企業よりも個人の方が新しい事業を立ち上げる際に有利かもしれない
新しい事業を立ち上げる際、企業であれば人、資金、環境が整っているため、個人よりも有利な印象を受けるかもしれません。しかし、私はある企業のソフトウェア系の研究開発部門に所属していますが、別分野における研究開発部門の人たちの働き方を見る限り、個人の方が新しい事業を起こすことに有利な印象を受けています。
スピード
たしかに企業の方が人、資金、環境は整っていますが、これらを使うためには様々な手順を踏まなければなりません。例えば企業が事業に必要なパソコンを購入する場合、そのための煩雑な申請手続きを経てから何ヶ月も後になって、ようやくパソコンが手元に届くようなスピード感なのです。一方、これが個人ならば即日でパソコンを購入できるので、企業の人たちがパソコンを触れない隙にさっさと事業の準備ができてしまうのです。
人間関係
上述したパソコンの購入の話に類似しますが、企業の規模が大きいほど身動きがとりづらい傾向にあるようです。世間や株主の評価もありますが、それ以上に企業内のくだらない人間関係が何かと邪魔をするため、新しい事業を起こすまでの無駄な社内政治が発生してしまいます。一方、個人であればそのようなしがらみはなく、新しい事業のために時間を有効に活用できます。
個人で働ける時代の到来
今の時代は優秀な人ほど、AI技術などを駆使すれば下手に誰かと徒党を組む必要はありません。例えばAI技術を駆使することで今までは多くの工数を要していたであろう、汎用的なクラウド環境の構築やWebアプリの作成などは一瞬で終わらせることができます。またAI技術だけでは難しく本質的でない仕事は得意な人に外注してしまえば、やはり個人は新しい事業の準備に専念できてしまうのです。
技術力と発想
私が所属する部門は例外ですが、他部門の人たちは研究開発を自分たちではせずに外注する場合が散見されます。したがって、企業の研究開発部門に所属していたとしても技術力が高いかどうかは人それぞれなので、技術力が高い個人であれば外注に依存した企業よりも新しい事業を起こせる可能性を秘めているのです。また、新しい事業の発想は土台があって初めて生まれるものなので、個人が企業よりも先んじて新しい事業を起こすことは全く不思議なことではないのです。
今以上のやる気につながります!