そこに喫茶店があると知っているから私は歩く
新しい場所へ引っ越してから1週間が過ぎ、家の近くにどのような店があるのかを日に日に把握するようになってきました。私は喫茶店で仕事をすることがよくあるため、真っ先に家の近くにある喫茶店の場所を把握し、今現在も喫茶店で本記事を執筆しています。
家から今いる喫茶店までは歩いて恐らく2キロ以内の距離にありますが、私が慣れない道を2キロ歩けるのはそこに喫茶店があると知っているからです。知人の付き合いで30キロ以上も歩く私にとっては2キロは大した距離に当たらないのですが、仮に家から100メートルほどの距離に喫茶店があったとしても、その存在を知らなければ歩こうとは思わないわけです。
──祝日にいつも通り働いていた本日の私は、まさにこのような状況に置かれていました。他部署からの依頼を受けて私はある業務の課題に取り組んでいたのですが、自部署のメンバーも本課題に関する知見がありませんでした。そのため、私が本課題を自力で解決する必要があったのですが、2キロ以内に喫茶店があることを知っていたのと同じく、いずれはこの課題を解決できることを知っていました。だからこそ、失敗を繰返しながらも何とか本課題を解決するに至りました。
今回の例は身近な出来事の話でしたが、稀に存在するいわゆる偉人とは、遥か先の距離に目標とする何かがあると知った上で歩き続けられた人なのでしょう。
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