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フジ・メディアHDの日枝久と30年闘う男 記事7本
中居正広氏の事件をきっかけに、フジテレビそしてフジ・メディア・ホールディングスの日枝久氏がクローズアップされている。
その独裁的体制に対し、1994年からフジサンケイグループ企業の一社員が闘い続けている人物がいる。彼についての記事をまとめた。
ご一読いただければ幸いである。
1,踊るフジ・メディアHD株主総会が問う“会社法違反” 解雇された労組委員長が乗り込んだ!
林克明 2010/09/29 15:58
労組を結成したため解雇された「反リストラ産経労」の松沢弘委員長が、フジ・メディア・ホールディングス株主総会に出席したのは、6月下旬のことだった。年収1憶7100万円の日枝久・同社会長と極貧を強いられる解雇記者との対決を見守るため、筆者は総会に赴いた。本稿はそのルポである。反リストラ産経労が、フジテレビ・産経新聞グループによる不当労働行為を容認した中央労働委員会の命令取消を求め東京地裁に提訴した行政訴訟(被告=国)の判決を9月30日に控え、これまでの経緯とともに報告する。(会社作成の総会議事録、および松沢氏の事前質問状26項目はPDFダウンロード可)
Digest
解雇された労組委員長が株主総会に乗り込んだ
松沢氏が全治5日間の暴行受けた08年株主総会
フジHD社員が“ヤラセ質問のリハーサル”を内部告発
株主には撮影・録音禁止、フジ側は株主をカメラ撮
配当金大幅減、役員報酬1億円超2人
株主は拍手要員なのか?
松沢委員長 ヤラセ総会リハなど追及
教科書3億円疑惑と不祥事オンパレード
修正動議を提出「役員賞与3千万円をゼロにせよ」と松沢氏
議長解任動議を松沢氏が提出
2,フジTV産経新聞と17年闘う 松沢弘元論説委員が語る産経残酷物語(前)
林克明 2011/01/21 13:15
1994年1月、フジテレビ・産経新聞を軸としたフジサンケイグループに属する日本工業新聞社(現紙名=フジサンケイ・ビジネス・アイ)の松沢弘論説委員は、御用組合の産経労組に見切りをつけ、マスコミ界初の合同労組「反リストラ産経労」(労働組合・反リストラ・マスコミ労働者会議・産経委員会)を結成して委員長に就任した。対する会社は、27回も団交を拒否し、同年9月に松沢委員長を懲戒解雇した。それから17年。経営側と御用労組のどちらにも属さず、日本で本当の労働組合活動を行うとどうなるのか、松沢氏のケースから日本の労使関係の実態が浮き彫りになる。
Digest
名前も知らぬ日本工業新聞社に就職
フジテレビ・産経新聞の“非常に困った人たち”
得票率100%で当選する組合役員は銀座クラブ通い
産経残酷物語の始まり
反乱の号砲第一弾 1800人の削減に反対
配転でついにペンを奪われる
御用組合に対決し大会代議員選挙に立候補
論説委員に「昇格」で産経労組から追放
Digest
名前も知らぬ日本工業新聞社に就職
フジテレビ・産経新聞の“非常に困った人たち”
得票率100%で当選する組合役員は銀座クラブ通い
産経残酷物語の始まり
反乱の号砲第一弾 1800人の削減に反対
配転でついにペンを奪われる
御用組合に対決し大会代議員選挙に立候補
論説委員に「昇格」で産経労組から追放
3,フジTV産経新聞と17年闘う 松沢弘元論説委員が語る産経残酷物語(後)
林克明 2011/02/26 08:35
フジTV産経新聞グループの労組は、マスコミ界でまれにみる超御用組合である。グループに属する日本工業新聞社(現紙名=フジサンケイ・ビジネス・アイ)の松沢弘論説委員は、長年、労組改革のために努力してきた。しかし会社は、改革者に圧力をかけ続けたため、新組合結成を目指し始めた。前篇に引き続き、会社による重圧のなかでマスコミ界初の企業横断労組「反リストラ産経労」を結成した経緯について、松沢弘委員長に語ってもらった。
Digest
世にもまれな御用組合=産経労組
「反リストラ産経労」結成で産経ビル内に歓声
フジテレビ・産経新聞グループは憲法も労働法もしらないのか?
“魔女裁判”で罵声を浴びる
「あきらめないぞ!」 国を相手取って提訴
4,フジ産経と18年闘う松沢弘労組委員長の裁判が山場に 元役員が出廷、親会社関与の「労組潰し」追及
林克明 2012/02/17 12:39
フジサンケイグループに属する日本工業新聞社(現紙名=フジサンケイ・ビジネスアイ)の松沢弘論説委員(当時)は1994年1月、御用組合ではない企業横断労組「反リストラ産経労」を結成したところ、会社側が、ほぼ実態のない新設の千葉支局長ポスト(専任は松沢氏1人だけ、通勤に往復5時間かかる)に配転を命じるなど潰しにかかり、懲戒解雇となった。松沢氏は解雇不当とし、現在は東京高裁にて中央労働委員会の決定取り消しを求める行政訴訟が進んでいるが、昨年末から今年にかけ、最大の山場を迎えた。懲戒解雇を主張した元役員が証言に立ち、松沢弁護団(組合側)の厳しい追及を受けて法廷は緊迫。親会社・産経新聞社による労組潰し工作の一端が、明らかになり始めた。
Digest
「裁判長・・水を、水を一杯いただけますでしょうか」
事前証言をすべて録音
松沢氏への手紙は脅迫状だったのか?
「死ぬ気で解決するようにしなきゃ駄目だ」の意味とは
産経新聞が新労組を認めない方針だったのか?
5,フジ産経株主総会で「原発報道できるのか!」 原発データ隠しで辞任の南直哉・東電元社長が監査役留任で
林克明 2012/07/20 08:29
6月28日に開催されたフジ・メディア・ホールディングスの株主総会でひと波乱があった。02年に発覚した原発データ改竄・隠蔽事件で東京電力を引責辞任した南直哉元社長を同社の監査役に留めていることで「フジテレビや産経新聞がまともな原発報道ができない」と株主からの強い批判が出たのだ。さらに、御用組合に対抗して結成された「反リストラ産経労」の松沢弘委員長を解雇したことに絡む裁判が東京高裁で係争中にもかかわらず、「すべて解決済み」と太田英昭専務が虚偽答弁。おもに社員株主が質問し、社員株主が拍手する“形だけの総会”を動画付きで報道する。(動画は全7本つき)
Digest
質問する株主のマイク電源を切断
総会前から抗議活動
裁判進行中なのに「労使紛争は解決済み」と虚偽答弁
「泥棒に警察官をやらせていいのか」
質問中にマイクの電源を切断
フジサンケイグループが「第20回地球環境大賞」で東電にグランプリ授与
6,フジTV産経新聞の労組破壊事件で東京高裁が反リストラ産経労の控訴棄却 松沢弘氏「闘い止めない」
林克明 2012/11/12 11:48
東京高裁(大橋寛明裁判長)は10月25日、「残酷物語」で名高いフジテレビ・産経新聞グループの労組潰しに抗して闘ってきた反リストラ産経労の控訴を棄却する判決を言い渡し、同労組は11月7日、最高裁に上告した。同労組はマスコミ界初の企業横断労組で、会社と一体化した御用組合である「産経労組」による支配体制に風穴を開けるものとして、1994年1月の結成当時は注目されたが、会社側は、同組合の存在さえ認めず、団交要求も全て拒否してきた。「この事件の根源は、会社による組合の存在そのものの否定にある」と話す松沢氏に、この裁判の意義を聞いた。(日隅一雄氏の弁護士としての最後の仕事となった控訴審の最終準備書面<83頁>、および判決文<47頁>は、PDFダウンロード可)
Digest
フジTV産経新聞グループの厚い壁
産経労組改革に見切りをつけ新たな組合を
親会社・産経新聞社が松沢氏懲戒解雇に介入
組合の存在そのものを否定する会社
組合規約に難癖をつける会社
組合員資格を否認するための手口
元専務と元編集局長の話が明示する不当労働行為意思
日隅一雄弁護団長の死と松沢氏の志
7,公共電波を「一族長老支配」するフジ・メディアHDに株主が初の総会議案――日枝独裁体制の幕引き狙い役員定年制案を共同提出
林克明 2014/05/14 21:08
6月下旬に予定されているフジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の株主総会を前に、5月15日に役員候補者などが決定される。それに先立ち、フジHDを盟主とするフジTV・産経新聞グループから新労組を結成したことで解雇され20年間闘い続けている反リストラ産経労の松沢弘委員長が他の株主と連携して総会議案を共同提案した。役員の75歳定年制などが柱だ。昨年6月の総会時点で16名の取締役のうち5名が75歳以上。監査役5名のうち75歳以上は3名だ。この議案が可決されれば、26年間もフジHDのトップとして君臨してきた日枝久会長をはじめ、清原武彦取締役(産経新聞社会長)、元東京電力社長の南直哉監査役らが退陣することになる。まともに意見すれば迫害を受ける“恐怖政治”に大きな風穴を開ける可能性がある、フジHD史上初の株主提案の中身とその影響を報告する。(提案書全文は記事末尾でダウンロード可)
Digest
松沢委員長が議案を提案する重大な意味
㈱サンケイビル株売で株主大損失
健全な労使協調経営を提案
産経新聞社等の株売却は従業員と話し合え
最大の目玉「役員75歳定年制」で長老支配の日枝独裁体制終焉か?
“一族長老支配”
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