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足のアーチを柔らかく ~ 足裏のセルフ関節リリース

足のアーチの大事さについては、あちこちで言われていますね。
ただ、このアーチ。ただ強ければいいわけではありません。固定して動かなくなったら、意味がないのです。

・足アーチは、固くなってはいけない

上の写真は、足の骨を内側から見たもの。
これで見ると、足のアーチはいくつもの骨で構成されています。なぜこんなに関節があるかと言うと、アーチを使って衝撃を吸収するためです。足の裏には足底腱膜という弾力のある組織があり、これをバネとして、衝撃を吸収しています。
とくによく曲がるのが、アーチのてっぺんに当たる部分にある距舟関節。見ての通りカーブしていて、比較的大きく動く部分です。

余談ですが、裸足で床の上に立って、かかとと足先を交互に浮かせるようにすると、足底腱膜が伸縮するために着地位置がズレ、数ミリずつ後ろに下がっていきます。足底腱膜の伸縮が実感できて面白いです。

・足のアーチが固くなると?

このアーチですが、あまり使わなかったり、ケガのあとなどに固くなってしまうことがあります。すると十分に変形せず、沈み込みません。本来、変形することで衝撃を吸収するわけですから、動きが悪いとあちこちに負担がかかります。

もっと困るのは、体重の偏りです。
私たちが歩く時、体重がかかる部分は、かかとから足先へと移ってゆきます。
足のアーチは内側がメインなので、その部分が固くなって沈み込まないと、体重移動のじゃまになって、体重が外側に流れてしまうのです。すると、ヒザや股関節に負担がかかり、不調の原因になります。
とくに膝関節は足の傾きに弱いので、ヒザが痛む方は、足の固さを点検してみたほうがいいですね。

・足のアーチは支えすぎない
時々、土踏まずを高くした靴やインソールがありますね。扁平足を防ぐ目的なのはわかるのですが、高すぎるのはアーチを固定するのと同じ。

上に書いたように、アーチは沈み込まないといけませんので、土踏まずを支えすぎる靴・インソールは、あまりおすすめできません。

・足のアーチを柔らかく保つ関節リリース

足の関節には、アーチを構成する他に、ねじれや傾きなどを吸収する働きがあります。そこで、足の関節リリースを行うには、積極的に関節にねじれを与えてやるといいのです。

立った状態で母趾球⇔小指球と、体重を内外に移動させるようにします。すると、足裏全体がねじられて、関節同士にズレが生じ、柔らかくすることができます。
昔から言われる、青竹踏みなども有効です。

それでも固いような感じがしたり、体重が外側に流れると感じる場合は、いつでもご相談ください。

 八起堂治療院ホームページ https://www.hakkidou.jp/


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