牌羅武遊 [ハイラブユー] ~麻雀牌をゼロから作る3日間の禅寺集中合宿~
はじめまして。わたしたちは、発酵雀荘というユニット名で、ものづくりと遊びをテーマに活動を始めました。第1弾の活動としてこの夏に夏合宿を企画しました。少人数性で実験的に行うワークなので、真夏の長野でリラックスして一緒に楽しみましょう!
ジェスモナイト麻雀牌をゼロから作る3日間の禅寺集中合宿
麻雀といったら賭け事やタバコの煙が立ち込めた雀荘というイメージもあるかもしれません。でも麻雀の面白いところは、大人から子どもまで一緒に楽しめるところ。そして、東アジア全域で共通したゲーム。ある意味でアジアの共通言語にもなりうるコミュニケーションツールです。なにより、カードゲームとは違う麻雀牌の物理感。麻雀牌をジャラジャラといじることは、それだけでメディテーションのようです。
そこでこの夏、長野の禅寺 真龍寺で、麻雀牌をゼロから作る合宿を開催します。
真夏の長野は、夜は涼しく、根気のいる作業にぴったり。さらに、仲間と一緒に作ることで、一気に作業を楽しく進められます。家族や仲間と遊べるように、世界にひとつの麻雀牌を1セット作り切るチャレンジです。
麻雀牌のベースとする素材はジェスモナイトという水性アクリル樹脂からなる複合造形マテリアル。 石のような落ち着いた風合いをもつ素材で、アート、彫刻、家具、内装、ディスプレイ、アクセサリー、建築など、幅広い用途の立体物制作に使用可能な素材です。今回はここに思い出のマテリアル(甲子園や浜辺で集めた砂、茶葉など)や、好きな色を思い思いに混ぜて、オリジナルの麻雀牌を作ります。さらに、牌の彫刻は、手書きデザインをレーザーカットすることで、手仕事とデジタルファブリケーションが自然とつながったものづくりの体験です。
麻雀牌144個をゼロから創り出す行為を通して、フィジカル/デジタルのものづくりを楽しむ
麻雀牌は全部で144個。牌のデザインも38種類あります。これを手作りするとは修行か...?と思われますが、作る工程で得られることはたくさんあります。たとえば、
目隠して牌を描くことで、自分でない第三者がつくったような不思議な愛着感のあるデザインをつくることができる
手書きのデザインをデータにする工程や、レーザーカッターで複製する工程をとおして、デジタルファブリケーションの面白さを自分の身体をもって体験できる
自分が気持ち良いと思える手触りや色を目指して、素材を自ら調合・実験することで、マテリアルを創り出すことの奥深さを体験できる
大量に創り出す作業を通して(そしてときには失敗しながら)、ものづくりの工夫が自分の中に芽生える。繰り返しの作業自体が瞑想のように心地の良いものとして感じられる(かもしれない)
大洞山 真龍寺
長野駅と白馬駅の中間点(長野駅、白馬駅から約30分)にある真龍寺は、約400年前に建てられた曹洞宗の禅寺です。現存する伽藍は本堂と庫裡のみですが、本堂は比較的大きく作られているため、時折、座禅合宿やコンサートなどのイベントを実施しています。
>> 真龍寺ウェブサイト
FabLab長野
合宿2日目はFabLab長野での実施となります。FabLab長野は,信州大学教育学部村松研究室と株式会社アソビズムによる共同研究を元にし,教育学部学生を中心とした学生スタッフにより運営されています。
2016年5月に試用運営であるFabLab長野(β)としてスタートし,1年半を経て,2017年11月4日にFabLabの国際ネットワークおよびFabLab Japan(FJN)に正式なラボとして登録されました。教員養成系学部として国内初のFabLabです。(FabLab長野公式ページより)
概要
日 時 2022年8月11日(木)〜8月13日(土)
会 場 大洞山 真龍寺(長野市新更町安庭2121)
参加費 30,000円(麻雀牌材料費・加工費含む)
人 数 限定3組
主 催 発酵雀荘
協 力 FabLab長野
補 足
- 先着順でのお申し込みとなります
- 8/11 夕食、8/12 朝食、8/13 朝食、昼食は会場で準備します
- お寺までの往復交通費と、FabLab Naganoの往復交通費(バスで片道890円)、上記以外の食事は参加費と別途、各自の負担となります
- 参加者が3組に満たない場合は開催を見送ります
- 手作りの麻雀牌となりますので、形や色にばらつきが出ます。競技用ではなく仲間や家族と楽しんだり愛でるためのものとしてご理解ください。
- お寺に駐車場はあります。
申 込 https://forms.gle/MJw9qvf94mZZrmLe6
プログラム/スケジュール
※ 詳細のプログラムは変更になる場合があります
8月11日(木)
13:00 真龍寺に集合(長野市信更町安庭2121)
各自お寺まで来ていただきます
お昼は各自でとってきてください(飲食お持ち込みいただいても構いません)
13:30 イントロダクション、自己紹介
14:00 座禅
14:30 麻雀制作 1
牌のデザインをつくる
目を瞑って筆でデザインを書く
レーザーカッター用のデータをつくる
型にジェスモナイトを流し込んで牌をつくる
144個作らなければいけないので、スピーディーに進めましょう!
18:00 夕食
19:00~ 適宜シャワー、作業残りしたい人は続きを行う、あるいは麻雀をする
22:00 就寝
8月12日(金)
06:00 起床、掃除
07:00 朝食(おかゆ)、片付け
08:00 皆でFabLab Naganoに移動
出力作業中は他のメンバーは適宜長野散策
ランチは各自思い思いにとってもらう
09:00 1人目のデータ出力
12:00 2人目のデータ出力
15:00 3人目のデータ出力
18:00 レーザーカッター作業撤収
19:00 各自お寺に戻ってシャワーなど(夕食は各自)
20:30 打ち上げ、麻雀
22:00 就寝
8月13日(土)
07:00 起床
07:15 座禅
08:00 朝食、片付け
09:00 墨入れ
12:00 昼食
13:00 完成作品披露
13:30 麻雀実践
15:00 解散
参加費
一般:30,000円(材料加工費込み)
同伴者:15,000円
2泊分の貸布団セットと8/11 夕食、8/12 朝食、8/13 朝食、昼食が含まれます
持ち物
麻雀牌に色をつけるためのアクリル絵の具(1〜2色)
麻雀牌に混ぜたい素材(任意)
麻雀牌の素材のニュアンスを作るために、別素材を入れることも可能です。ただし、糖分・油分を含む素材は硬化しないので、お気をつけください(例:砂、灰、鉄粉など)
Special Thanks
ジェスモナイト麻雀牌制作にあたってたくさんの方にご協力&インスピレーションをいただきました!
新宅加奈子さん(アーティスト)
ジェスモナイトでも勤務しているアーティストの新宅さん。シリコンの型取りからジェスモナイトの扱い方までさまざまなアドバイスをいただきました!
Chain&Co(プロダクトデザインユニット)
銭湯やサウナをテーマにポップなプロダクトを多数作り出しているクリエイター2人のユニット。FabCafe Kyotoで彼らが開催したワークショップで墨入れの技を教えていただきました!
目を瞑って描くことで、人間ではないものに一部デザインを委ね、ポジティブなエラーを意図的に作るというワークのデザインを、ロゴ制作ワークショップを通して作ってくださいました。目を瞑って描く麻雀牌もそのワークを踏襲しています。(これについては別途どこかでまとめます)
木下浩佑さん(FabCafe Kyoto)、山月智浩さん(FabCafe Kyoto)
彫刻のコツやTipsなどのアドバイスにご協力いただきました!
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