「統計的差別」をどう払拭するか
男女にかぎらず、個人的属性で差別があってはならない。まして陰で差別していたとなると悪質だ。
対策として、女性が出産・育児の間も無理なく働ける環境づくりが必要なことはいうまでもない。
ただ、一方でもっと根本的な対策が必要ではなかろうか。周知のように、これは企業などにも当てはまる「統計的差別」の問題だ。統計的差別の背景には、統計に基づいた将来の推計がある。そこを解決しなければ差別の動機はなくならない(人権上、差別が許されないのは当然だが)。
実現可能かどうかは別にして、根本的な解決策は「いつ辞めても組織と個人のいずれも損にならない」システムづくりである。それが構築できれば統計的差別の動機そのものが払拭されるはずだ。医師の場合、育成の費用が膨大なのでいっそう難しいが、知恵を絞ってこの難問に取り組んでもらいたい。
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「個人」の視点から組織、社会などについて感じたことを記しています。