INTPが最近考えるINFPとISFPについて
はじめに
MBTIにおいて、心理機能「Fi」が第一機能に来るのはINFPとISFPである。「Fi」は内向感情を示す心理機能で、大雑把に言えば「私はそう思うもん!」というような感覚だ。
こうした個人の感情というのは強力なエネルギー源になるのか、(ENFPやESFPもそうだが)「Fi」を得意とする人はどこか芯の強さを感じる人が多い。
そんな「Fi」を最も得意とする2タイプだが、最近ISFPの人と関わる機会が多くあり、「ああこんな違いになるのかな」というのがうっすら見えてきた感覚がある。
そこで本稿では、INFPとISFPについて感じるところを、両タイプを比較しながら述べてみたい。
一発が大きいINFP
まずINFPについて述べるが、端的に述べるなら「放った一発がきわめて大きい」と言えるだろう。野球で言えば三振かホームランかというタイプで、低打率だが40HRくらい打ってそうである。
要因になるのは第二機能「Ne」である。「Ne」ユーザーは、外の物事に対して可能性を広げた見方をする。目の前にある物事だけでなく、言外/目に見えない何かに対する視野を持ち、新たなアイデアや発想で物事を面白くしていく。
最近ENFPやENTPと関わることが多いが、本当に「Ne」の化身みたいな人たちで、「ようそんなアイデア思いつくなあ」とか「衣装作ったの!?興味持ったこと実現させたの!?すごい!!!」みたいなことを息を吸うようにしている。INFPも類に漏れず、空想やアイデアの世界にいるだろう。もしこうだったら…?とかこんなことできるかも…?とか、聞いてみたらきわめて面白いだろうなあと思う。
ただINFPは内向型で、(INTPにも言えるが)アイデアをアウトプットするのは、求められた時かそのアイデアを実現する時である(アウトプットの量がENXPとの決定的な違いだ)。アウトプットするまで脳内であらゆる思考が深められていくはずで、その結果放たれる一撃の威力は非常に大きいだろう。
ただしこの一撃は「Fi」と「Ne」によるものであり、周囲の人々にウケる(ボールに当たる)かはわからない。強いスイングなので当たれば間違いなくホームランだが、ボールに当たらなければ空振りである。「打率」は低いに違いない。
人間関係(コミュニケーション)でも、相手のことを言外のところまで含めて考えてコミュニケーションをするし、一撃はやはり大きいので、ハマる人にはハマる。なんでそんなところまでわかるの?とか、めっちゃ面白いwという具合である。
ただ、万人受けはおそらくしないのと、言外のところを考えるのでタイムタグが発生する。結果、狙いすましたホームランが成功体験になる。
なるほど、芸術家肌と言われるわけである。
アベレージで稼ぐISFP
INFPが「三振かホームランか」というタイプだとすれば、ISFPはアベレージヒッターである。その源泉は第二機能「Se」にある。
「Se」は外向感覚で、目の前のことをそのまま受け取ったり、運動感覚に影響を与える。このため、「Se」が強い人は瞬発力に長けている傾向があるように思う。
ISFPは、対人関係において、この瞬発力を活かして相手の反応を見て「即時に」「臨機応変な」対応をすることができる。第一機能「Fi」と合わさると、周囲の反応に対してタイムラグなく「私が思ったこと」をアウトプットすることが可能になる。内向型なので自己主張を自分からすること機会が少ないかもしれないが、その分周囲の働きかけに対して柔軟な対応をする。
この結果得られる評価は、「口数は少ないが求めていることを着実に行ってくれる」というような感じになるだろうか。働きかけが求めるところを肌で感じてそのままアウトプットするので、「Ne」由来の周囲との認識の乖離みたいなものも少ない。
つまり、対人関係においてバットに当てるのがうまく、打率も残せるのである。
私が最近応援している某アイドルもISFPとのことだが、いわゆる知識面で頭が良いわけではないのだが、相手の働きかけに対して素直なコミュニケーションを行うため、話しやすいし色んな人に愛されている。特にENFPとENTPと仲が良いようで、ENFPやENTPのように「Ne」でとにかく刺激を与えるタイプにとっては、接していて面白いのだろう。「Fi」が効いているのか、楽しいことも大好きで見ていて楽しい。INTPの私も、このアイドルさんをとても「賢い」と思っている。
だから、毎日コツコツ楽しく推すならISFPかなあと思ったりもする。毎日少しずつ楽しいことがあるので、簡単にモチベが落ちない。笑
ただ特大ホームランを打つのはXNXPなので、私は結局「Ne」ユーザーが推しになるのだが(今の推しメンは、先述した「Ne」の化身のENFPである)。
おわりに
本稿では、INFPとISFPについて、「打率」という観点から違いを述べてきた。
「Ne」を活かし自由な発想からハマる人にはハマる特大ホームランを打つ(が打率が低い)INFPと、「Se」を活かし万人に対して柔軟なアウトプットをする(高い確率でヒットを打てる)ISFP。
「Ne」か「Se」かで生じる違いも、考えてみると面白い。
ちなみに、私は「Ti」ユーザーなので、エネルギー源となる「Fi」が強いINFPもISFPも楽しいなあと思いながら見ております。
ここまでお読みいただき、感謝申し上げます。
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