2019年の予言
【予言】普通なら見通せない未来の出来事・有様を、こうなると言うこと。その言葉。
新年を迎えると、なぜか目標を立てたくなる。しかし年末になってそれを振り返ることはあまりしない。私自身目標を立てるのはとても好きだが、それをストイックに追い求められるほど意志が強くなく、どんどん新しい目標ばかりが生まれていく。(年間100冊本を読むという目標が達成された試しがない。)目標は具体的であればあるほど良いと言われている。でも意志の弱い私のような人間にとって、いつしか目標の存在自体が重くなり、どこかのタイミングで意図的にリセットされてしまう。その繰り返し。目標が足かせとなってしまうのは本末転倒なので、もっとゆるい目標を作りたかった。
"実現しないかもしれない、でもこうなったらいいな。"
変化の激しい時代において、具体的な目標を立てるより、ふわっとした方向性ぐらいの方がしっくりくるんじゃないかとすら思っている。だから今回は2019年の"予言"をしてみることにした。打倒、ノストラダムス。
予言:1 ファイナンスのスペシャリストになっているでしょう
いきなり抽象的ですね。本当は中小企業診断士の資格をとるとか、簿記O級をとるとか、そういう目標を立てたいんです。けどきっと無理なんです。だからこれぐらいの予言で勘弁してください。ただこの予言の背景には、経営者として"ファイナンス的思考力"が必要不可欠という危機感があります。私自身銀行に勤めた経験もなければ、企業を経営した経験もありません。そんな中で、昨年自ら起業し、資金調達し、その資金をもとにキャッシュを創出し、成長のための再投資をし、ステークホルダーにその経緯を説明するといった一連の企業活動を経験しました。そこで自分に猛烈に足りないと感じたのが、"ファイナンス的思考力"です。ファイナンスとは、企業における資金調達、財務といった言葉を指します。役職で言うと、CFO(Chief Financial Officer)が担当している領域です。"ファイナンス的思考力"とは、会社の将来のキャッシュを最大化するために、"お金"の観点から、長期的かつ戦略的な判断を下すための思考力・コミュニケーション能力と言えます。それはきっと中小企業診断士の勉強を通じて得られるものではなく、あくまで実践を通じて得られるものだと感じています。だからこそまずはファイナンスの知識をしっかりインプットし、それらをもとに会社の5年後、10年後を見据え、長期的かつ戦略的な判断を下していきたいと思っています。クラフトビール会の異端児として知られる、Brewdog創業者ジェームズ・ワット氏も「ファイナンスの勉強はやり過ぎて損はない」と著書の中で語っていました。
2019年は"ファイナンス的な思考力"を持って、一つ一つの経営判断を下し、とにかく実践を積み重ねていきたいと思います。そしてきっと一年後には盛岡商工会のイベント講師として、「地方ベンチャーのファイナンス経営概論」というテーマでお話をしていることでしょう(予言)。
予言:2 アウトプットの量と質があがるでしょう
2018年は事業の立ち上げということもあり、とにかく現場!現場!現場!の一年でした。次から次へとやってくる不測の事態を一つ一つ打ち返し、それなりに成長することができたと思います。しかし知識や経験を自分の中に溜め込むだけで、圧倒的にアウトプットする機会が足りていませんでした。今こうして"予言"を書いているのも、そういった意識からきています。かつて大学生のとき、「1年間1日1記事ブログを書く!」というそれはそれは素晴らしい目標を立てましたが、脆くも1ヶ月で目標はリセットされました。だから今年は予言します。アウトプットの量と質があがるでしょう。主にnoteで日々の学びや遠野の暮らし、家族のことなど、ノンジャンルでつらつらと書きたいと思います。昔から国語の評価が英語を上回ったことがないくらい国語力はありませんが、文章を書くことは嫌いではありません。なので、まずは徹底的に量(記事のエントリー数)を追求します。そうすることで質は自然と付いてくるであろうと信じています。そしてきっと一年後には盛岡商工会のイベント講師として、「アウトプットの質と量をあげるために」というテーマでお話をしていることでしょう(予言)。
予言:3 家族との時間が増えるでしょう
私ごとですが、2019年2月に父になります。自分のDNAを持った何者かが、妻のお腹の中でスクスクと成長していることに、驚きと戸惑いと喜びを感じています。2019年は遠野醸造にとって大切な一年になることは間違いありません。でもそれ以上に、子どもの成長を間近で見ることができる大切な一年であると感じています。巷ではワークライフバランスだの、働き方改革だの、イクメンだのと叫ばれていますが、地方の弱小ベンチャー企業がそれらを実践することは容易ではありません。なんと言ったって、私が休んだら事業がまわらないのですから!だからこそ知恵を絞って、仕組みを作って、まずはやってみることが大切だと思っています。幸いなことに弊社には元祖イクメンの太田氏がいます。
大先輩にアドバイスを頂きながら、遠野醸造らしい子育て&経営を実践できればと思います。そしてきっと一年後には盛岡商工会のイベント講師として、「ベンチャー経営者の実践子育て経営」というテーマでお話をしていることでしょう(予言)。
以上、2019年の予言でした。なんだかんだツラツラ書きましたが、きっと全部実現しないでしょう笑。だって予言ですから。