字書きがオタママさんに本気でインタビューしてみた話<前編>
n番煎じ喫茶第二回は、まみさん(@aimika_mama)お話を伺った。
まみさんは文字書きであると同時に絵描きもこなす二刀流の作り手さんである。
(△写真はまみさんのTwitterより抜粋。とにかく可愛いの一言に尽きる)
しかし今の彼女を形容するのに、一番の言葉は字書きさんでも絵描きさんでもなく、「オタママさん」ではないかと思う。
オタママ、とは「オタク」の「ママ」を縮めた呼び方。
前回お話を伺ったのはぬいぐるみたちをこよなく愛する『ぬいママさん』だったが、オタママさんの場合の『ママ』は実生活でお子さんがいることを指す。
二人のお子さんの母として、一人のオタクとして、毎日を全力で走るまみさんのルーツと現在、そしてオタクであることの魅力に迫る。
作れるようになったから始めた、「二刀流」
まみさんがオタクになったきっかけは、ハンターハンター。それが二次創作という存在を知るきっかけになったという。二次創作を自分で始めたのは、自分の妄想を形にしたかったから。絵と文章の二刀流になったのは、「当時は学生でパソコンも絵を描くツールもなくて、小説をガラケーで打って携帯サイトであげることしか出来なかった。元々絵を描くことは昔から好きだったから、描かける環境になって自然に両方で二次創作するようになったって感じ」と語る。
はっこ)わかります。私、想像する時、絵で思い浮かべて文章にしてるタイプの人なので。絵が描けたらもちろんそうしてみたいけど、自分にできるのは文、って感じでした。書き始めた時。
まみ)わかる〜〜〜私も!元々漫画読むのが好きで。でも画力もないし、ネットとかにあげるってなると、そこにあげるだけのものを作れるツールもないし。小説の方が簡単ってわけじゃないんですけど、そっちの方が今の自分でもできる、って感じで始めましたね。
はっこ)うんうん。
まみ)今っていいですよね。TwitterとかSNSがあって、アイビスとかのフリーのお絵かきソフトもあるから、言っちゃえば簡単に絵とかあげることもできるじゃないですか。
はっこ)そうですね、それこそ、「トーンを貼って」とかじゃないですもんね。
まみ)そうそうそう。私なんかはその、アナログが主流の時代だったので。ペンとかトーン買ったりとか。でもお金ないからそんな一式全部は買えないし、みたいな。
はっこ)ツール揃えるのってね、それなりにお金も覚悟も要りますからね。 まみ)要りますよね、本当。ネットにあげる場合、まず個人サイトを作らないといけなかったし。私なんかはパソコン持ってなくてガラケーだったので。イラストあげるのも自由帳にシャーペンで描いたのを写メで撮ったものになっちゃうっていう。
はっこ)スキャンとかじゃなくて、うんうん。
まみ)そうそう。(スキャナーが)あればできたんだろうけど、私は持ってなかったから。描けたやつも、こう、角度とか工夫して撮るんだけどどうしても影は入っちゃって。今みたいに加工も出来ないからそのままのをあげるしかないっていう。
一度離れて、母になった「から」戻ってきた
はっこ)ガラケーから投稿して、ってなると、かなり長い間二次創作続けてらしたってことですよね。すごいなあ。
まみ)いや、全然。それはなんかこう、学生の頃の話で。いつだろう、結構ずっとやってなかったんですよね。脱オタ、みたいな。オタク関係の方が全然趣味としてなんか、自分の中で薄くなってきちゃって、全然違う方向に行ってて。それが子供生まれて、そういう他の趣味ができなくなっちゃったんですよね。友達と出かけるとか、スポーツ観戦にいくとか。そういう今までやってたことができなくなっちゃって、本当にスマホをいじってるしかできなくなっちゃった時に、なんか、久しぶりになんかピクシブとか覗いてみたら、「なんで今おそ松くんが流行ってるんだ…?」ってなって(笑)
はっこ)確かに。お母さんって、時間があるけどない、というか、読めませんもんね。子供がいつ起きて、とか、機嫌が、とか。
まみ)そうそう。夜泣きや授乳で夜中に起きることが多くて、寝れないんで、子供が小さいうちは。夜中に起きた時にテレビつけたらたまたまやってたりして。本当にそこからなんですよ。あ、なんかじゃあ久しぶりに絵描いてみよう、みたいな。
はっこ)なるほど、じゃあ一回アニメとかオタクから離れて、また戻ってきたって感じなんですかね。
まみ)そうですね。そんな感じです。
はっこ)確かに、そうやって考えると自分のライフサイクルに合わせやすい趣味ではありますね。
まみ)創作は一人でもできる、みたいな。家に引きこもっててもできること。
はっこ)究極ステイホームですもんね、そういう点で言えば(笑)
まみ)あはは、そうそう(笑)
隠密したがった日々
はっこ)(創作は)地道な作業ですからね。でも、まみさんっていろんな企画とかもされてて、すごい『人と作る』っていうのをやられてる印象はありますけど。
まみ)そう、なんか私本当に隠してたんで、オタクだってことをずっと。すごいオタクだった時も、オタク友達がいなかったんですよ。周りに普通の子しかいなくて。その反動が多分今すごい来てて(笑)誰かとイベントにいくとか、絵を描いて交換するとか、そういうのをやったことがなかったので。
はっこ)ハイハイ。
まみ)今、なんかそれができるのが楽しくて仕方ないんですよね。
はっこ)めっちゃわかります。私も、ずっと隠してました。本当に仲が良い子にしか言ってなくて。キャラじゃないって思ってたので、自分の。なんか言い出せなくて(笑)
ずっとTwitterが、そういう自分にとっての居場所だったかも。
まみ)わかります(笑)
はっこ)割と別人格に見えてる気がします。もしもどっちも知ってる人がいたら、同じ人だとは思われなさそうだなって(笑)
まみ)いや、でもなんかそうなりますよね。みんな隠してますもんね、大体。
はっこ)う〜ん。
まみ)私こないだリアルの友達の一人に今のアカウントがバレてしまって。
はっこ)お。
まみ)オタクってことを隠してた友達に。その子と一緒に出かけたときの写真を今のオタク垢にあげたら、その友達に見つかっちゃって。でもそしたらその友達も「実は私もオタクだったの!」ってカミングアウトしてきて(笑)
はっこ)え〜〜!(笑)よかったじゃないですか!
まみ)そうなんですよ、私もう、「やばい!!やばい!!!もう殺すか死ぬかどっちかしかない」と思ってたんですけど(笑)
はっこ)「あいつを殺して俺も死ぬ」みたいな(笑)
まみ)そう、でも今その子とめっちゃ仲いいんですよね。それこそヒプマイのライブ一緒いこうってなったくらい。
はっこ)うわあ、いいなあ。
まみ)高校の時からの付き合いで、元々卒業後も一緒に旅行行くくらいすごく仲は良かったけど、オタク的な話は一切したことなくて。10年くらい経ってもっと仲良くなるなんてお互いに思わなかったよねってよく話してます(笑)
はっこ)うん、なんか私の高校のときの友達で、私のオタク性を知ってる子たちってなんかもう、『共犯者』って感じですもん(笑)
まみ)あはは(笑)わかる
はっこ)「俺も言わないからお前も言うなよ」みたいな。
まみ)そうそう、お互い絶対秘密っていう。
しかし、最近になってその「隠密」にも変化が訪れ始めているという。
まみ)でも、なんかずっとそう思ってたんですけど。最近いろんな人と交流するようになって…私結構いろんなことを企画することが多いんですよ。企画に乗るよりも、自分が企画する方が多くて。なんかそこまでしてたら、わざわざ言う必要もないけど、隠す必要もないんじゃないかなって。
はっこ)そうなんですよね、「なんでこんなに隠してたんだっけなあ?」って言うのは思いますよね。
まみ)そうそうそう!本当。思います思います。もっと楽しんでればよかった、って。隠さないで。
はっこ)なんで隠しちゃってたんでしょうね…?
まみ)いや、なんか、話それちゃうんですけど、昔って結構、オタクの子っていじめられたりとかしてませんでした?私結構そういう学校だったんですよ。
はっこ)あ〜。
まみ)(オタクは)スカート短くしちゃダメ、みたいな。ハイビスカスのストラップつけちゃダメ、とか。
はっこ)あぁ〜、あ、ああああ(理解)、なんか、(付けたら)アイツってオタクのくせにイキってね?って言われる、みたいな。
まみ)そうそう。「そっち側」って言ったらあれなんですけど、そっちに行くとそういう制限がされちゃうっていうのが嫌で。自分はお化粧だってしたいし、スカートだって短くしたいし、とか。だったらもうそっち(オタクである事)を隠すしかない、みたいな。多分それが今も染み付いてるんですよね。
はっこ)わかります。なんか、私の場合は結構家の影響もあったかなって思います。なんか、ダメって言われてたわけじゃないけど、なんか「大人になっても漫画ばっかり読んでるのは、大丈夫なのか?」みたいな。なんか、肯定的じゃなかったんですよね。大っぴらに、自分はアニメにズブズブです、って言えない感じ。
まみ)言っちゃダメ、みたいな?
はっこ)まあ、秘密にしてるのがちょっと楽しかったからっていうのもあるとは思うんですけど(笑)
まみ)あはは(笑)
はっこ)ありましたね。スクールカーストって言うほどのものじゃないんですけど。私の場合は、気後れというか、シンプルに自分が引け目に感じてただけって感じでしたけど。
まみ)今思うとね、バカらしいんですけど。なんかその時は必死だったと言うか。
はっこ)多感なね。
まみ)そうそう、多感な時期だったから。
場所を作りたい、という気持ち
はっこ)なんかまみさん、これまでにこれやって楽しかったな〜みたいな企画ってありますか?思い入れ深いの。
まみ)私今、オタママツイオフって言うのを企画してるんですけど。オタクのママの交流の場みたいなのを作ってて。ちょうど一年になるのかな、先月ぐらいで。
はっこ)おお〜!
まみ)それが、すごい楽しいですよ。
はっこ)へえ!それはもう、ジャンル問わず、って感じなんですか?
まみ)そうそう。ジャンル問わず。オタクのママのことを、オタママって言って。それがTwitterでは浸透してるんですけど、好きなジャンルの話をしたり、同じオタママさんと相互になるきっかけになったりとか。後は毎月お題を作って、例えば今月のお題だったら「海」とか。それで、それに因んだイラストとか小説なんかを上げてもらうのを、月に一回やってるんですよ。
はっこ)月一なんだ。なるほど。
まみ)そう。この日だけツイオフ日、っていって、なんだろう、Twitter内でのオフ会みたいな。実際には会えないけど、Twitter内で同じハッシュタグを使って盛り上がろう、って言う。
はっこ)面白いな。Twitter上の、オフ会。
まみ)それが、なんですかね。子供がいると、家から出れないとか、好きなことができないとかで、結構孤独なんですよ。子育てしてる間って。
で、そういう時に私はTwitterを始めて同じ趣味のオタママさんに会って、Twitter内で推しの話をしたりとか、それをきっかけに絵を描いてみようってなったり。ちょっと子供が大きくなったら、家が近い人と実際に会ったりとかしてたんですけど。結構そういう時に、このオタママの交流が救いになったよねっていう話をよくしてて。
育児でメンタルがやられてる時に、相談や愚痴だけじゃなくて、推しの話とか趣味の話とかができる人がいたっていうのは大きいよねって。
だからそういう機会を他のお母さんたちにも作れたらなって思って始めたんですよ。
はっこ)ええ〜素敵じゃないですか。
まみ)今、フォロワーさんが2000人超えて。結構盛り上がってるんですよ。
はっこ)いいですねえ!たまに、タイムラインで、「今日子供の初めての入園式で!」っていうツイートとか見ると、もういつも親戚のおばちゃんみたいな気持ちになります。『えええ〜〜大きくなって〜〜!!おめでとう〜〜〜!』みたいな。
まみ)わかりますわかります、私結構子持ちの方といっぱい繋がってるんで、「え、この前生まれたばっかりなのにもう幼稚園なの!?小学校なの!?」みたいな。
はっこ)そうそう。でも面白いですね。なんか、ワンドロワンライとかだと、そのジャンルが好きな方と繋がるってことはあっても、それだけ幅広い方(ママ、って言うくくりで)と繋がるチャンスってあんまりないかもしれないですね。
ワンドロワンライ、とは、Twitter上でよく見られる絵描き・文字書きの企画である。
名前はOne (hour) drawing、 One (hour) writingの略からきたもの。
運営者から出されるお題に沿って、一時間という制作時間の中で絵や小説を作り、共通のハッシュタグをつけてツイート。そうすることで、運営者がタグのついた投稿をリツイートし、同じ趣味を持つ人が好きな作品に出会う機会を増やす、という企画である。
まみ)そうそう、なんかジャンルで繋がるっていうより、ジョブで繋がるって言う感じで。共通の繋がりは、お母さんであるっていう。で、今って結局外に出られないじゃないですか。子供連れては特に電車とか乗りたくないし。だからってわけでは無いかもしれないけど、今そのオタママの中で絵チャが流行ってて。
絵チャ、とはお絵かきチャットの略。
一つのキャンバスを複数人がオンラインで同時に使いながら、お絵かきができるサービスの総称である。寄せ書きのようなものをイメージするとわかりやすいかもしれない。チャット機能が備わっているものが多いので文字上でのやりとりはもちろん、最近では作業通話アプリを同時に使いながらお喋りしつつ楽しむ人も多い。
筆者:はっこのような文字書きにとっては、密かな憧れの文化でもある。
はっこ)絵チャ、というか絵描きさんのチャット、覗いてみたい気もするんですけど。
まみ)見るだけでもすごい面白いですよ。あ、そんな風に描いてるんだ!って。
はっこ)あれってどうやって、やってらっしゃるんですか?みんなで同じキャンバスに描く感じ…
まみ)そうですそうです。みんなで同じキャンバス、本当に、相手の絵とかも消そうと思えば消せちゃうみたいなところに描くんですけど。レイヤーが二枚しかないんですよ。
はっこ)あ、そうなんですか!?
まみ)そうなんですよ。それでみんなあれだけ描いてるからすごいですよね(笑)
で、ペンの種類とかも全然ないし、戻ったりとか他のお絵かきアプリにあるような機能はやっぱりそんなには揃ってないので。
はっこ)ハイハイ。
まみ)なんか、アナログに描いてるみたいな。でも上手い人ってほんとうに、ツールとか関係ないんだなって思いましたね(笑)
はっこ)でもいいですね。お話ししながら作っていくっていう作業には憧れはありますね。なんか、一回文字書きさんでやったことがあるのは、その「リレー小説」っていって。
まみ)ハイハイ!
はっこ)一番最初と最後のセリフだけ、スロットメーカーで決めて。で、分担して、キャラだけ決めてやったことはあるんですけど。その時はまあ自分が企画者だったので、必然的にアンカーだったんですけど、今まで書いてくださった文字書きさんの文章をめっちゃ読み込んで。
まみ)あ〜最後に!締めを。
はっこ)そうそう、「これが伏線か!?」とか一人で騒ぎながら(笑)その時は、その場で何かをっていうよりかは、時間差おいて、じっくり読んで、って感じだったので。
まみ)一人目が書いてから、二人目がそれを読んで、続きを書いてって感じですもんね。
はっこ)そう、だからリアルタイムで会話をしながら書くってなったらどうなるんだろう?っていうのは、興味ありますね。
まみ)でも小説ってそういうの難しそうですよね。私そもそもしゃべりながら文章を考えられない(笑)
はっこ)そう(笑)自分のキャパがそんなにない(笑)
まみ)なんか一回、もくりをしながら小説を打とうとしたんですけど無理でしたね。全然打てなかった。喋って終わり、みたいな。文字書きさんでできること、ねえ。そもそも小説を打つ時って黙って黙々と…(笑)
はっこ)あれ孤独な作業ですからね
まみ)絵描くみたいに喋ってキャッキャしながらできる作業じゃないよなっていうのは。
はっこ)後は、あれですかね。小説打ってる時って、私は脳内C Vがうるさかったりしますね。なんか、自分の打ってる文章が、その自分の脳内ではC V花江夏樹で再生されてるから、お喋りしてたのに急に黙っちゃいそうだなっていうのは、思いますね。
まみ)そうですね、脳内うるさいから口は黙ってるみたいなね。それかめっちゃ独り言多くなるとか。
はっこ)そうそうそう(笑)「なんかこの文章変だなぁ〜」とか言いながらね
まみ)そうそう(笑)
はっこ)まあ、もくりとかはあれですかね、ネタ出しって感じですかね。「こういうの思いついちゃってさあ〜」って言う。
まみ)そうですよね。そういう感じ。
はっこ)なんかありますかねえ。方法。
まみ)ね〜。でもさっきみたいな、この、「私は脳内で映像再生してるよ」みたいな創作裏話をするだけでも面白いですよね。私楽しくて。
はっこ)わかりますわかります。
ないものねだり
まみ)私普段交流する方で文字書きさんって少ないんですけど、たまにそういう話をすると、やっぱ人によって全然書き方が違って。書きたいところから書くって人もいれば、私は最初から順番に書いていかないとダメ派なんですよ。で、すごい短文がかけなくて。どんなに短くても1万字とかになっちゃって。はっこ)おお〜長編だ。まみ)そうなんですよ。3000とか4000で書ける人が羨ましいって言うか、尊敬。はっこ)うんうん。まみ)そう、それだけちゃんと話をまとめられるっていうのが。でも逆に長文は書けないって人もいるし。で、私長文なんですけど、全部書いてからじゃないとシブとかに発表っていうか上げられなくて。プロットをそもそも作らないので、こう最初に戻って伏線を練り直したりとかっていうのを…(笑)はっこ)あ〜〜あります、あります。まみ)そう、しょっちゅうやるから。結局中途半端になることが多くて。そういうのも人によって違うから、面白いなって。はっこ)やっぱ、短く書くってコツがいるなっていうのは思いますね。私は自分の好きなところ詰め込みたがりマンなので(笑)まみ)わかるわかる、結構余計な描写を入れがち。はっこ)そうそう笑まみ)それいる?ってねはっこ)自分的にはめっちゃ大事なんだけど、後で読み返すと「ここそんな書かなくてもよかったのでは?」っていう…で、結局まあ、いいか、私はここ好きだからいいか、って。まみ)でも実際私読むときって、文字数重視するんですけど。1万字前後じゃないと読む気が出ないっていうのはあって。はっこ)ああなるほど。まみ)すごい、そのジャンルの作品数が少なかったらなんでも読むんですけど。多かったりすると、文字数って優先度が高くて。はっこ)ガッツリ読みたい、っていうね。短編集よりも、一つの物語としてがっと読みたいっていうのが、あれなんですかね。まみ)そう。でも最近なんかTwitterで、画像にして小説を上げてる、4枚か5枚で2000字くらいなんでしたっけ?はっこ)結構行きますね、文字数。新書ページメーカーだと。(二段だから)
文庫ページメーカーとは、打ち込んだ文字を文庫本のようなレイアウトで画像化してくれるサイト。背景の写真や文字のフォント、大きさを指定することができ、小説を投稿する際などには重宝されている。新書ページメーカーを使えば文章を二段にして画像化できるため、少ない画像枚数でも結構な文字数を詰め込むことが可能。
まみ)あれで、結構(短い小説を)読む機会が増えて。短い文章も楽しいじゃんってことに気づき始めました。まあ自分は書けないんですけど。(笑)
はっこ)そうなんですね。私シリーズ物書くのすごい苦手で。なんかどんどん脱線して行っちゃうんですよね。だから読切である程度長い文章、ってなりがちなんですけど。
時々不安になりますね。自分の脳内では、こう、こういうシーンですっていう映像があるから、変な話自分の小説を読むのはすごく楽しいんですけど、同じものはみんなに見えてるのかなって(笑)
まみ)めっちゃそれ思います!自分の好みのものを書くのって結局自分じゃないですか。過去の作品とかを読み返すとめっちゃ楽しくて、自分天才じゃんってなるんですけど。果たしてその楽しさが伝わってるのか?っていう(笑)
はっこ)ありますよねえ。
まみ)そもそも、国語っていうか日本語が不自由なんで。
はっこ)えぇ?(笑)
まみ)なんか、小説ってすごい頭の悪さがバレるっていう。そう思うとあんまり人に言えないんですよ。これ書いた、って。読まれて、こいつなんか日本語の使い方おかしいんじゃないかって思われるのが嫌で。恥ずかしくてなかなか言えないっていうところはありますね。
はっこ)まあ、あれですよね。センスが出るっていうか。言葉の選び方に。その点、イラストとか漫画って、こういうシーンだよっていう、イメージの共有が見て確実にわかるから。まあ一長一短、っていうか、それぞれにいいとこ不安なとこあるんだとは思うんですけど、字書きっていう立場だとこう、絵が描けるっていいなあと思ってしまいますね。
さて、前編である今回はここまで。
次回後編では、二次創作への入り口やイベントへの憧れ、創り手特有のスランプ話などを中心に、さらに深くお話を伺っていく。(明日更新予定)
インタビュイー:まみさん(@aimika_mama)
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オタママツイオフ(@otamama_atumare)
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インタビュアー:はっこ(@hakko_hakohako)