看護師として生きてきて③
前回の続き。
社会人デビューした私、たまに先輩に怒られることはあるけれど毎日が楽しく、遊びまくっていました。
そんな私に、1つの疑問がわきます。
初めて就職した病院は大阪のランドマーク的な大きな総合病院でした。患者さんは、病院施設、治療技術、医療レベル、担当医師、を意識して選んで入院されることがほとんどだと思います。なかなか知られていないですが、看護方式の違いです。
〈プライマリーナーシング〉
看護師が数名の患者を受持ち、日々の計画を立て看護にあたる。担当看護師が休みの場合は、他スタッフが代わりに行う。入院~退院まで同じ看護師が一貫して担当する。
〈チームナーシング〉
全スタッフ、全患者ををいくつかのチームに分け、チームで患者を複数名担当する。
✳️他にもあります。
〈PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)〉
安心・安全な看護を効率的に提供できる、と新しい看護方式として、現在広がりつつあります。上の2つの良いとこ取り、といった方式でいくつか編成された看護チームのメンバーが担当する患者を、チームメンバー同士補完しあい、計画を共有して看護にあたる、というもの。今までとの一番の違いは、看護師はペア2人1組で動く、というもの。先輩と組む新人や若手は相談がしやすい、育成向け、常にペアで作業するので、効率的かつ2人の目で動くのでミスを減らすことが出来る、などのメリットがあると言われています。
(話が反れました)
当時私は昔だったので、プライマリーナーシングです。患者さんには自分しか居ない、と思って働いてました。でもある時、担当看護師の私は、担当医師には叶わないと気づいてしまったんです。看護師は治療は出来ません、でも医師は看護が出来ます。患者に寄り添う医師との出会いが、私の起爆剤になりました。
「患者さんが、望んでいることはなんだろう」
これを考えて、看護をうまくマッチングするためには、患者の症状や状態、それに伴う心理面を理解することが出来る看護師になりたい‼️と、その医師に負けまいと、決意したのを覚えています。
それから私は学びと経験を深めようと、急性期の総合病院から、医療者の指導教育に力を入れる高度救命センターへ転職、地元福岡に戻って総合病院の救命センター集中治療室などで働きました。ゴリゴリの忙しい現場での勤務は日々勉強で、セミナーや研修会に参加したり、スキルをあげるための技術テストを受けたり、ずーっと勉強でした。
その現場経験あってか、『自分が学ぶ』からスタッフ育成や看護学生の指導の経験を経て、『学ぶことの楽しさを伝えたい』に気持ちが変わり、教育職につきました。
看護界の仕事の分野には、
①病院などの医療施設
②介護施設など老人医療
③在宅医療
④学校など教育機関
⑤企業や保健所や地域の福祉機関
などに大別されると思います。サービス事業や福祉事業などを起業する看護師も増えてきました。
私はこのうち3つ経験することが出来ました。
親に言われるがままに、成った看護師でしたが、こんなにハマって、仕事人生の約半分を看護師として過ごすことが出来ました。
やり残した事は、もうないかな。
残りの半分は、やりたかったことを仕事にしてみよう。
そんな気持ちが、動き始めました。