1990年代前半当時のPUNKやオルタナ系ロックの情報源(雑誌編)
好きな音楽と出会うために、今はググったり、ググらなくてもYouTubeさんが関連動画で教えてくれたりするので、ホント、便利な時代になったよなーと思う今日この頃。
1990年代前半は全力アナログ捜索で、以下のような媒体を血眼で見ていましたので、ちょっと紹介させていただきたい次第です。
DOLL
当時は取り扱うアーティストはハードコア寄りだったので、そこまで好きじゃないのが多かったんだけど、時代とともに段々とメロコア寄りのアーディストの比率が増え、70年代のアーティストの再結成みたいなものは絶対に載っていたので、毎月買ってましたね。
アーティストインタビューはもちろんのこと、広告をすごく見ていたような気がします。
ヴィニールの在庫一覧がとても印象深いですね。
在庫一覧を見ながら、Rezillosのレコードをいつ買おうかモジモジしていました。(当時は8000円くらいだったかな?)
まぁ、一応買ったからには、知らないものも好きではないのも含め、アーティストのインタビューとかも読むわけなんですけど、ハードコア系の日本のバンドから「BUCK-TICKが好き」というワードが出てきたときは、私のお友達共々、めっちゃ笑った記憶がありますね。
あの当時、パンクとヴィジュ系は犬猿の仲というか、喧嘩すらしない別の畑だった状況で、あれをDOLL上で言えるとは、とても素直で良いなって思ったし、そのバンドに対して、いい子達なんだろうな…とほっこりした記憶があります。とても心温まる思い出ですね。
そのバンドが何だったかはど忘れしたんだけど(笑)。(年下の若いバンドでした)
クロスビート
これが一番当たり障りない平均的な情報だったかと。
今思うと、ちょっと品が良い感じだったかもしれません。
尖ったところが全く無かったかな…。
UKロック、USオルタナ、グランジ系のメジャー系はざっくりこれ見てた感じですかね。
CMJチャートを見て、ここに好きなアーティストがいっぱいいるなーと思った記憶があります。
ちなみに、同シンコーミュージックのMUSIC LIFEはSenseless Thingsが載ってるときだけ(笑)。
そういえば、Senseless Things友達(後輩の友達)はこの編集部の子で、その後海外に留学しちゃったんだったかな…。元気してるかな?
私は夜遅くまで起きていられないので、編集部勤務は絶対無理だな…と思ってました。
SiFT
こちら、リットーミュージックの雑誌なのですが、これが出た頃は90年代中頃になってたかな?
すごく短命で休刊に追い込まれましたが、取扱ジャンルがちょうどよかったんですよね…。
これについて書くとちょっと長くなるので、別の機会に。
rockin'on
どっちかというと、ライターさんのエゴが抑えきれておらず、我が我がーというのが丸出しのライターさんが、お前のことはどうでもいいよ!と思うことがツラツラ書かれており、毎度ご立腹でした(笑)。
レビューなどが長い文章の最後の3行くらいしか書かれてないことが多々あり、え?どういうこと?と思った記憶があります。
インタビュー以外は価値無いなと思っていましたが、これが一番売れているんだから、私は少数派なんだな…と。
今思えば、Japanの方の2万字インタビューはともて価値あるものだと思ってます。
幼少期の体験みたいなものが、音楽に色濃く反映されるんだな…と思った次第です。
若い頃は何で生い立ちの話しばかりするんだ?と謎だったんですけど、それって結構重要だな…と気が付いたのは結構大人になってからです(笑)。
渋谷陽一さんのことはラジオを聴いていたせいか、割といいおじさんだなと思っていたんだけど、他の編集者さんやライターさんは意味不明な方々が多かったな。
大人になって改めて振り返っても、やっぱわけわからん(笑)。
SのTさんとか今でも意味不明です。(いや、意味不明かどうかも確認していないけど、動画を見た限りはそんな感じかと)
ああいう無駄に文章長い人達って、なんか別の人種なんだと思っております。
結論、ロキノンからは新しい音楽情報は得るものではなく、音楽を通して、人生の教訓を学ぶ媒体だったのかな…と。
宝島
1990年代前半の宝島は月2回の発行で、内容もサブカルの体を保っており、音楽の情報もちゃんとしていた記憶。(後に男性誌のようになったのです)
面白かったな…と印象に残っているのは、来日アーティストに日本のロックを聴かせて、感想を伺う…というものがありました。
とても軽妙でふざけた楽しいものが多かったと記憶しております。
編集者の方のお笑いセンスがよく、憧れたものです。
今でも海外の雑誌でもそのようなものがあるようで、たまにYouTubeの動画で上がってきて、おもろいですね。
そういうの、またどこかの雑誌でやってくれないかなーと思う次第です。
いや、別に雑誌である必要は無いのだが、とりあえず海外のアーティストが日本の新旧バンドをどう感じるのかというのは、とても興味あるんですよね…。
きっと1990年当時と、現在とは海外の日本に対する評価は変化していると思うのです。
Maximum Rock'n'roll
アメリカのインディーパンク雑誌です。
これ、六本木のWaveで買ったんだったけな?
英語もわからないくせ(単語力はお受験のおかげでそこそこ)に果敢にも買っており、レーベルのカタログとか見て、聴いたことないアーディストのCD買ってたのかな?
どういう見方をしていたのか全然覚えてはないんだけど、たまに買ってましたね。
たぶん、押さえるべきレーベルを見定めてたのかな…。
その結果、SST、CRUZ、Epitaph、Look Outが重要で、ガレージやロックンロール系はCryptだな…と認識したような気がします。
六本木Waveのバイヤーさんはきっと英語が堪能で、この雑誌をちゃんと読んで入荷してくれたたんじゃないかな?と思ってます。(本当のところは知らんけど)
NME、Melody Maker
言わずと知れた、イギリスの雑誌ですが、Melody Makerはもう無くなったのかな?
学生の頃は某Tでバイトしていたため、この2誌はすぐ手に入る状況だったんですよね。(それ以外は苦行)
UKロックで好きなバンドが表紙だった場合に買っていた気がします。
結構大判だったため、好きなアーティストの大きい写真が載ってると、なんか嬉しい!みたいな(笑)。
たぶんBlurとかが表紙だったら嬉しいな…という記憶ですね。
Senseless Thingsはちょっとでも載ってたら買う!みたいなw
あと、イギリス独特のユーモアセンスあふれる見出しが、英語がわからないながらになんかわかる…みたいなところがあった気がします。
今はWEBの日本版ができているので、ずいぶんと手軽に読むことができていいのですが、Oasisなんてちょっと何かあっただけで記事になるし、SNSの発言も常にチェックされ、すぐに記事にされてしまうという…アーティスト側はウカウカとつぶやけない状況ですが、リアムさんはウカウカやっちゃい、しょっちゅう記事になります(笑)。
アーティスト側もファンもチェックするのが大変だな…と思う反面、嬉しくもあるのですが。
かれこれ30年ずーっと追っかけられている方も大変だけど、追っかける担当の人は30年の間に何人変わったんだろう?とふと思いました(笑)。