いきの構造と生きづらさ

人間関係は微妙なパワーバランスで構成される。

そのため、個人が諦めやバランスを考えても、その個人の内的領土を侵攻する行為や、贈与による強制的なコミュニケーションが発生する。

もちろん、その連帯網は、個人のセーフティネットであるので、助けー助けられの精神によって、個人が袋小路に陥ることはなるべく少なくなる。

社会でいきであるとは、領土侵攻がなされているなかでも涼しげな顔をして、ワイングラスを傾けることである。

そこには贈与の関係が前提としてあるので、一歩のその関係から遠ざかることはあまり褒められたことではない。