高校無償化について【都内偏差値73の公立高校出身の浪人生が思うこと】
ハカイさんです。
受験真っ只中なのですがニュースで見ていても立っても居られなくなったので、推敲なしで書きます。(みなさんの投稿見る時間なくて辛い!)
まず現役時代大学全落ちで今は難関大学を目指して宅浪中の僕についてなのですが、僕は生涯独学で偏差値73の公立高校に合格しています。塾に通わなかった理由は経済的な理由です。具体的には、弟が重度の知的障害を持っており莫大な貯蓄が必要だからです。
当然、公立校には生涯独学の同志がたくさんいると思っていました。しかし、実際は塾に通っている子がほとんどで同志はたったの1人だけでした。小学校から塾に行ってた子や有名私立中学に通っていた子もちらほら。
僕が公立校に進学したのは高偏差値であるのと学費が安いからです。でも合格者のほぼ全てが塾に通っていた。学費が安い公立高校に行くために、高い学費を払って塾に行く。これって目的と手段が転倒していませんか?
一方で、僕の中学時代の同級生かつ親友のK君という子がいるのですが、彼はとんでもなく地頭が良いのに家庭環境のせいで家に居場所がなく塾にもいけず結局ペーパーテストの学力不足で私立に行く羽目になった。さらには上の兄弟二人が私立の高校大学に行ったから、お前は大学に行かせないと親から言われてしまった。その後彼は精神的に病んで高校を中退して、わずか17歳で1人で家を飛び出し全国各地を居候しバイトで貯金をしながら今は国公立大学に行くための勉強をたった1人でしています。
何なんでしょうね、この差は。湯水のように金を塾や家庭教師に注ぎ込める家庭の子は公立高校に行き、片やとんでもなく地頭が良くて勉強意欲もあるK君は家庭環境が恵まれないためにペーパーテストの学力が足りず私立に行きその後の満足した学習環境を得られない。
思い返すと、入学後に塾トークで盛り上がっていた高校の奴らに本気で殺意が湧きかける。ここはお前らが来る場所じゃない。親から下駄履かせてもらったお前ら如きが能天気にK君の将来を奪っていいはずがない。でも悪いのは彼らじゃないから。悪いのは制度だから。ずっと胸の裡に秘めているままです。
さて、本題の高校無償化ですが、私立が学費を上げるようになるだとか、国公立高校の存在意義が薄まるだとか、否定的な批判が多いようですね。
しかし、私の主張はこうです。「学習環境や進学を金銭的理由で選択できない子を1人でも減らすために高校を一律無償化すべきである」。K君のような子が悲しまないように。悩まないように。久しぶりに会った彼から大学に落ちたら最悪死のうと思ってるなんて聞きたくなかった。恵まれない子が1人でも減って欲しい。その為だけでも二兆円を資するに値する。さらに、彼のようなケースを思って3人目4人目を控えていた家庭に出産を促せる効果もあるはずだ。
また、国公立高校の倍率が下がったり存在意義が薄まるという懸念についてですが、「通塾経験者から国公立高校の受験資格を剥奪」して仕舞えばいい。そうすれば馬鹿みたいな目的と手段の転倒は起こらない。それに、本当に勉学ができる人間は自学自習ができる人なんです。僕の高校で本当に頭がいい人はみんなそうだった。もちろん結果的に国公立高校の偏差値は下がるだろうが、それが何だってんだ。在野の潜在的なポテンシャルのある子を集めて育てる方が現行の10000倍価値がある。
以上、都内偏差値73の公立高校出身の浪人生が高校無償化について思うことでした。急いで書いた稚拙な文章でしたが、お読みくださりありがとうございました。
全ての人類が幸福になることを願います。
have a good day.