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「東部戦線異状あり――報告する件ありすぎ」~少数民族抹殺としてのウクライナ戦争から微かな光・・・12月15日(金)午後6時30分
ロシア少数民族抹殺としてのウクライナ戦争
表題のようなテーマで私がお話しすることになりました。お時間のある方ぜひご参加ください。
実は、主催者による正式な講演タイトルは「プーチンの少数民族政策から見たウクライナ戦争」です。
それはそうなんですが、私の心持としては「東部戦線異状あり~報告する件ありすぎ」と言う感じなんですね。
ウクライナを侵略しているロシア軍は、国内の少数民族を大動員して戦地に駆り出して殺しています。
人口の少ない民族にとっては、まさに死活問題。ロシアはウクライナ戦争を利用して少数民族抹殺をはかっているのです。
それに対していまロシア連邦各地で、非植民地化、非ロシア化を掛け声に少数民族解放運動が、わずかながら芽吹いてきました。
北コーカサス人民連邦宣言
その中で最も注目すべきは、ロシア連邦南部の北コーカサス。先月11月8日、欧州議会建物内にコーカサス諸民族のディアスポラたちが結集し、「北コーカサス人民連邦」の実質的独立宣言をしました。
これは105年前のロシア革命期、実際にロシア南部で独立を勝ち取り国際承認も一部受けていた「山岳共和国」の復活にほかなりません。
ウクライナで少数民族軍事組織の結成・・
独立を目指すからには軍隊も必要ですが、実はその準備は小規模ながらウクライナで形成され始めている。今のところチェチェン軍が中心です。
そうなれば、ウクライナ(とりわけクリミア、南部)が西部戦線になり、ドンバス地域が中部戦線に、そして北コーカサスが東部戦線になる状況も考えられます。
戦線といっても実際に戦火を交えるようなことは、仮にあったとしても、先のことになるでしょうが、独立運動のような動きが遠くない時期に起きるかもしれません。
彼らの動きは、ウクライナ戦争と密接に連動しています。ロシア連邦から逃れた少数民族たちは、義勇軍としてウクライナを守る戦いに参加しています。
一方、ロシア国内にとどまっているロシア兵にされた少数民族たちは、ロシア人にくらべとてつもない大量戦死を強いられています。
このような状況で、絶望的な中から、わずかな光をもとめて動く熱い少数民族たちがいます。
彼らのことを話そうと思います。(林 克明)
主催:アジア連帯講座(03-3372-9401)
日時:2023年12月15日(金)午後6時30分開始
場所:東京・前水道会館4階小会議室
(JR水道橋駅、地下鉄水道橋駅)
資料代:500円
主催:アジア連帯講座(03-3372-9401)
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