博多のおでこ

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長く険しかった婚活の記録⑰【電撃婚は正しかったのか?】

結婚して4ヶ月経つが、今のところかなりうまくいっている。 正直、夫と私はお互い結婚にはあまり向いていないタイプだと思う。 ・マイペースというか自己中 ・一人の時間が大事 ・頑固 ・他人にあまり心を開かない ・プライドが高い ・付き合っていてもベタベタした関係は苦手 付き合っていた時も会うのは多くても週1回で、お互いに別の用事や飲み会があればそっちを優先していた。 電話で話すこともほとんどなく、LINEも「おはよう」「お疲れ」、業務連絡のみというあっさりした関係だった。

    • 長く険しかった婚活の記録⑯【再会からの急展開】

      10ヶ月ぶりの再会は、お互いの中間地点の駅で待ち合わせた。 何であんなひどいことされた人に会おうとしてるのかなと不思議な気分だったが、本当に占いが当たるのか試してみたいだけだと自分に言い聞かせた。 改札に彼が立っていた。 ちょっと太ったな。 久しぶり。 近くのお店に入り、お互いの近況を話した。 懐かしい気持ちになったが、緊張や気まずさは一切なかった。 どうして急に連絡してきたのか聞かれたが、占いで…とは言えないので、とりあえず「なんとなくと」答えておいた。 (よく考

      • 長く険しかった婚活の記録⑮【とはいえ出会いがない】

        ※この記事はゲッターズ飯田さん推しがすごいので、占い系が苦手な方はスルーしてください笑 決別宣言から3ヶ月、パニック障害の発作が出ることもなくなり、平穏を取り戻した私は仕事に追われていた。 新しい職場での出会いも期待していたが、男性社員が全員既婚者というまさかの状況に落胆せずにはいられなかった。 マッチングアプリでの活動も再開したものの、なかなかこの人だと思う人にも出会えず私の婚活は完全に行き詰まっていた。 そんな時ふと手に取ったのは、ゲッターズ飯田さんの本だった。

        • 長く険しかった婚活の記録⑭【彼からの連絡】

          彼との別れから5ヶ月後、私は新しい仕事を始めた。 パニック障害が完全に治ったわけではなかったが、発作が起こる頻度は減っていた。 新しい職場、新しい人間関係。 不安でいっぱいだったが、幸い優しい人が多くマイペースに働ける職場だったため、なんとか日常を取り戻すことができた。 やっと普通の生活ができると安堵していたある日、1件のLINEが届いた。 ”久しぶり!元気にしてる?” 彼からだった。 何事もなかったかのような軽い文面に、怒りで呼吸が荒くなった。 ”元気だよ。どう

          長く険しかった婚活の記録⑬【パニック障害】

          それからの日々は、前回の暗黒時代なんて比べものにならないくらい悲惨だった。 ごはんも喉を通らず、フラフラになりながら仕事に行き、なんとか仕事をこなして帰ってきてからは何も出来ずただ泣き続けた。 ベッドに入り電気を消すと、突然大きな不安と恐怖に襲われた。 急いで電気をつけて呼吸を整えるが、動悸がおさまらない。 このままではベランダから飛び降りてしまうかもしれない。 怖くなり慌てて友だちに電話した。 私の只事ではない様子に驚きながらも優しく話を聞いてくれて、私も次第に冷静

          長く険しかった婚活の記録⑬【パニック障害】

          長く険しかった婚活の記録⑫【天国から地獄】

          その日、私はあまり体調が良くなかった。 しかし週に1回の彼に会える日。 少し無理をしてでも明るくいようと思った。 夜ごはんを食べているとき、小さなケンカになった。 本当に小さなケンカだ。 しかし体調が悪く頭の回らない私は、いつもにも増して感情的に話す。 「論理的じゃない」 超理系の彼は、私を見下すようにそう言った。 私の中でモヤモヤしたものが渦巻き、言葉にならない思いが涙として流れた。 泣き続ける私を見て、彼はバツが悪そうにベランダにたばこを吸いに行った。 あー慰め

          長く険しかった婚活の記録⑫【天国から地獄】

          長く険しかった婚活の記録⑪【久しぶり訪れた胸キュン】

          それから2週間に1度のペースで食事や遊びに出かけ、その日も地元の名物を食べ、電車で帰る彼を駅まで送って行くことにした。 お酒も飲んでいたので、ほろ酔いで駅までの道を歩く。 12月の冷たい風が心地よい。 美味しかったねー次回は何食べようかー! 他愛も無い会話をしていると、彼が私の右手をそっと掴んだ。 思わず会話が止まる。 そして人気のない公園の横を通ったときだった。 彼が立ち止まり、優しく私を抱きしめて静かにこう言った。 「付き合ってくれへん?」 キューーーーーーー

          長く険しかった婚活の記録⑪【久しぶり訪れた胸キュン】

          長く険しかった婚活の記録⑩【彼に感じた不思議な気持ち】

          それからというもの、私は彼を地元の観光地や美味しいお店に連れて行った。 出向でやってきたものの新型コロナの流行もあり、ほとんど出歩いていなかった彼はとても喜んでくれた。 彼と過ごす時間は楽しかった。 しかし私はずっと地元にいたいと思っていたので、ゆくゆくは関西に帰ってしまう彼を恋愛対象としては見ていなかった。 それが良かったのかもしれない。 いつもは相手に対して「この人は彼氏としてどうだろう?結婚相手としては?」と邪念を抱きながら接することが多かった私が、何も考えず

          長く険しかった婚活の記録⑩【彼に感じた不思議な気持ち】

          長く険しかった婚活の記録⑨【夫との初対面―だからやる気あんのか?―】

          彼は同じ県内ではあるものの、私が住んでいる地域から車で2時間程かかる場所に住んでいた。 初対面は私が住んでいる地域まで来てくれて、私の知っているお店に行くことにした。 私は彼と会うことにちょっとした期待を抱いていた。 それはメッセージで良い印象を抱いたわけでも、共通の趣味があり会話が盛り上がると確信していたわけでもなく、ゲッターズ飯田さんの本に「今月運命の人と出会う」と書かれていたからだ。 私は基本的に占いを信じていない。 20代の頃は、占い好きの友だちによく当たると噂の

          長く険しかった婚活の記録⑨【夫との初対面―だからやる気あんのか?―】

          長く険しかった婚活の記録⑧【夫との出会い―こいつやる気あんのか?―】

          マッチングアプリを始めて数ヶ月が経った頃、一人の男性から「いいね」が届いた。 私はのちに彼と結婚することになる。 プロフィールを覗いてみると、正面からの写真ではないものの雰囲気は悪くない。 1歳年下でバツイチ。 理由にもよるが、基本的に私はバツイチに対して否定的なイメージをもっていない。 むしろ(自分のことは棚に上げて)この歳で結婚してないって何か理由があるのかな?と思うことも多くなってきた。 気になったのは、自己紹介文が3行ぐらいしか書かれていないこと。 コミュニテ

          長く険しかった婚活の記録⑧【夫との出会い―こいつやる気あんのか?―】

          長く険しかった婚活の記録⑦【マッチングアプリめんどくせー】

          Eさんからのアドバイスを受け、私は2つのマッチングアプリに登録した。 具体的にはペアーズとOmiai。 ペアーズは登録者数が断トツで多く、Omiaiは本気の人が多いという口コミを見たからだ。 システムはどちらも同じで、プロフィールを見てお互いが「いいね」となれば、マッチングが成立しメッセージのやりとりが可能になる。 そしてこのメッセージが… とにかくめんどくせー!!!! 私はもともと友だちとのLINEも用件だけ送るような省エネタイプなので、見ず知らずの人とのマメなやり

          長く険しかった婚活の記録⑦【マッチングアプリめんどくせー】

          長く険しかった婚活の記録⑥【暗黒時代脱出のきっかけ】

          Eさんは私より5歳上の女性で、当時私が勤めていた職場の関連会社の人だった。 特別仲良くしていたわけでも、仕事で繋がりがあったわけでもなかったが、何度か飲み会や合コンに一緒に行ったことがあった。 人づてに結婚したと聞いたけれど、その時には疎遠になっていたのでわざわざ連絡しようという気にもならなかった。 そんなEさんから「お久しぶりです。元気にしてますか?」と突然LINEが届いた。 たまたま仕事で私に聞きたいことがあって連絡をしたとのことだったが、興味本位で聞いてみた 「

          長く険しかった婚活の記録⑥【暗黒時代脱出のきっかけ】

          長く険しかった婚活の記録⑤【なんで私だけこんなに不幸なの?】

          彼氏に振られてからの5年間は、何をしていてもずーーーっと薄暗い気持ちが付きまとった。 結婚している友だちに慰められると 「どうせ私のこと見下してるんだ」 友だちの結婚出産報告には 「はいはい、よかったね」 口では「ありがとう」「おめでとう」と言っていても、心の中は妬み僻みで真っ黒!!! 次第に子どもがいる友だちとは話が合わなくなっていった。 特に複数人で会う場合、私以外が全員子持ちだと自然と話は子育ての話題に。 当然私は蚊帳の外。つまらなそうな顔をしちゃいけないと思い

          長く険しかった婚活の記録⑤【なんで私だけこんなに不幸なの?】

          長く険しかった婚活の記録④【悲惨―虚像と現実のギャップ―】

          合コンで知り合った彼は、例に漏れず大人しいタイプだったが、笑顔が爽やかでモリモリ美味しそうにごはんを食べる姿が印象的だった。 後日ごはんに誘ってくれたときは嬉しくてすぐにOKした。 このとき私は29歳。周りは結婚ラッシュ。 容姿スペック共に結婚相手として申し分ない彼を、結婚相手として意識せずにはいられなかった。 デート中はいかに彼を楽しませるかを意識し、可愛くてちょっと小悪魔な私を演じ続けた。 そして知り合ってから3ヶ月程経った頃、ついに彼から告白され付き合うことに!

          長く険しかった婚活の記録④【悲惨―虚像と現実のギャップ―】

          長く険しかった婚活の記録③【合コンから彼氏は出来たのか】

          合コンのあと、食事のお誘いがくることはよくあった。 そんな時、毎回私が思うことは 「めんどくせー」 なぜなら私に興味をもってくれる男性は主に2タイプだった。 ①大人しい雰囲気の女性が好きな“オラオラ系男子” ②ノリがいいけど優しい雰囲気の女性が好きな“大人しい系男子” 私はもともとオラオラ系男子が苦手だ。 大人しそうに見えて我は強い面倒臭いタイプの私は、オラオラされるとイライラしてしまう。 大人しい系男子は嫌いではないのだが、彼らは合コンでのノリの良い私にときめいて連

          長く険しかった婚活の記録③【合コンから彼氏は出来たのか】

          長く険しかった婚活の記録②【25〜30歳 合コン黄金期】

          25〜30歳の5年間、私は合コンと飲み会に明け暮れた。 お酒好きな友だちができ、私自身もお酒が強くなっていったこともあり、誘われれば二つ返事で参加していた。 週末はもちろん平日でもそれは変わらず、二日酔いで仕事に行くこともしょっちゅうだった。 最初は参加する度にドキドキしていた合コンも、慣れれば何となくコツがわかってくる。 この時期、とにかくモテた。 私は特に美人というわけではないが、色白、タレ目、丸顔の優しいたぬき顔。 さらに、大人しそうに見えて「ノリはよく天真爛漫

          長く険しかった婚活の記録②【25〜30歳 合コン黄金期】