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『「英語を話せる人」と「挫折する人」の習慣』(西真理子著・明日香出版社)から学んだこと 62歳からのロシア語№34


なんと分かりやすいタイトルなのだろうか


 笑ってしまうくらい分かりやすいタイトルで、内容もいますぐ活用できるので、さっそく利用させてもらっている。

 その本は、『「英語を話せる人」と「挫折する人」の習慣』(西真理子著、明日香出版社)である。

 著者の西真理子さん、版元の明日香出版社さん、ありがとうございます

 読んだらすぐ使える本だ。いや読んでいる途中でも、自分にできることをすぐさま取り入れることもできるだろう。

 昨年(2024年)の夏ごろに読んだのだが、なぜ今頃この本を取り上げるのか。それは音読との関係において自分の頭を整理し、具体的に実行することを確認したいからである。

音読の細かな方法がとても有益

 この本にはいろいろな役にたつことが書かれているのだが、その中で音読に関連することが、今の私にとても役にたつと、今朝発見した。

 2週間ほど前に、「音読1000回! とんでもない言語学習法を國弘正雄氏が唱えていた。 62歳からのロシア語№32」を書いて以降、細々と音読を毎日続けている。

 どうせやるなら正しく効率よくやろうと思い、音読の前に分からなかったりあやふやな単語や熟語を調べ、文法も一応確認(どうしても分からない部分もある)するようにしている。

 さらに、同じ時間で効果を出すにはどうしたらいいか考えたときに、この本を思い出した。音読について書かれていたな、というかすかな記憶があった。

 確認してみると、やはり音読の具体的な実行方法が書かれていた。たとえば、同じ文の音読を一週間くりかえし続けること。

 これに関しては、すでに私は毎日実行している。今回、この本を再び手にしていいなあと思ったのは、「写経」も大切だと著者の西さんが指摘していることである。

 音読を始めた数日後に、書き写しはめんどくさいからやっていなかったが、すぐに改めて書き写しをすることにしたという趣旨の記事を書いた。

 やはり、出来る人は共通して大切な基礎を指摘しているのである。今回、私がもっとも音読の工夫に採り入れてみたいと思ったのが、「サイトラ」との組み合わせである。

「サイトラ」って何?

 サイトトランスレーション(sight translation)」の略語であり、細かく区切って前から訳していく方法のことらしい。

 学校で習ったことがあると思うが、後ろから訳すのではなく、前から訳していく。その方法は次のとおり。

「まず英文から日本語訳を作る→日本語訳から英文を作って話す→日本語訳から英文を書く」(前掲書180ページ)

 テキストの英文を選んだら、意味の区切りのところで英文に/(スラッシュ)を入れる。そうしたら区切り事の日本語訳をつくる。

 同書181ページを下記に示す。

『「英語を話せる人」と挫折する人」の習慣』西 真理子著、明日香出版社181ページ

 要するに区切ったスラッシュごとに、~の時/彼女が入学した/高校に/彼女は始めた/ドイツ語を学ぶことを・・・・・。

 というふうに区切って日本語訳をするそうだ。そして次のステップは英文を音読しながら頭のなかで/ごとに日本語訳していく。

 その次は、自分で区切り翻訳した日本語を見て、英語を口に出して言う。

 さらにその次は、日本語訳から英文を紙に書いていく。

 次は、オリジナル英文を完全再現。口に出しての音読と紙に書き写すことの両方で完成!

 これはいい。さっそくロシア語の音読と書き写しを充実させるために/(スラッシュ)で区切って翻訳し、いま示したようなステップを踏んで実行してみる。

 どんなことになるやら、楽しみだ。


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Hayashi Masaaki 林克明ジャーナリスト
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