同じだけど違う
1カ月半ぶりの更新になる。また仕事も再開し少しバタバタした日々を送っていた。帰国してからは既に3カ月近くの時間が流れた。生活のパターンが以前とあまり変わっていないからか、今ではニュージーランドで過ごした時間やその前に引きこもっていた時間が、本当に現実に起きたことだったのかな?と思うことがある。そんな不思議な感覚があるのだけど、やはりそれ以前の今と似た生活パターンだった時期からは4-6年が経っていて、世の中も変化したし自分自身も変化したのだ。
いつも「ここではないどこか」「今ではないいつか」に自分の求めている人生があると思っていた。だから、どこで何をしていても不足感と不安感がつきまとっていたし、正直言って自分自身を受け入れることが全くできていなかった。自分自身を受け入れることができないから、周りの人々から受け入れられることで何とか空っぽの自分を満たそうとしていたし、受け入れてくれない人を見ては悲しくなったり怒ってもいた。SNSにつくイイネの数で感情が変わることも日常茶飯事だったし、そんな周りの人々からの承認があることで何とか自分を保っていた。
ニュージーランドに行く少し前、ひょんなことからそんな承認欲求が馬鹿げていることに気付かされた。誰からも認められなくても、「今」「ここ」に自分の人生があって、その人生を一生懸命生きるのみなのだと自覚した。そのマインドは僕のNZ生活に大きく影響を与えたと思う。そのマインドが上手く機能していた時期、機能していなかった時期、それ自体を忘れていた時期もあったけど、昔の僕と比べると力が抜けた状態で生活している時間が長かったように思う(それでも周りから見たら力は入っていただろうけど)。
人生はこれからも続いていく。長期的に見れば今のままの生活パターンでずっと生きていくことはないだろう。だけど、とりあえずは今目の前にあるものに集中していきたい。今自分がいる場所を否定して次のステップへと向かう必要はない。次のステップへ行ったとしても、そのときに居る「自分」の一部は今の自分なのだから。1日1日、1つ1つ、地に足をつけて生きていこう。