Yuki

家族と自分のの健康と幸せを追求する40代☆会社員&Webライター★

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最近の記事

私が思っていた特別は特別でないんだ『下町サイキック』(吉本ばなな著)

吉本ばななさんの小説『下町サイキック』。大好きな吉本ばななさんの新刊だ。新しい本が出るとすぐに書店に買いにいく私は、今回もうきうきしながら手に取った。すぐに読むのはもったいないと思って週末までは表紙を眺めるだけにして金曜の夜から読み始めた。 読んでいると、実家の近所に住んでいた「ちこちゃん」のことを思い出した。 ちこちゃんは、実家の近くに住んでいた40代くらいの女性で、大きなうさぎのぬいぐるみを抱えながら玄関の外にある椅子に腰かけて、毎日通りを眺めていた。私が小学校から帰

    • 一番やりたいことを選ぶ力を身につける

      中学3年生の娘が、進学先の高校を決めた。住んでいる地域の特徴で、私立高校を志望する場合、高校が指定する内申点を満たしていれば願書を出した時点で合格は保証されている。 娘は進路説明会で「合格保証」の事情を知り、迷いなく志望高を決めた。 「これまで合格しなかったときのことを考えて迷っていたけど、絶対に行けるのならS高校しか選択肢はない」 と強い表情で私に意志を表明した。私は「迷いが吹っ切れてよかったね」と言ったものの、なんだか気持ちが急にそわそわした。 一番欲しかったもの

      • ライティングを学んでよかったこと 気づいたこと 2023年

        もともと内省するクセがあり、常に頭の中に"気になるあれこれ”があるので、自分を「考える人」だと思っていました。 その一方で、頭の中にあることを言葉に置きかえれないもどかしさを感じていました。 ライター・佐藤友美さんの「深夜のラブレター」という音声配信を聴き、『三行で撃つ<善く、生きる>ための文章塾』を知りました。本の中で、上述の言葉を見つけたとき、衝撃が走りました。 40数年間、身の回りのことや自分のこと、いろいろ考えてきたと思っていたのに「言葉にできない」つまり「考えて

        • 力を抜くのは難しい

          力んでいるよりも、自然体のほうがかっこいいなと思う。 例えば、趣味で通っているフラ教室の先生の踊り。余計な力が入っていなくて美しい。私がまねしようと思っても、どうにも同じ雰囲気は出せない。「指先までピンと伸ばす」と決めて、力を入れるのはできるけれど、力を抜こうと意識するとかえってぎこちなくなってしまう。 力を抜けないのはフラだけではない。育児のやり方や仕事への取組み方についても「真面目にがんばりすぎ」とか「真面目だと続かないよ」と言われたりする。真面目とは「余裕がなくて杓

          45歳で片づけを覚えた

          片づけが苦手である。 子どものころはよく親から「部屋を片づけなさい」と注意された。片づけなさいと言われても、整え方がわからない。そのまま大人になり、整頓するスキルを放棄していた。 そんな私が、今年の3月、「LINE片付け」というサービスに出会った。LINEを使い、文字のやり取りをとおして片づけができるように伴走してくれるものだ。プロに家を片づけてもらうのではなく、自力で片づけることを目標とした内容に惹かれ、申し込んだ。 LINE片付けでは、1か所ずつ課題とされた場所を整理

          45歳で片づけを覚えた

          そうめんとピアノ

          夏の定番、そうめん。つるんとした喉ごし、さっぱりした味わい。つゆをうんと冷やして食べるそうめん、今は大好きな食べ物だ。でも子どものころはシンプルだからこ素っ気なく感じて、その良さがわからなかった。そうめん以外にも、子ども時代の「苦手」が「好き」に変わったものがある。ピアノの練習だ。 小学生のとき、叔母が教えるピアノ教室へ通っていた。ピアノを習うことよりも、従妹と遊ぶのを目的に通っていたから、当然、うまく弾けるようにはならず、残念ながら楽しいとは思った記憶もない。 それが9

          そうめんとピアノ

          16年ぶりに韓国語能力試験を受けてきた

          今日は、2006年以来、16年ぶりに韓国語能力試験(TOPIK)を受験してきました。 前半は聞きとりと作文、後半は読解の二部構成で合計180分のTOPIK2。 どうなることやらと思いましたが今は終わってホッとしています。 韓国語能力試験 会場の様子 会場はかなり大きな会議室。私の席は中央、前から2番目でした。 かなり広い会議室1部屋に、180人ほどが受験。 受験者の年齢層は10-20代が多く、学校の制服を着ている人もいました。 7割が女性だったと思います。 トイレはフロ

          16年ぶりに韓国語能力試験を受けてきた

          映画「コーダ あいのうた」を観て

          私は歌っている人を見るのが好きだ。 歌手がステージに上がり歌を歌うのも好きだけど、本来歌う場所ではない風景で、その風景に存在する人が歌うシーンを見るのが好きだ。 この映画の冒頭も、船の上で主人公が歌うところから始まる。 私は、日常風景と誰かが歌っているシーンが重なるのを見ると胸がざわざわする。たぶん、日常に歌が合わさることで、急にいつもの状況の中に意外性が生まれ、空気が変わるからだと思う。 逆に、ステージはハレの場であり、歌を聞くために集まった人に期待どおりの歌と感動が

          映画「コーダ あいのうた」を観て

          私も一日2時間ピアノを弾く生活を送りたい~『老後とピアノ』稲垣えみ子著~

          「老後とピアノ」稲垣えみ子著(ポプラ社)を読んだ。 書店で見かけたとき、36歳になってピアノを再開しその楽しさにハマっている私には、きっと共感できること間違いなし!と思って手に取った。 自分があまりにも弾けないもどかしさ。 何十年ぶりに受けるレッスンの緊張感。 大人だからこそコツコツと練習できようになったこと。 そんな大人の習い事あるあるを「うんうん」と共感しながら楽しく読み進めた。 だけどこの本から一番私が影響を受けたことは、稲垣さんの1日2時間ピアノを弾けるという時

          私も一日2時間ピアノを弾く生活を送りたい~『老後とピアノ』稲垣えみ子著~