ライティングを学んでよかったこと 気づいたこと 2023年
もともと内省するクセがあり、常に頭の中に"気になるあれこれ”があるので、自分を「考える人」だと思っていました。
その一方で、頭の中にあることを言葉に置きかえれないもどかしさを感じていました。
ライター・佐藤友美さんの「深夜のラブレター」という音声配信を聴き、『三行で撃つ<善く、生きる>ための文章塾』を知りました。本の中で、上述の言葉を見つけたとき、衝撃が走りました。
40数年間、身の回りのことや自分のこと、いろいろ考えてきたと思っていたのに「言葉にできない」つまり「考えてさえいない」だったのか! と。自分なりに「考えていた」と思ったのに、実は違ったなんて~。
ショックでしたが、それなら「これから思考を言葉にできる人になりたい」と思い、ライティング講座に参加し、感じたことをまとめました。
書くこと以外に役だったこと
ライティングを学んでよかったことのうち、書くこと以外でよかったと思うことをまとめました。
中1の息子にアドバイスできた
中学一年の息子が、先日初めて美容院に行きました。これまで行っていた千円カットでは、前髪が短くなりすぎたり、後頭部のもっさりが改善されなかったりと、切るたびに気持ちが浮き沈みしていました。
今回、美容院に行く前に息子と話しました。
私「美容院では自分の要望を、どんなふうにしてほしいか、どんなふうにはしてほしくないか、きちんと伝えてね」
息子「うん、前髪は絶対に短くしないでほしいと思ってる」
私「そうか。短いって、どのくらいかな?美容師さんの短いとあなたの短いが同じとは限らないから、『眉と同じくらい』とか『眉から〇センチ』とか誰でもわかるような言い方をしたらいいと思う」
ライティング講座で「解像度を上げて書く」と習ったので、息子にも教えることができました。(ライティングを学ぶ前は、私も「短めで」と言っていました)
息子の美容院デビュー、本人も大満足の仕上がりになり、私もうれしかったです。
娘の面接試験対策を手伝えた
娘が入試の一環で、面接を受けることになりました。テーマは「中学校生活でがんばったこと」。
娘が考えた下書きには「吹奏楽部でみんなの演奏がよくなるようにがんばった」と書いてありました。
でも、「がんばった」の内容がわからなかったので、具体的にどんなことをしたのかを書いてみようと提案しました。
娘は、他の部員より朝早く行き、練習メニューを考えたり、先生がいないときは合奏のまとめ役となり、演奏のアドバイスをしたそうです。
「だったらそれを書いたらいいのでは?」となり、「がんばり具合がわかりやすくなるね」と娘もうなずいていました。
ライティングを学んで気づいたこと
文章を書くことを学んだことで、知らなかった世界が見えてきました。
書くためにはよく見ることが必要だとわかった
Yahoo!ニュース エキスパートとして活動し、地域情報を書いています。ほかの方が書いた記事を読むと「この描写、じょうずだなあ~」と思うことがあり、自分でも書けるようになりたいと思っています。
うまく描写できないのは、語彙力がないからだと思っていたのですが、その前に観察が足りないから書けないのだと気がつきました。「見てないから書けない。見ないと書けない」、ライティング講座受講後の最初の気づきでした。
よーくよーく観察して、きちんと話を聞いて。だから書けるのだと知りました。
わかりやすく書かないとわかりやすく書けない
普段の仕事で書く文章、なにも意識せずにいると、とてもわかりにくい文章になります。主語と述語がねじれていたり、修飾語が離れていたり、そもそも日本語がまちがっていたり。
最近では、会社のウェブサイトに載せる年末年始案内文を考えていたのですが、3行の案内文でも、いくらでもわかりにくく書くことができました。「これならわかりやすいのではないか」と思える文章を書けるまで、30分もかかってしまいました。それでもそれが正解には思えない。
ネットや書籍に書かれた文章は、すらすら読めるものが多いです。それは文章のプロが書いているから読みやすいのであり、当たり前のことではないのだと気がつきました。いつも目にする文章は、よく研いだ文章である。
最後まで読み通せる文章のすごさを、自分が書いてみて初めて知りました。
さいごに
まだ言語化できない部分もたくさんあります(深層心理には刻まれているけど意識には表れてないのだと思う)。
体感し習得できるまで、時間がかかりそうですが、諦めずにこれからも書いていきたいです。
2024年は今年よりもスムーズに言葉に置きかえられるようになりたいし、書くことを仕事にもしていきたいし、Yahoo!エキスパートでMVP賞を受賞したいです。あとは楽しく書く!