英語の能力は依然として必要だが、ChatGPTさんのおかげで、楽をして今までよりも高い理解度で英語の文献を読めるようになった
私は英語圏の大学院修了水準以上には英語の文献を読めるのですが、母国語である日本語で文献を読む方が圧倒的に楽だと感じています。ところが、文献によっては英語でしか読むことができないため、致し方なく英語で文献を読んできました。
そのような中、文明の利器であるChatGPTさんの出現により、そのような文献を日本語に訳しながら読むことができるようになりました。その結果として、今まで以上に英語による文献の理解度が上がったので、私の記事を読んでくださる稀有な読者の皆さんに本件に関する情報を共有します。
英語は一部の人には必要だが習得が面倒
私は極度の面倒くさがりなので、しなくてもよいことはしないで済ましたいと考えています。今までの人生を振り返ると、お金を払ってでも苦労はしない方がよかったと思える経験がたくさんありました。
しかし研究者は職業柄、極めて面倒なのですが、少なくとも英語による読解の習得は避けて通れません。最先端の文献は英語で公開されることが多く、日本人の研究者も日本語ではなく英語で論文を執筆することが推奨される面倒な時代に置かれているからです。
英語はあくまで外国語
研究者として英語で文献を読まざるを得ない時に感じますが、やはり母国語である日本語で文献を読んだ方が圧倒的に楽です。ただでさえ小難しい文章で書かれた文献を咀嚼する必要があるのにも関わらず、英語でしか文献を読めない場合、外国語で読むという煩わしさが二重で追加されるからです。
この点において「今まで」は、英語圏の研究者はよほど有利な立場にありました。ところが、文明の利器であるChatGPTさんの出現によって、事態は急変したのです。つまり、英語圏の研究者が必ずしも有利ではなくなり、むしろ英語を習得した日本人の方が、文献の理解度が向上する可能性が出てきたのです。
英語を習得した日本人が有利な時代に
今までは即座に日本語へ文献を翻訳できませんでしたし、機械翻訳の精度も高くはありませんでした。ところが現在は、ChatGPTさんによる翻訳の速度および精度は申し分ない水準になってきました。そのため、文献を英語で読解せざるを得ない場合においても、ChatGPTさんにその文献を翻訳してもらえば、英語だけでなく日本語でも十分に読めるようになってきました。
その結果、同時に日米の二カ国語で文献を読めるようになり、これが文献の理解度の向上に寄与します。二カ国語で同じ文献を比較しながら読むことで、同じ内容を2回読む復習の機会が生まれるからです。
英語圏の人が英語の文献をあえて別の言語に翻訳すれば同じかもしれませんが、文献の原文が英語ならば英語による文が正ですし、あえて母国語以外に訳しても理解度は上がらないでしょう。
文献を理解することが本質
英語を勉強するために文献を読むのでなければ、文献を読解する目的は、それを理解することにあるはずです。ChatGPTさんの力を積極的に借りて、今までよりも楽をして高い理解度で英語の文献を読んでいきましょう。
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