退職理由を「問答無用で納得」させて、採用担当者をポジティブ脳にする
あらかじめ言っておかなければならない事があります。
派遣の場合は「面接」行為や、派遣先が紹介した派遣スタッフを「選考する」という事もNGです。
しかし…現実的にそうはいかないのもホントです。
これについては別の機会に詳しく書きます。
■ホントの退職理由が人間関係でも言わない?_
実に退職理由の8割は、ズバリ人間関係です。
でも、派遣先や社員の応募先に「この方は前職で人間関係が良くなくて辞めた」という事がニュアンスが伝わったら?
よっぽどじゃなければ採用決定には至りません。
人間関係で辞めたという退職理由は、常識の範囲でに「前職の退職理由」として、使わないのです。
例えるなら、全然お世話になった事もないのに、
「いつもお世話になっております」
と、言うのと同じようなイメージでしょうか。
要するにネガティブ理由を言わない事が大事であり、他責で辞めたと言わない事も大事だからです。
なぜなら、採用担当者はあなたの人生を全く知らないですし、ものの20~30分で、あなたの身に起こった全てを把握する事はできないからです。
しかし、少なくても「社会人・仕事人」としての人生は、把握しなくちゃいけません。
だったらポジティブだけを伝えましょう。
いや、それだとウソくさいと思う方は「隠し味程度」にネガティブを盛り込みましょうか。
■退職理由にウソを言わなきゃいけないの?
違います。
そうじゃないんです!!
アナタに自覚があろうとなかろうど、何かしらポジティブに変換する『理由』は存在すすハズです。
これを探るのが、どんな退職理由でもステキな言葉にしてくれる天才のお仕事でもあり、彼女・彼らの腕の振るいどころです。
そうですね‥‥‥よくある例としては、
ネガティブからポジティブに変換する手法の一つに「リフレーミング」という手法があります。
ご興味ある方は「リフレーミング」でググってみてください。
ただ退職理由はこうはいかない事がほとんどです。
ウソはバレます。でも方便は上手に使うという事も覚えておいてください。
派遣の職場見学や人材紹介での面接において、違和感なく「前職を去った理由」を堂々をお話できると、決定率は格段にあがります。
安心感を与えるからです。
特に派遣においては、”派遣だから” と意識低く働く人も少ないながらも居るワケです。
こういう人がいるので、派遣社員はすぐ
「嫌だと辞めちゃうんじゃないか」「いい事言ってるけど勤怠は大丈夫か」
というレッテルを貼られてしまう事があるんですね。不本意ですけども。
職場見学では、経歴やスキルの自己紹介をして、先方から質問頂く事もありますよね。
でも、勤怠は良好ですか?すぐ辞めようとはしませんか?という事は聞かれません。
しかし、受け入れる派遣先は、
働いてもらうために派遣に来てもらうのに、派遣が働かない…という事態を、確実に回避したいわけです。スキルや経験はその次。
要するに先方に「安心感」を与えるために大きく役立つのが、前職はポジティブに終了している事なのですね。
スキルも職歴もパーフェクトなのに、
「前職で上司が嫌で辞めた」とか
「週1日は体調悪くて休む」とか言ったら、
全部おじゃんです。
しかし経験やスキル不足については、「ここが少々足りないけれど、今後〇〇を勉強する予定」とか「現在、〇〇を行っている」などカバーできる言い方があります。
人が良ければ、多少スキルが足りなくても、OKな場合が多いのは、事務派遣の強味でもあるのです。
■具体的な変換例
退職を決めた理由のうち、例えば…
①上司とウマが合わないと常に思っていて、なんとなく転職サイト見てたら、希望に近い仕事があった
→ ウマが合わなかったところは言う必要がなく、「今より希望したい仕事」があった事が転職李通
②同僚のマウント合戦が苦手で抜け出す機会がなくズルズル続けてたら、経験が活かせる仕事を見つけたので転職が本格的になった
→マウントは置いておいて、「(仕事がルーチンになりつつあったが)経験を活かせて、より学べる仕事」を目指したいと思ったのを理由にする
③時短の正社員で働いていたけど、周囲に迷惑をかけている感が否めず、派遣に切り替えて楽になりたい
→このまま伝えても良いかもしれませんが、実際に紹介先の職場見学では「派遣が気楽とは考えておらず、社員の時と同様に責任もって働きたい。それには御社が合うと希望した」くらい言えたら立派なもんです。
④昭和っぽい男尊女卑感があって、男性社員が明らかに上から目線な感じが嫌。友人達は男女平等な会社で働いてて置いて行かれている感じがする
→「アナログな感覚が残る会社に勤めていた。それはそれでよい部分もたくさんあったが、スキルアップを考える気持ちの方が強かったので一度退職した」という感じはどうでしょうか。
上記はもしかしたら、あなたにとって、わりと軽めの人間関係の悩みかもしれません。
しかし、どんな場合でも「次の仕事を探そう」という気持ちには、ポジティブ要素は入っています。
是非、探してみてほしいと思います。
■派遣会社に登録するとき、前職を辞めた聞かれる理由
派遣会社がお仕事紹介をするときには、該当スタッフの前職の終了や退職理由は気にします。
理由はいくつもありますが、私の場合は大きく以下3つでした。
①本当に企業に紹介して問題ない人物なのかを見極める
②自信をもって企業に紹介するため
③希望以外でも「良かれ」と思う提案案件の可能性を探りたい
なぜ上記が必要なのかは、分かりますか?
なんとなくわかりますよね。
コミュニケーションが良好で、紹介するにあたり太鼓判を押せれば決定率もあがるどころか、派遣会社の評判まで上げてくれます。
また、提示している希望条件と多少違っても、スキルアップや経験積めるなどのメリットを感じて検討する柔軟さをお持ちのスタッフなのか?
という部分を、派遣会社はとても大事にします。
■まとめ
次のお仕事に応募をするには、前職を退職した理由を明確にし、正直かつポジティブな理由にする必要があります。
「でも前の会社、1つもいい事なんてなかった」
そうですよね。わかります。
でも仕事自体をしたくなくなったわけではないですよね?
いい事1つもない職場 →→→ 新しい仕事で心機一転したい
と、思ったから転職・または派遣契約を終了し、別の仕事をしようと思ったのではないでしょうか。
この場合
「前の会社での仕事はやりきったと思っています。それ以上何か出来る環境ではないため、思い切って新しい仕事にチャレンジしたいと思いました」
と言ってもウソではありませんよね。
お気づきでしょうか?
前の会社がどうだったかなんて、わざわざ言う必要はないという事です。
それでもどうしても、前職の責任を言わないと気が収まらないという方は、是非、試してください。
それで入れる会社は、あなたの経験がよっぽどほしいか、誰でもいいからとにかく誰かに来てほしいかのどちらかではないかと思います。
最後までご覧頂き有難うございました!
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