#4【閲覧注意】クウェートで一か月暮らしてみた大雑把な感想と、ささやかな事件について
予想外との戦い
クウェートの生活は、予想外や予定の変更、情報収集の連続である。授業が突然なくなったり、素問登録のために警察署に3度も行くも「後で来い」と悉く追い返されたり、今年度から新しい寮に住めると聞いていたのに、未だに古い寮に住んでいて、いつ移動するかの情報は待てど暮らせど来ない。前日に組んだ友人との約束が当日キャンセルになることだってざらにある。
日々予定が変更されることが多く何一つとして決まったことはないかのように感じることもあるほどである。また、情報収集も日本のように全てインターネットや大学のポータルサイトでお知らせされるわけではない。学部生ではない言語センターで学ぶ学生は、ほぼ友人のネットワークだけが頼りである。もし気になることがあれば自分で人に聞きに行ったり友達から情報を積極的に収集することが必要である。人間同士の繋がりが生活に直結しているのである。
と、ここまではクウェートで1か月ほど滞在した中での短い所感である。ここからは、予想外の中でも予想外の事件についてお話しするが、【閲覧注意】なので、十分に注意されたい。
予想外の戦い【閲覧注意】
※クウェート大学シュウェイフキャンパス学生寮のリアルをお伝えする。
予想外と言えば、寮の部屋の変更も例外ではない。3週間ほど前に突然寮監から、「荷物をまとめて別の部屋に移れ」と言われた。理由を聞くと、もともと住んでいた10階以上の階は全て部屋を閉めるらしい。寮全体は使われているためそんな区分けが必要あるのかと思いつつ、新しい部屋を見に行ってみると、前の住人が住んでいた痕跡や荷物・ゴミがいたるところに散乱しており、完のいい読者はお気づきかもしれないが、なんとそこは「G」がはびこる部屋だったのである。さらに、私が使う予定のベットには、思い出したくもないが、無数の虫がついていた。ここで寝るのは無理だと思った私は、その日だけ元の10階の部屋で寝ることにした。10階の部屋もGは出ていたが、数は圧倒的に少なかったし、1日に1回も見ない日もざらにあった。
翌日、寮監に
部屋が虫だらけで悪環境であり、健康に悪い
部屋を渡す前に部屋の状態を確認しなかったのか?
部屋の状態が悪いので、部屋を変更したい
旨を伝え、新しい部屋を見せてもらったが、ルームメイトとの話し合いの結果、結局部屋は移動しないことになった。
仕方なくGと同棲することになった。当たり前だが極力同棲したくないので、まずは部屋を徹底的にきれいにするところから始めた。マットレスは以前使っていたきれいなものに取り換える、ベッドフレームはきれいに拭く、部屋についていた家具もひと通り確認して全て消毒液で拭く、少しでもGの痕跡がある家具は他の家具と取り換えるなどして何とかきれいな寝室を作った。今では、部屋で虫を発見することはほぼほぼない。
#3の記事でも説明した通り、ルームメイト4人で風呂や洗面台を共有しているが、その共用スペースにはいまだにGが出没する(サイズは小さめ)。そのたびに私は踏みつぶしている。部屋を移動してからというものの、一日平均3~5匹のG(サイズは小さめ)を発見&SAYONARAしている。
一見悪いことしかないこの部屋の移動であったが、良いことを見出してポジティブに生きていかなければ、クウェートでは生活していけない。
このような部屋に住んで良かった点は、部屋の衛生は言うまでもなく重要であり、衛生環境に敏感になったことである。部屋に食べカスは放置しない、荷物は毎日整理整頓する、使った机は必ずきれいに元通りにするなど、元々衛生環境が整っている日本に住んでいるとおろそかになりがちな基本的なことをしっかり意識して生活するようになった。また、毎日Gと接しているおかげで精神が少し図太くなって気がする(気がする)。
まとめ
今回はクウェートで1か月過ごした大変大雑把な所感と、ささやかな事件についてお伝えした。
次回は、クウェートでの娯楽についてお届けしたい。ان شاء الله
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