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ハーフマラソンを10本走ってみた
以前の記事でも自分が趣味でマラソンをしていることは取り上げたと思う。昔から運動することが好きだったし、友だちがいなくてお金があまりなくてもできる気軽さが好きで、徐々にのめり込んでいった。距離は何キロでも良かったから最初の2シーズンは色々とレースに出てみた。その結果10キロは短すぎてランナーズハイになる前に終わってしまうし、フルマラソンは負担が大きすぎたので、ハーフマラソンに落ち着いていった。
2017年の12月に初めてハーフを走ってからパンデミック前までに5本、その後またニュージーランドに行って5本走って、合計で10本走ったことになるので、その記録と感想を書いていきたい。手元に記録がないものもあるので、かなりザックリと記憶に頼った内容になる。
1.阿久根ボンタンロードレース(2017年12月 鹿児島県阿久根市)
初めてのハーフマラソン。この2カ月前の10キロレースで手応えを感じて参加を決めた。本番6週間前に15キロ、4週間前に22キロ、2週間前に13キロ走って調整した。とりあえずの目標は完走。
当日は気候も良く非常に走りやすかった。あまり細かいことは覚えていないけど、後半に入ってからランナーズハイを経験した後で一時的に一気にふくらはぎに負担がかかって、16~17キロで大失速。そこから持ち直し、まさかの1時間43分台でフィニッシュ。2カ月前の10キロレースが52分台だったので、1時間50分以上はかかると思っており驚きだった。沿道の声援、自然豊かな景色、周りのランナーとの励まし合いから得られるエネルギーは想像以上だった。
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2.宮崎シーガイア・ジョギングユニファイド大会(2018年4月宮崎県宮崎市)
確か公園からスタートして封鎖された道路を往復するレースだった。この2カ月前に初のフルマラソンを終えてから、ややモチベーションが低下していた時期だった。レースの2-3週間前に1度15キロくらいだけ走って挑んだので、コンディションはあまり良くはなかった。
レースでは序盤から飛ばし過ぎて、まずいと思い5キロから15キロまで敢えて力を温存した。そこから徐々にペースを上げてフィニッシュ。コースが平らだったことも手伝ってか思いの外タイムは悪くはなく、1時間44分台だった。阿久根がアップダウンが多い中で1時間43分台だったことを思うとやはり調整不良の影響は出たが、まあまあ満足。これで1シーズン目は終わり。
3.恵那峡ハーフマラソン (2019年4月岐阜県恵那市)
2シーズン目はフルマラソンから始まり、10キロとか5キロとか短めのレースに出ていたので、ハーフはシーズンラストの1本だけ。事前には結構質の良いトレーニングができていたので、自己ベスト更新、サブ100(1時間40分切り)への期待感があるレースだった。
しかしレース前日にあまり眠れず、スタートに立ったときから何となくしんどかった。あまり覚えていないけどコースもアップダウンがあって結構大変だったはず。良い記録を出すことよりも完走することに目標を切り替え、15キロ過ぎまで抑え気味に走っていた。そこで結構エネルギーが残っているのを感じてからスパートを開始。ラスト1キロでもう一段ギアを上げるも、競技場に入る直前の坂道で身体が耐えられずにスローダウン。そこで70代くらいの方に華麗に抜かされ(当時私は30歳)フィニッシュ。記録は思ったほど悪くはなく1時間44分台だった。「ああやって格好よく年齢を重ねたい」と大きな目標ができた瞬間だった。
4.おおがきマラソン(2019年12月岐阜県大垣市)
9月序盤、10月後半に2本10キロのレースに参加した上で、週末に15キロ~20キロの走り込みで調整して、万全の態勢で参加したレースだった。比較的フラットなコースだったので、再度PB(自己記録)更新の期待が高まった。夜もぐっすり眠ることができたし、天候も申し分なかった。
正直このレースのことはあまり覚えていない。自分の近くを走っていた男性がとても格好良い人で、沿道で応援してくれている人に走りながら「ありがとうございます」って言っていたのが印象的だった。ゾーンに入っていたのかレース展開の記憶がゼロなのだけど、残り何キロかでPB更新を確信していた気がする。結果は1時間41分。記録もだけど自分の中でも会心の走りができたベストレースだった。
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5.浜松シティマラソン(2020年2月静岡県浜松市)
パンデミックが徐々に始まりつつあった時期。この年は2月、4月にもハーフに参戦してシーズンを締めくくろうと思っていたのだけど、4月のレースは中止になり、結局これが最後のレースになった。前日からの予報通り雨が降る中でのレースだった。
レースの割と早い段階で6~7人のグループが出来ていった。「どこかでこの集団から抜け出そう」と思いつつペースを抑えていた。15キロ過ぎに1回目のスパート。集団のうちのもう1人と一騎打ちのような状態になり、しばらく我慢比べ。ラスト1キロ辺りで再度スパート。最後はこの1人も振り切りフィニッシュ。1時間42分台。天候の割には結構頑張った。
6.Saint Clair Vineyard Half Marathon (2023年5月ニュージーランド マールボロ地方)
パンデミック明けにニュージーランドへ渡り、現地の生活にも慣れてきた秋頃(南半球なので日本と季節が逆)からトレーニングを本格的に開始。当初は短い距離のレースに参戦するつもりだったけど、現地は日本の秋よりも涼しく事前のトレーニングで20キロ以上走れていたので、急遽ハーフにエントリー。3年ぶりのハーフは海外での初レースになった。
当日の朝は気温が5度とかで予想以上に寒かったものの晴天で、比較的コンディションは良かった。やはりレース前の雰囲気が日本とはどことなく違った。流れている音楽とか司会者の盛り上げ方とか。序盤から少し雰囲気に飲まれたのか、自分ではあまりペースを上げている感覚がないのに、時計を確認するとかなりペースが速かった。それでも「このまま行けばPBを大幅に更新するかも」と自分をセーブすることができず、結果的に13-14キロあたりで大ブレーキ。このレースはヴィンヤードで行われて足元が柔らかく、それも負担となったようだ。残りの数キロは何とか走り切ったものの1時間53分台でのフィニッシュ。大きな教訓となった。
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7.Gazley Volkswagen Wellington Marathon (2023年6月 ニュージーランド ウェリントン市)
前回のレースから6週間ほど。毎日9時間の肉体労働をしながらも調整を重ねての参戦。宿の暖房が効きすぎていて寝起きは喉が痛かったのだけど、睡眠自体は9時間近くとることができて、まずまずのコンディションだった。ニュージーランドの首都の中心で行われた都市型の規模の大きなレース。Sky Stadium から出発し海辺を南に向かって走りまた戻ってくる。
ウェリントンは風が強いことで有名なのだけど、さほどその影響は感じなかった。フラットなコースで天候にも恵まれたものの、前回の教訓から前半はかなりペースを抑えて走ったし、とりあえず「前回よりも良い記録が出れば」くらいのモチベーションだった。まだまだエネルギーの余っていた12~13キロあたりで「このまま行けばPB更新、サブ100も狙えるな」と思い徐々にペースを上げる。残り2-3キロでその目標を達成することを確信しつつ1時間38分台でフィニッシュ。海沿いの道で景色も良く、PBも達成することができ、満足感の大きいレースだった。
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8.Woodbourne Half Marathon (2023年8月ニュージーランド マールボロ地方)
前回のレースから更に6-7週間ほど。その後体調を崩し2-3週間ほどトレーニングから離れていたものの、何とか回復したので参戦。場所は5月のレースが開催された場所のすぐ近くの田舎町。レース自体も非常に規模が小さく、トレーニングのような雰囲気だった。友人2人にも声をかけ、1人は5キロのレースに参加、もう1人はレースには出なかったものの一緒に来てくれた。
もともと9月に参加するレースの調整の意味での参加だったので、あまり記録にも期待せずに走った。田舎道をひたすら走り、終始長閑な雰囲気を楽しめる緩い空気感が最高だった。後半から徐々にペースは上がり、確か1時間43分台でフィニッシュだった。ニュージーランドでも特に田舎の小規模レースに参加すると、お互いに声をかけあって励まし合いながら走る雰囲気があって、それも含めて楽しめたレースだった。
9.Kaikoura Whale Run (2023年9月ニュージーランド カンタベリー地方)
前回のレースから僅か4週間での参戦。Kaikouraは国道1号線沿い。南島の大都市クライストチャーチから北に車で2時間ほどの場所にある小さな観光地。イルカやクジラを見たり一緒に泳ぐツアーがあったり、ゆっくりハイキングをするのも良いし、タウンから雪を被った荘厳な山並みを拝むこともできる素敵な場所だ。ニュージーランドの中でも私のお気に入りの場所の1つ。
レース自体はWhale Runの名前とは対照的に、街から山へと向かって走るコースで少しがっかりだった。あとアップダウンが結構きつかった。それでも後半の高台から海を眺められる部分では胸の高鳴りを感じずにはいられなかったし、参加して良かったのは間違いない。レースの規模は小さかったけど、田舎町で盛り上げている雰囲気があって温かみを感じた。最後にゴール前で1人交わして1時間45分台でフィニッシュ。これでシーズンの締めくくりとなった。
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10.Saint Clair Vineyard Half Marathon(2024年5月ニュージーランド マールボロ地方)
昨年大失速したレースに再挑戦。もう帰国が迫りマイカーを売った後だったので友人に送迎を頼んだところ、その友人も参戦するというまさかの展開に。今シーズンはそこまで走り込みができていなかったのだけど、レースの約2週間前に18キロ近く走ることができたので、何とか行けるだろうと判断。ニュージーランドで5本目のレース、かつ最後のレース。雰囲気に飲まれることもなく、まずまず良い状態で走り始めることができた。
1年前の反省を色々と活かしながら走っていたつもりだったけど、やはりこのヴィンヤードのコースは足に負担がかかる。トレーニング不足の影響も否めない。前半もペースを抑えたし後半は徐々にペースを上げることはできたけど、残り2-3キロでエネルギー切れを起こして失速。競り合っていた人にも置いていかれて疲労を感じながらのフィニッシュ。それでも1時間42分台だったので昨年よりは10分以上良い記録。ちなみに友人は途中でシューズのトラブルがあったらしく、裸足でゴールに帰って来た。3-4日前に参戦を決めて1回だけ18キロ走って調整してハーフマラソンを走り切るフットワーク、素直に素敵だと思った。
これにて自分のニュージーランドでのレースは全て終わり。約1年で5本もハーフを走るとは思ってもみなかったけど、とても楽しかった。こうやってレースを通して現地の人々と触れ合えるのは最高だった。またどこか海外で参戦したい。
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実に10本、書き出してみると色々と覚えているものだ。書き始めてから既に3時間以上が経っているけど、人生史の一端を眺めているようで面白かった。日本では既にマラソンのシーズンが始まっているけど、まだ十分にトレーニングも重ねられておらず、レースにもエントリーしていない。今シーズン終了までに1~2本は参加できればと思う。そしてこれは少し夢物語になるかもしれないけれど、海外の色々な国に行ってレースを走ることができれば面白そうだと思っている(何年か前に思っていたことを今思い出した)。とにかくこれからもハーフを走る。この人生で何本くらい走ることになるかな?これからも応援よろしくお願いします!
気付けば5000字、とても長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました!