れる人、人、人…。 空港というか、デパートの催事くらいの感じで人で溢れかえっている。 初診の時の指示で「診察の1時間前には受付して下さ

          二人に一人が癌になる

          食べることは生きること 生きることは食べること

          Twitterで私をフォローして下さっている方は、もう、嫌なくらいにご存じだとは思うのですが、私の料理ツイート多すぎ問題。 …あるね〜。 分かる、分かってますよ。 ホントしつこくて申し訳ない。 でも、許して欲しい。 と言うのも、すい臓癌になった、今、食べられる事の喜びを本当に噛みしめているので。 3月から4月の下旬までの入院期間、40日くらいのうち、その半分、実に20日以上は絶食だった。 確かに具合が悪すぎて「何も食べたくない」って日も何日かはあるにはあった。

          食べることは生きること 生きることは食べること

          ウ◯コ中枢シャットダウン

          入院してると定期的に看護婦さんが回って来ては、体温や血圧を測り、現在の様子や気になった事なんかのヒヤリングもするじゃないですか。 アレ、あまりに真面目に細かい事を言ってしまって、ピンチに陥ったわ。 その日、なんかちょっとだけお腹が痛かったんだよねー。 ほんとちょっと、ほんの気になる程度ね。 でも、そのタイミングが悪かったみたい。 丁度そのころに点滴してた薬の副作用で、お腹の調子が大きく崩れるってのがあったみたいで、その日の担当医の回診の時に「心配なので、すぐに便の検査し

          ウ◯コ中枢シャットダウン

          病室ドラマチック

          最初なので、現状報告的に膵臓癌の話です。 さらっとカジュアルな癌の告知を受けたのが2023年の3月2日に受診した当日(ソッコー)でしたが、内視鏡による生体組織採取からの検査の結果、正式に膵臓癌の腺房細胞癌(割りとレア)ですと告知されたのか3月6日でした。 うちの近くの割りと大きな病院(だと思っていたの)ですが、「膵臓の手術は大手術になるのでうちの大きさの病院では対応出来ません。紹介状を書きますので、転院に向けて準備しましょう」という事になりました。 準備というのは、癌の治

          病室ドラマチック