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ロシア語学習仲間ができた! 不利な条件で何かを目指す人々 62歳からのロシア語19

孤独からの解放


 一昨日の2024年2月17日、東京新宿駅南口のイベント「ウクライナ債務を無条件で帳消しにしろ」スタンディングに行き、動画を撮影した。

 この件で書きたいことは山ほどあるが、このマガジンのテーマである「ロシア語学習」に関することに絞りたい。

 新宿駅南口で、おそらく11年ぶりくらいで旧知のドキュメンタリストTさんと再会し話をした。

 実は、一週間ほど前、ある会合で彼の姿を見かけてはいたが話はせず、昨日ようやく話をすることができた。

 彼はこれまで、いい番組、いいドキュメンタリーを制作してきた。

 そのTさんが、なんと2年近くロシア語学習を独学で進めているという。そして、今後の仕事で私と共通の目的を持っていることも分かった。ここ何年かでもっとも感動した出会い(再会)である。

 なにしろ、①ロシア語独習、②仕事で共通する目的 という二つで一致するというのがすごい。

 ようやく仲間ができ、大げさに言うと孤独から解放された思いだ。

TさんはNHKのロシア語会話を利用したという。テレビかラジオかは聞かなかった。

仲間としての二つの条件

 外国語を独学でたったひとりで継続することは、実はかなり大変。ただ、私は2023年4月2日からロシア語の再学習を始めて10か月が経過した。いまのところモチベーションをなくしてはいない。

 自分で文法教科書を勉強、単語帳を買って音声で基本単語を覚える、YouTube番組を聴いてそれをまねて発音する、という三つのことだけ継続している。

 よく一人だけで、しかも先生もなく独学で続けられたものだ。飽きっぽいい性格なのに。

 でも、T氏との再会により、仲間ができたわけだ。やはり仲間はいたほうがいい。
 
 私が言う「仲間」には二つの条件がある。

仲間の条件1 夢や目標に向かって努力している

 夢でも希望でも目標でもなんでもいいが、何か強く望むものを持って努力している人。こんな人は仲間だと思う。

 たまたま二日前にロシア語独習者という仲間を見つけたわけだが、テーマは何でもいい。英語でもほかの言語学習者でもいい。

 あるいは、何か資格を取得しようと試験勉強している人。社会的事業を立ち上げ運営しようとしている人、起業しようとしている人、徹底的に趣味をやり続ける人、志を持って政治や社会に関わる人・・・。

 その人なりの目指すものに向かって邁進している人たちだ。まったく違う分野やテーマで頑張っている人たちも、私の仲間だと勝手に思っている。

 したがって、年齢、性別、人種、民族、宗教、国籍、などには関係がない。

仲間の条件② 不利な状況にもかかわらず行動している人

 私が考える「仲間」のもうひとつの条件は、不利な状況にいる人。通常よりマイナス条件が多いにもかかわらず何かを目指し行動している人、ということになる。

 たとえば、言語学習なら、年齢が高いことも不利な条件の一つだろう。青少年期にくらべて明らかに記憶力も落ちているし、新しいものを習得する能力も落ちている。

 また、長時間集中する体力も落ちているのがふつうだ。肉体的体力もそうだが、思考したり集中したりする静かな体力にも影響がある。

 さらには、金銭問題がある。カネがあればウェブ授業を受けたり、音声再生グッズを買ったり、参考書もいろいろ揃えられる。

 あまり頭がよくない場合も不利だと思う。

 ちなみに私の場合は、高齢である、金がない、頭の能力は高いとはいえない、という不利な条件がそろっている。

 それでも、創意工夫してあの手この手で工夫し、他人のやり方を真似、一度ある方法を試みてダメだったら修正する、勉強を分散集中型にして1回の負荷を減らしつつ、気が付いたら分量が増えているようにする、休憩もかならず取り入れる・・・と、悪戦苦闘して試みるのが面白いのである。

 いま不利な条件として、年齢・金・頭の良しあしをあげた。でもそれ以外にもいっぱいある。

 目指す分野と具体的なテーマにもよるが、性別の視点で見ると、女性がハンディキャップを抱えている例がたくさんある。

 日本を中心に活動する場合、日本人より非日本人は不利・・・ということもあるだろう。

人生の楽しさは仲間探し

 不利な立場や条件の人で、夢や目標に向かって進んでいる人たち。そういう人と出会えば、それはテーマがちがっても仲間になる。

 こういう人たちと、一人、二人と出会うことは。本当に楽しいし、人生の醍醐味ではないだろうか。

 冒頭にあげたTさんは、ちなみに私より年上。たぶん、文法を身に付けたり新しい単語を覚えるのは、若いころにくらべ苦労しているに違いない。

 そう思うと、なおさら私の仲間として迎えたくなる(笑)。



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Hayashi Masaaki 林克明ジャーナリスト
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