長く険しかった婚活の記録④【悲惨―虚像と現実のギャップ―】
合コンで知り合った彼は、例に漏れず大人しいタイプだったが、笑顔が爽やかでモリモリ美味しそうにごはんを食べる姿が印象的だった。
後日ごはんに誘ってくれたときは嬉しくてすぐにOKした。
このとき私は29歳。周りは結婚ラッシュ。
容姿スペック共に結婚相手として申し分ない彼を、結婚相手として意識せずにはいられなかった。
デート中はいかに彼を楽しませるかを意識し、可愛くてちょっと小悪魔な私を演じ続けた。
そして知り合ってから3ヶ月程経った頃、ついに彼から告白され付き合うことに!
しかし、ここから虚像と現実のギャップが明るみになっていく…
付き合うまでの期間、彼とのデートは昼夜問わずお酒を飲むことが多かった。
お互いお酒が好きだったし、彼はお酒を飲むと饒舌になるタイプだったので、会話に困ることはほとんどなかった。
ところが付き合って最初のドライブデートで気づいてしまった。
彼、シラフの時、まじで喋らない!!
そしてテンションばり低い!!!
私は本来そんなに喋るタイプではないため、会話がなくても気まずくない関係は最高だと思っている。
しかし彼の好きなタイプは、積極的に自分を楽しませてくれる会話ができる女性だ。
私はドライブデートの間、必死で色んな話を振った。
合コンだと次々出てくる言葉が、何も出てこない。
え、彼氏と彼女ってどんな話するの?
甘い言葉とかかけた方がいい?
でもそんな空気じゃないよね?
空回り&空回り!!!
シラフの彼の反応は薄く、ただただ体力精神力が削られていった。
会えば会うほど話すこともなくなり、自然に会う回数も減っていった。
しかし彼を逃すわけにはいかない。
違和感を感じながらも、必死で良い彼女を演じ続けた。
そして付き合って半年程経った4月1日。エイプリルフール。
「会いたいと思えない。思ってた感じと違った」と言われ振られた。
嘘だと言ってくれ!!!
このとき私30歳。
次回は【なんで私だけこんなに不幸なの?】について書きたいと思います。
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