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靴下、どっちの足から履く? ~これもひとつの観察者効果
「靴下、どっちの足から履く?」
先日、妻にそう言われて、しばらく停止してしまいました。
・意識すると自然でなくなる
靴下をどちらから履くか、意識したことはありませんでした。
では次に履く時に気をつければわかる…
とはいかないんですよ、これが。
観察する行為自体が、観察対象に変化を与えてしまうことを観察者効果と言います。
自分で自分を観察するのはその代表で、どちらから履くかを意識している限り、私は自然に靴下を履くことができません。必ず、意識的に選択して履くことになるはずです。
・いつか…
あれから数日経ちましたが、未だにどちらの足から履くかの結論は出ないままです。気がつくとすでに履いてしまっているので。
習慣は恐ろしい。
結論がわかるとしたら、意識しないで履きはじめて、片方を履いた時点でハッと気づいたとき。
いつか訪れる偶然の機会を、ただ待つのみです。